公認会計士の合格と現状

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公認会計士試験合格について

もしもあなたが大学生であり、公認会計士という資格に興味があった場合、自分の大学の先輩に一体どれくらい公認会計士の試験を受かった人がいるのかということは一つの関心事になるはずです。今回はそんな方のために、大学別の公認会計士試験合格者一覧をご紹介しましょう。 もちろん、全国すべての大学に関する情報を載せるのは膨大な量になってしまい大変です。そこで今回は、過去3年分にさかのぼった上で、試験合格者の人数が多い上位10校をご紹介させていただきます。   公認会計士試験 大学・年度別合格者数一覧表 出典:公認会計士三田会(http://cpa-mitakai.net/keio_pass.html)   さて、結果は以上のとおりなのですが…ここから言えるある事実が、実はあります。 それは、なんだと思いますか?…慶応と早稲田が強い?確かにそのとおりです。上のデータにはありませんが、慶応大学はなんと39年連続で1位です。早稲田も、20年ほど連続で2位を取っています。すごいですね。   しかし、ここでお伝えしたいことはそうではありません。 それは、東京大学や京都大学といったトップ校の合格人数が、 「三大国家資格」と呼ばれる割には少ないということです。   これは、必ずしも私立大学の方が通っている人数が多いからというだけではありません。他に理由があります。   実は上のデータには載っていませんが、さらに過去10年ほどさかのぼって見てみると、東京大学は2010年までTOP5に毎年顔を出しています。京都大学、神戸大学、一橋大学といった名門校も、比較的上位にいました。しかし、ここ最近では上の表にあるとおりなかなか出てこないのです。   この理由は、学力の低下では決してありません。それは公認会計士という資格の人気度が、落ちたからなのです。 多くの人がそうであるように、東京大学などに通う大学生もまた「公認会計士」という職業は一つの選択肢であり、資格のいらない一般企業への就職という他の選択肢もあります。   そしてこの後者の選択肢を選ぶ人が、国立大学などの上位校では増えてきているのです。  

公認会計士の現状

公認会計士の就職難

これは、公認会計士になるのに必要な資格とはでもお伝えしましたが、一昔前、試験に合格しても監査法人などで実務経験を積めずに資格を取得できない待機合格者問題というのが話題になったことがあります。   このような事情から、一生懸命勉強して資格を取っても確実に就職できるわけではないという資格に対する不安が生じたわけです

他の選択肢の魅力が増えた

東京大学に合格するような人であれば、例えば国家公務員として財務省に入るという選択もできるでしょう。   また民間企業の中でも商社などの高収入が得られる企業に就職することも可能です。 このように考えた場合、以前であれば安定性の高い仕事とそれなりの高収入ということで人気のあった公認会計士が、東京大学や京都大学などに通う天才からしたらそれほど魅力的ではなくなってきてしまったのです。   では、他の人にとってもこれは同様のことが言えるのでしょうか。つまり、公認会計士の魅力は落ちてきてしまっているのでしょうか。これは、決してそうではなく、むしろチャンスなのだと言えることもできるのです。   これは公認会計士になりたいと願うその人のレベルにもよるのですが、以上の事実はつまり公認会計士になるためのハードルは下がってきているということを意味します。なぜなら試験の合格というのは相対的なものであり、上位の人間が減れば減るほどそれ以外の人も受かる確率が上がるからです。   公認会計士という資格の平均収入や安定性は、確かに他の業種と比べれば以前よりも少し落ちたかもしれません。しかし、それでも他の一般的職業と比べれば圧倒的に収入も安定性も高い、国家資格であるということに変わりはありません。ですので、もしもあなたが東大や京大に通うようなごく一部の天才でない限り、以上のような現象はむしろ好ましいものなのだと思ってもらって大丈夫です。  

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