低リスクで自分の店舗が持てる!フランチャイズの仕組みとは?

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自分で店舗を持って開業するのであれば、フランチャイズは個人でオリジナルの店舗を経営するよりもリスクの少ない選択肢です。ではなぜリスクが少ないのでしょうか。

フランチャイズという形態の説明と仕組みの解説、メリットとデメリット、支払うべきロイヤリティ、フランチャイズ契約を行なっている業種について解説します。

フランチャイズとは

フランチャイズとは、フランチャイザー(本部)が加盟店(フランチャイジー)に商標やノウハウを提供して店舗数を増やす仕組みです。

加盟店はフランチャイザーに対価としてロイヤリティ(使用料)を月々支払います。

フランチャイズ契約を結ぶと、企業が持っているブランド力や知名度、販売促進方法、従業員への指導ノウハウ、店舗運営の専門知識などを利用できます。

個人開業ではできないような大規模な販売促進ができる上、取引先もすでにフランチャイザーが持っているので、営業して取引先を開拓していく必要がないことも魅力です。

個人で店舗を持ちたいと考えている場合、資本金が少なくても、店舗運営に関する知識がなくてもフランチャイズ契約を結ぶことはできます。

本部のサポートがどれだけ充実しているかもフランチャイザーによって異なります。

合同で説明会を開催していたり資料請求ができたりしますので、サポート体制の中身を知りたい場合は活用しましょう。

中にはすぐに開業するのではなく、一定期間の研修がある場合もありますので、研修期間も確認しましょう。長期間に及ぶ場合があります。

フランチャイズの仕組みを解説

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フランチャイズ契約は、フランチャイザーと加盟店の双方にメリットがあります。

フランチャイザーにとっては、少ない投資で店舗数を効率的に増やすことができ、毎月ロイヤリティを回収できます。

加盟店は、少ない資本金で開業でき、知識が乏しくてもフランチャイザーのノウハウを活用して売上を伸ばしていくことができる為、リスクの少ない方法です。

フランチャイズ加盟店の5年後生存率は70%と低くありません。個人開業だと顧客にとっては無名の店舗ですが、フランチャイズであれば馴染みのある店舗が新しく開店したという認識になるので、初期から安定した集客を見込めます。

個人開業だと、規模の小さいうちは特に、かけられる広告宣伝費は多くありません。

フランチャイズであれば本部の広告はすべてのチェーン店に影響するので、多額の宣伝費をかけられます。

また、サービスは改良を重ねていかなければ顧客に飽きられてしまいますし、新商品の開発がなければ継続的に来店してもらうのが難しくなります。

個人開業の場合、通常の運営に加えてサービスの改良や新商品考案をしなければならないので、手間がかかります。

フランチャイズで本部がそれらを引き受けてくれれば、店舗では運営に専念できます。メリットの多いフランチャイズ契約ですが、デメリットもあります。

まず、毎月フランチャイザーにロイヤリティを支払う必要があります。

次に、本部や他のチェーン店でブランドイメージを損なうような出来事が起こった場合、自店舗のブランドイメージも損なわれてしまいます。

確立されたブランドイメージを利用できる反面、何かあれば一様にイメージが低下してしまうのです。

また、もしフランチャイズ契約の後に自店舗を開業したいと考えている場合は、フランチャイザーによっては数年間、同業種での出店が制限されていることがあります。

これはノウハウの流出を防ぐという目的があります。フランチャイズ契約を経てからオリジナルの店舗を持とうと考えている場合は注意が必要ですので、契約前に規約を読んだり、説明会に参加した時に質問したりして、数年後のイメージまで想定しておきましょう。

店舗を持つにあたって、行ないたい独自のプロモーションがあったり、提供したいオリジナルの商品などを考えている場合は、フランチャイズではなく個人開業がいいでしょう。

フランチャイズでも、店舗ごとに売上を伸ばす努力は必要ですが、それはあくまで本部のマニュアルの規定内での工夫になります。

ブランドイメージが統一されている以上、一店舗だけが他のチェーンから逸脱するのを本部としては看過できません。

ロイヤリティとは?

フランチャイザーに毎月支払うロイヤリティですが、額はフランチャイザーによって様々です。

また、支払い形態も売上や粗利益に対してパーセンテージでかかる場合や、毎月固定の場合があります。

パーセンテージでかかる場合は、売上や利益が少なければその分支払うロイヤリティも少なくなるというメリットがありますが、売上や利益が上がるとその分ロイヤリティも上がるので、オーナーの利益が少なくなるというデメリットがあります。

一方で、固定額の場合は利益を出せば出すほど店舗の利益として入ってくるので、運営のモチベーションを保てます。

しかし売上・利益が多かろうと少なかろうと同じようにロイヤリティがかかるので、少ない月は損失が大きくなります。

ロイヤリティがかかって店舗の経営を圧迫していることもあります。また、店舗の近隣にライバル店ができて売上が大きく低迷する可能性があります。

そうした時、本部に赤字の補填制度があればいいのですが、なければ契約期間中はロイヤリティを支払いながら苦しい経営を続けることになってしまいます。

フランチャイズの業種は?

フランチャイズ契約を募集している業種は多数あります。コンビニなどの小売店のほか、カフェ・レストランなどの飲食店、学習教室や清掃会社、美容サロンなどでもフランチャイズの形態が広まっています。

業種によって、必要となる開業資金も変動します。フランチャイザーによってどこまで資金を援助してくれるのか調べておきましょう。

例えば、カフェならばコーヒーマシンやマグカップ、調理器具などを揃えなくてはなりません。

清掃や学習教室などのサービス業であれば、初期からある程度の数の従業員を雇うため、人件費も他の業種と比べると高くなります。

開業資金のことだけでなく、自分がどの業種に向いていそうか、個人開業するならどの業種で開業したいと思っていたのか考えましょう。

ある程度方向性が定まったら、フランチャイザー合同の説明会などで情報収集をしましょう。

より詳しく知りたいと思った時は、インターネットからもパンフレットの請求ができる場合が多いです。契約後に後悔しないためにも、情報収集は入念に行ないましょう。

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