【第3回】新規開業実体験

記帳指導、税務相談のアルバイトでは飯は食えないと、開業してから2か月ほどで悟り、営業活動をしようと思いました。そこで、ターゲットとしたのは、 1地元商工会・商工会議所 2地域金融機関 3コンビニ業界 1、2については、無差別に営業活動に行くより、まだ確実かなと思った次第です。
そして、何よりも私に合っていました。3については、前職がコンビニ本部で勤務していましたので展開していくことにしました。
経産省が母体の経営指導団体です。法人も経営指導・記帳指導はできますが、法人については、税理士法等の関係で、経営記帳指導ができません。 その部分を狙いました。
顔をマメに出すことにより、色々と顔を覚えてもらい、個人事業者で法人成りした会員を回してもらう訳です。あと、会員さんの相続税関係も回してもらいました。
今でも税務だけでなく、融資・補助金・労働保険事務組合の関係もあり、良好な関係を構築しています。
次に地元金融機関を営業しました。
私の開業したころは、若手の専門家の営業は珍しく、どこに行っても話を聞いてくれました。
ただ、その金融機関の主要支店の場合には、さすがに顧問税理士が入っていますので、なかなか壁は高かったです
。そして、地域NO1の金融機関より、それ以外の金融機関や信用金庫の方が反応がいいのはもちろんの事です。
ここでも、マメな顔出しと、私の知識のボーダー取引で気に入られると、仕事を紹介してくれるようになりました。
もちろん融資交渉の際にも、その時の営業活動が有利に働きました。商工会の時でも同じですが、マメな顔出し→紹介してくれた仕事を確実に応える→信用される の方程式に従い、着々と実績を積み重ねて行きました。
元々私は、コンビニ本部で勤務していたキャリアがあり、税理士業界でも稀有な存在であることに気が付きました。
きっと私がこの分野で頑張れば、光明の光が見えてくると思い、集中的に営業活動することにしました。
店舗の情報ツールは、コンビニ本部のHPの新店情報と、コンビニ店舗検索情報です。
とにかく地域コンビニ、オープンしたてのコンビニを集中的に回りました。私の狙い通り、私が行けば、ほとんどのオーナーが話を聞いてくれました。
結局2か月ほどで約100件飛び込んで、その内の10件の店舗と税務労務顧問契約ができたのでかなりの高い確率で顧客獲得をすることができました。
この時に、税務と労務のコンビニ経営に必要なもののすべてのパックをサービスに盛り込み、あと、同業他社より3割ほど安い料金設定で、さらにコンビニ本部にて勤務していた経験がありコンビニオーナーの気持ちがわかるという、キャッチコピーでの売り込みが、功を奏したと感じています。
この時の10件の収益が、事務所経営の土台になり、今後も紹介等で増え続け、弊事務所の大きな収益基盤となっています。
最近は競争激化に伴い、複数店化(メガフランチャイジー化)の傾向に伴い、複雑な税務・労務が求められるようになりました。
この3つの試みが、後々の、起業支援・経営のトータルサポート・WEBマーケティングにつながる為の基礎になりました。
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