本を出版するための方法/出版が決定した生の企画書見れます
- 誰でも出版はできる/出版の仕組みや方法、種類についてご紹介
- 出版の方法を細かくご紹介
- 出版企画書の書き方をご紹介
はじめまして、伊藤健太と申します。 僕は23歳の時に商業出版で本を3冊出し、30歳の時に2冊商業出版で本を出しました。
合計5冊本を出しています。現在、2019年に向けて、2冊本を書いています。 僕の仕事は起業家の支援をしています。
そんな僕が何故、本の話をこんなに一生懸命書いているかというと、 僕が本を出したことで大きく人生や会社の事業がスケールしたからです。
そのため、1人でも多くの人が本を出すことを通じて、 ご自身のステップアップや、スケールのきっかけになればと思い書いています。
人生の中で本を出してみたいと思っている方もたくさんいますよね? 是非参考になればと思います。
また、過去8年間の起業家支援の中で、 累積20名超の起業家の商業出版を手伝ってきました。
出版を実現した、20名超の起業家は口々に、 「一般人の自分がまさか本を出せるなんて信じられない」でした。
ただ、本が出たことによって、20名超の起業家は全て、次の切符を間違いなく得て、大きなステップアップをしました。
ごくごく普通の個人や人が、出版をすることを見てきた僕なので、
皆さんの目線でわかりやすく本を出すまでのステップや方法などをお話できるのではと思っています。
こちらは必読です。日本トップの出版プロデューサーである木暮さんに出版の方法やポイントを聞いています。
一般人を続々と出版デビューさせている出版プロデューサーにコツを聞いてきました!
出版の種類としては大きく2種類。自費出版と商業出版
出版の種類としては、商業出版と、自費出版があります。それぞれにメリットやデメリットがありますので、要チェックです。
自費出版は名前の通り、著者であるあなたがお金を出して本をつくります。
本が日に日に売れなくなってきて、出版社としても事業モデルを変えないといけないところまできています。
その中で近年、自費出版という方法が大きくなってきています。 出版社の事業構造でいえば、商業出版を基本としていると、本が売れないと、売上が立たないというモデルでした。
本を企画して、著者に書いてもらって、修正したり、編集したりをずっと繰り返し、装丁をデザインしたり、
プロモーション施策を考えたり、実際に印刷したり、本屋さんに配送し、実際に発売となります。
つまり、出版社の事業モデルは見ての通り、ある意味、先行投資型のモデルですよね。
本が売れるかどうかは誰にもわからないのに、先にお金を出さないといけないという、ビジネスの鉄則からするとよくないモデルなわけです。
本が一般的に売れている時代であれば、このモデルでもよかったのでしょうが、 現在のように、あからさまに本が売れなくなっていると、
上記のような先行投資型のモデルはなかなかやりたくないし、できにくくなってしまうわけです。
そのような背景の中で、自費出版であれば、著者からお金をいただくわけなので、本が売れるかどうかは極端なことを言えば、
出版社にとっては関係のない話であり、著者との契約が取れれば、売上が先に立ち、黒字が確定するという話なのです。
となれば、営業部隊を強化して、自費出版をたくさん獲得したくなる気持ちもわかりますよね。
メリットとデメリットは表裏一体ですのでまとめてご説明します。
広告と同じ位置づけですので、お金を払えば本を出すことができるということが、自費出版の最大のメリットだと思います。
広告ですので、あなたは、広告主です。そのため、書きたいことが書けます。
(商業出版の場合には、売れないと出版社は売上にならないので、著者が書きたいことを中心にしつつも、売れるような方向に持っていくことになります。)
本を出すこと自体が目的の人もいれば、多くのビジネスサイドの方々は、本を活用して、自分のビジネスを伸ばそうということで出版を考えていると思います。
集客や見込み客の確保、ブランディングなどの目的です。
実際に僕のお客さんで、IT企業が1社、ダイヤモンド社から自費出版をしたのと、社労士事務所も自費出版をしました。
どちらも、社長がやり手ということもあって、採用に活かしたり、自己紹介の代わりにうまく本を使ったり、
本を出していることをうたい文句に差別化要素として使って、うまく契約に繋げていました。
少なくともこの2社でいえば、300-500万程度は自費出版で支払いしていると思いますが(下手したらもっと)両社ともに、費用対効果はあったと言っています。
もちろんこれは、社長が優れた方だったので、結果をつくれる人だったということで、こういう結果になっているわけです。
世の中には、自費出版で失敗している人もたくさんいると思います。
そのため、しっかりと自費出版する場合には、効果を想定して出すようにしなくてはいけません。
自費出版でない出版と言ったら一番わかりやすいでしょうか。
商業出版とは、出版社が本を売るためにつくる出版の方法です。出版社は先行投資をするわけなので、絶対に投資した分のお金を回収をしないといけません。
そのために、売れる本をつくろうとします。著者は自費出版の場合には、出版社からしたらお客さんでしたが、商業出版においては、ある意味、同じ船の仲間であり、投資先と言えるかもしれません。
商業出版の場合には、基本的には、出版社が出版にかかる費用を負担します。
著者は、印税をもらえます。印税というのは、本の売上に対しての報酬ですね。8-10%が多いのではないでしょうか。
支払い方法などは出版社によってそれぞれです。
出版社として、本が売れないと赤字になってしまうので、真剣に企画、編集、装丁、売り方などを考えます。(もちろん出版社によって大小あります。)
これが大きなメリットです。
力の入っている企画であればあるほど、売るために、様々な協力や準備をしてくれます。
本棚をしっかりと確保してくれたり、広告を出してくれたりです。
そもそも出版社によって、営業力というものがあって、本屋さんとの関係において、営業が弱い出版社だと、
本棚を全然確保できておらず、本が平積みにされないなど、売れない仕組みになっていってしまいます。
自費出版は自らお金を出さないといけませんでしたが、商業出版の場合には、本も出版されるし、お金ももらえてしまうのです。
僕はこれまで印税10%で契約をしていたのですが、 1,400円の本が1万部売れたとして、140万円もらえるくらいの感覚です。
本を書くことに2-3カ月時間がかかるため、この印税だけで費用対効果が出るのは、 本当にプロ中のプロの作家だけかと思います。
自費出版が悪いわけではありませんが、やはり広告ですので、商業出版で本を出せると、 本を出しましたということが大きな声で言えますね。
この3つが大きなメリットだと思います。
デメリットは、自費出版と違い、著者に実力や良い企画がない限り商業出版はできないこと、全て著者の自由に本を書くことができるわけではないことなどがあります。
※僕がこれまでお手伝いしてきた20名超の出版を実現した起業家は皆、商業出版でした。
結論、商業出版をまず目指したほうがいいと思います。なぜなら自費出版はいつでもできるからです。
自費出版で本を出しても、普通の人はわかりませんが、出版社などはもちろんわかります。
そのため、いざ、商業出版したいと思っても、自費出版で本を出したことがあるとなると、お金を出してくれるのでは?と思われてしまい、
商業出版の話にならなくなってしまいます。そのため、まずは商業出版を考えてみてください。
企画書の書き方に関してはこちらもご確認ください。
通過する率の高い商業出版のための企画書の書き方
出版を実現するにあたって何をしたらよいのか。ここで僕が出版を実現するまでに行ったことを書きます。
基本的には、出版企画書を作成することからです。まず最初にすべきことは、出版企画書づくりです。
全てはこの出版企画書をベースにして出版社とのやりとりを進めていきます。
出版企画書については後程たっぷりと解説します。
出版企画書ができたら、その企画書を出版社に渡さなければいけません。
出版社にリーチするための方法として、下記の方法があると思います。
出版企画書を作成して、シンプルに出版社宛に郵送するというだけです。
以前に出版エージェントの方に聞いた話だと、その人は企画書をFAXで出版社に送っていると言っていました。
この場合、出版社とのコネクションなどは一切いりません。 だまされたと思って、やってみましょう。
出版エージェントに依頼するという方法です。
出版エージェントについては賛否ありますが、本が出せるのであれば、かつ、費用対効果があっているのであれば僕は構わないと思っています。
出版エージェントも様々な会社や事業者がいます。
スクール型にしつつ、出版企画書づくりから一緒にやってくれるところもあれば、
著者がつくった企画書を個別にエージェントが添削をして、売り込んでくれる場合など色々です。
エージェントが出版社と強い関係を持っていると、もちろん最後は企画書の出来と、出版社の判断となりますが、
一見であなたがアプローチするよりも、出版企画書をみてもらえる確率は高くなります。
ただ、エージェントにお金を払ったものの、出版できなかったということで揉めているケースもよく聞いたりしますので、エージェントの見極めはとても大切です。
僕も3名の出版エージェントの方と仕事をさせてもらったことがあります。
1人は、企画書などの添削はなく、出版が決まったら成功報酬で40-50万円を支払うというエージェントの方でした。
付き合い際の出版社の数が少ないようだったので、決まるときはすぐ決まるのですが、決まらない場合には決まらないという感じでした。
基本的には、それほど大きな出版社ではなく、小さな出版社での出版となっていました。
2人目は、出版企画書の添削などからやってくださって、企画書ができたタイミングで、FAXで出版社宛に企画書を送って下さったり、
付き合い際の出版社で馴染みがあれば、直接ご連絡くださるという方がいました。
出版社が興味を持ってくれた場合には、面談なども同席をしてくださいました。料金は初期費用として10-20万円と、出版が決まった場合の印税に対してパーセントで契約だったと思います。
3人目は、スクール型の講座形式で企画書づくりから、出版社へのアプローチ方法までを教えてくれる方でした。
スクール形式の場合、内容=誰がやっているか?ということがとても大切になります。
本当に素晴らしい実力者の出版スクールなどは、個人的には費用対効果抜群だと思っています。
僕もこれまで10名超のお客さんを出版スクールにご案内し、企画書をブラッシュアップしていただき、出版に結び付けています。
こちらは必読です。日本トップの出版プロデューサーである木暮さんに出版の極意を聞いています。
一般人を続々と出版デビューさせている出版プロデューサーにコツを聞いてきました!
地道ですが、何とか出版社とのパイプを自らつくっていくという方法です。
正直、最初に書いた郵送やFAXで出版企画書を送るという方法でよいと思っています。
また、良い出版エージェントを見つけてお任せしてしまったほうが個人的には、結果として、最短で出版まで持っていけるのではないかと思っています。
※どの方法であっても出版を実現していますので、その他の出版をするための方法としてやってみてください。
なかなか実現までには時間がかかる方法です。ただ、なくもない方法だと思います。 僕も実は1冊は、出版社より電話がかかってきたことがきっかけでした。
当時、合同会社という新しい会社の形態が出てきはじめた中で、専門家として僕がR25に出ました。そのR25の記事がとても反響を呼び、ヤフーニュースのトップに載ったのです。
この記事を見た、出版社よりご連絡をいただき、先生に本を書いてほしいということで、出版がすぐに決まるということがありました。
(2018年12月にこの記事を書いていますが、ちょうど、その時の本の改訂版が出ました。未だに地味に売れています。)
なかなかないと思いますが、自分の得意領域などについて、磨いておくことが、 結局は本を出すための最短な方法であることは間違いありません。
上で書いた実績や露出の話に近いかもしれませんが、こちらの方が出版のしやすという意味では現実的ですし、
自分の財産にも、自分のマーケティングチャネルにもなるので、 本質的かもしれません。
上のようにメディアに出ることは僕たちのほうではあまり左右できないので、運みたいなところもあります。
自ら自分の専門領域においてブログを地道に書きためて、読者やPVを増やしていくことや、人気のnoteを書いて、
多くの人に読んでもらうなどは、自分で結果を左右できるところも多くあります。
自社にとってのマーケティング活動そのものですので、この延長線で、出版が決まるなどはとても本質的な気がします。
仮に出版がここから決まらなくとも、ブログなどを書きため、読者が一定数いるなどは、ないよりは間違いなく、出版社にとっても好材料になります。
ここでは出版企画書について書いていきます。一番肝のポイントですので、要チェックです。
まず一番大切な3つの項目についてご説明いたします。
本のタイトルは何にもましてとても重要な要素になります。
本のタイトル1つで全く印象や売れるイメージすら変わってしまいますので、 一番こだわらないといけません。
マーケティングの世界で、人がお金を何に払っているのか?という話があります。
人は、商品やサービスにお金を払っているのではなく、そこから得られる変化に対して、お金を払っているんだという話があります。
つまり、この商品やサービスを買う前と、後でどんな風に変わっているのか?ということです。
僕はよくライザップのCMの話をしています。 ライザップに行く前と後の変化がめちゃめちゃわかりやすいですよね。
人はあの変化にお金を払うんだということです。 本のタイトルも、この本を読むとどうなるのかという変化をタイトルにしないといけません。
よくある失敗として、変化は全く書いていなく、変化を生み出す方法論やステップなどを切り取ったタイトルが目立ちます。
タイトル部分をうまく考えるには、言葉を知っていることも大切ですが、 マーケティングを理解できているか?ということがもっと大切になります。
また、今よく売れている本のタイトルなどに注目をして、 ベンチマークにするなど、傾向を掴むこともまた大切になります。
本のタイトルをうまく考えるために ・マーケティングの理解 ・コピーライティングの考え方を理解 ・今売れている本などのタイトルを研究 をしてみましょう。
本の目次は、タイトルの変化を本当に実現できるんだということを、詳細に説明した箇所になります。
そのため、目次をみたときに、納得感や論理的な繋がり、それぞれおの目次の中の章や節の言葉選び(ここもタイトルと同じような感じで工夫が必要)が大切になります。
家で言えば、家の設計図になりますし、宝さがしの際の地図の位置づけですので、
目次の完成度具合は、タイトルを支える大きな信頼になります。 具体的に、章、節をつくっていきましょう。
プロフィールはどのような観点でつくらないといけないでしょうか?
もちろん全てタイトルと繋がっているわけなので、タイトル(=変化)の変化を起こすことができる人なんだということがわかるプロフィールにしないといけません。 プロフィールをみて、この人なら、確かにこの変化を生み出せるだろうし、期待できる、安心して任すことができると思わなくてはいけません。
そのため、変化の観点から全て逆算して、フィットするプロフィールを考える必要があります。
今回の企画の類書というものを紹介することがあります。出版社に対してイメージを持ってもらいやすくなりますね。
類書が売れていたとして、その類書よりも自分のほうがもっとよいものを面白い切り口で書くことができるというようなことが言えるととてもチャンスが出てきます。
実際に出版が決まったとしてどのくらいの期間で本を書き上げることができるかの期間です。個人的な印象として短ければ短いほど重宝されると思います。
出版社もいろいろな論理で本を出していますので、うまくその論理にはまることも必要になります。
そのため、期間が長いよりかは、短いほうがはまりやすくなるというわけです。もちろん無理な期間を書いてはいけません。
これもおまけ項目として、
ブログでこれだけのアクセスを持っていますとか、
SNSでこれだけのフォロワーを持っている、
年間講演200回呼ばれ、参加者5,000人超ですとか、
こういう形で何か本を売ってくれる協力をしてくれるかもと思ってもらえるのはよい印象になると思います。
ただ、大してアクセスやフォロワーのいないブログやSNSなどは全く意味がないと思います。
一般的にみて、これはすごいねと思われる数字があるとよいですね。なくても、企画がよければ関係なく本は出ますのでおまけだと思ってください。
本は本当に誰でも出せます!
本って誰でも出版できる?
僕は4社の出版社より本を出したことがありますが、出版社によって(恐らく編集者)本のつくりかたが全然違いました。
書いたものにほとんど赤字を入れてくれる編集者もいれば、ほぼノータッチな編集者もいました。
また、本のタイトルを実際に決めることを、出版社が主導することもあれば、僕が決めることもありました。装丁も同様です。
5冊しか出していませんが、結果として、熱心に時間をかけた編集者の方の本が当たり前ですが、一番売れています。
正直、僕がどうしても本を出したくて出させてもらったような本(商業出版なのですが)は全然売れていません。
とある出版社さんからタイトルのイメージと合うように装丁つくりましたとデザインをみたときに、
正直、あまり出してほしくないなと思い、必死に、再デザインをお願いしたことがありました。
担当の方や、出版社によっては、センスがあまりよくないところもあります。
装丁1つで売れ行きは絶対に変わりますし、かつ、自分がこの本を出したんだということを自信を持って言うためにも、自分の納得するものに仕上げていただく必要があります。
僕は最近出した本の1冊は、出版社に相談をして、自社のデザイナーに装丁をデザインしてもらいました。
出版が決定した生の企画書はこちらからダウンロードください。
「これが実際に出版が決まった企画書です」