弁護士事務所の開業について質問&開業費用

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弁護士の働き方は?

弁護士の働き方には、大きく2種類があります。 それは、「事務所に雇われて働く」「開業して自分の事務所を構える」の2つです。事務所から雇用される形で働く場合、   弁護士として働く上でのノウハウや顧客との付き合い方、書類作成の方法などを教えてもらえるということが大きなメリットとなります。仕事上困ったことが起こっても、それを相談できる人が身近にいるということも心強いことです。   その反面、大きく売上に貢献したとしても収入が事務所によって決められてしまうため、収入面で働きに見合わなくなってしまう可能性があります。     また、事務所によっては得意とする分野の案件は多く持っているが、その他の分野の仕事はほとんど担当していないということがあります。事務所の強みが、自分が専門にしたい分野とマッチしていればよいのですが、   そうでない場合には自分の目指す弁護士像に近づけなくてもどかしい思いをすることもあるかもしれません。   それに対して、開業して自分の事務所を持つと仕事上の自由度は格段に大きくなるでしょう。また事務所の経営が軌道に乗ってくると収入面でもメリットが得られます。ところで、弁護士としての開業は簡単なことではありません。     確かに、弁護士の資格を持っている人であればいつでも開業することができるため、開業自体は難しいことではありません。   しかし、開業すると弁護士として仕事を行うだけではなく、事務所の経営者としての仕事も担わなければなりません。その経営のセンスは必ずしも弁護士としての仕事の実力と医比例するとは限りません。   事務所の経費や売上の管理、他の弁護士を雇う場合には人材の採用からマネジメントまでを行わなければならなくなります。 こうした庶務を最初から全てこなすのは容易ではありません。そのため、大抵の場合はまず事務所に入って弁護士としての仕事のノウハウを学び、その後に独立のタイミングが来たときに開業するという形になります。   そのため、弁護士に場合には独立と開業という2つの言葉が同義のように用いられます。こうした学びのプロセスを経ることで、事務所を開業するときのリスクを軽減することができます。  

開業にかかる費用

開業のプロセスについてここまでで説明してきました。 実際に開業することになったとき、最も心配になるのは「いくら費用がかかるのか」「本当に採算がとれるのか」というようなことだと思います。こうした質問に答えていくために、事務所の開業に必要な費用と、予想される収入について考えていきましょう。  

費用

開業した直後に必要となるのは、事務所の賃料・オフィス道具・費用・弁護士会費の3つです。これに加えて、ホームページ作成費用や人件費などが必要となることがあります。 オフィス道具とは、電話やFAX、机、椅子などの事務所で仕事をするために必要となるもののことです。これに賃料と弁護士会費を加えたものが最低限必要な費用になります   さらに集客を進めていくためにはホームページは必須です。自分の強みを的確にアピールして顧客に対して訴求力をもつようなホームページを作るためには、ある程度の費用が必要になるでしょう。また事務所を拡大していくために他の人を雇用するとなると人件費もかかるようになります。  

収入

収入はどれだけの顧客を獲得できるかに大きく依存しています。   事務所が担当する地域や分野を定めて上手にマーケティングできた場合には、相当程度の収入が期待できます。その一方でいつまでも顧客を獲得できなければ収入がほとんどないという事態に陥りかねません。   独立・開業にあたっては、自分がどれだけの顧客を得られるのかを十分に検討することが求められます。

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