行政書士のコンサルタント化|代書屋からの進化

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時代は信じられない速度で進化しています。

そもそも行政書士の業務は、行政と国民の間をつなぐものです。

ITの進化によって、どんどん煩雑だった行政とのコミュニケーションがしやすくなっていく、これは、煩雑さのアウトソーシング先として役割を見出していた行政書士の仕事が、なくなっていくことを意味します。

ここで行政書士も、環境に変化に対応できなくなるのではなく、環境変化に対応して、進化をしていく必要があります。

代書屋的な行政書士

行政書士は代書屋と言われます。代書屋とは、文字のごとく書類を代わりに書く人のことです。

書類を代わり書くというのは、書類を書くことやつくることが面倒くさい、難しいからお願いするわけです。ここに行政書士の価値がありました。もちろん、この価値が今後いきなりなくなっていくことも、消滅することもないでしょう。

 

しかしながら、ITの進化によって、間違いなくこのめんどくさい、難しいというのは少なくなっていきます。

それはつまり、伝統的な行政書士の価値というものがなくなっていくことを意味します。 加えて、行政書士の数は年々増えています。そのことからも、仕事や価値は下がっているのに、競争者は増えるという状況なのです。

詳細は、年収1000万円以上の行政書士は10人に1人以下?をみてください。

 

行政書士がコンサルタントへ

では、新時代の行政書士がやらなくてはいけないことは何か?

それは、代書屋としての価値を基盤にしつつも、付加的な価値づくりをしていくことです。

 

付加価値とは、結局は、自分の専門的な畑を決めて、他者には提供できない、顧客の求めていること、顕在的に求めていないけど、本当は求めているものをサービス化し、提供することです。

 

サービスの形として、何か製品をつくることもできるのでしょう。しかし、何か製品をつくるよりも多くの行政書士は、コンサルタントとしてサービスを展開することになるのでしょう。

コンサルタントの定義はとても難しいですが、名前にこだわる必要は一切ないものの、コンサルタントとして脱皮、成長するためには、必要なこと、してはいけないことがあります。

 

行政書士のコンサルタントとしてやってはいけないこと

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行政書士がコンサルタントというと、何をコンサルティングするのか?という話になる。

これは、アイデア次第になる。あとで紹介します。

行政書士がコンサルタントになろうと思って、やりがちだが、やってはいけないことがある。

それは、

「全く実績、実力もないのにコンサルタントを名乗ること」

です。僕はこれが嫌いです。

 

コンサルタントというのは、

自分の力、経験、知恵、人脈などで、お客様の問題解決できる存在のことです。

 

ただ、名前にコンサルタントとつける。これはやめていただきたい。何のコンサルティングでも構わないが、

必ず長く続けるためには実力が必要です。コンサルティングというのは、使い勝手のいい言葉だが、実りのある使い方でできている人は少ない。実力もなくコンサルタント業務をやろうなんて虫がよすぎます。それなら伝統的な行政書士としての価値である代書を突き詰めていったほうがいいです。

 

行政書士のコンサルタントとして必要なもの

コンサルタントとして、まずは自分の畑を決めるべきです。専門的分野でも構わないし、業務という切り口でも構いません。分野というのは、ITやウェブ、マーケティング、組織、マネジメトなどです。

 

業務というのは、ベンチャー支援、契約書、会社設立、融資、許認可ということです。

何かを専門化することによって、知識や経験、ノウハウ、成功・失敗事例がたまってくる。

これが財産になるのです。この分野、この業務のことでプロとしての知識や経験、ノウハウ、成功・失敗事例をつけることです。

 

知識や経験、ノウハウ、成功・失敗事例がたまってくると、それらをどのような形でいかすのか?というアイデアの問題になります

僕の場合には、マーケティング、ウェブマーケティングが専門です。自社で展開してきたマーケティングの成功事例を、僕と似た人に提案し、導入していただき、サービスとしてオープンしています。

 

僕自体は、コンサルタントという名乗り方はあまりしないものの、お客さんの問題解決などに僕たちの知識や経験、ノウハウ、成功・失敗事例を活かしています。

 

コンサルタントとしての道は険しい。ただ、コンサルタントへの成長が必要になる。

これは価格競争などにも巻き込まれない唯一に近い真理です。

 

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