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若手が極端に少ない税理士業界
税理士業界には、20代の税理士は、たった1.1%しかいません。登録者数が約7万人と言うことで、単純計算で、770人しかいません。30代をあわせても1割しかおらず、7000人強です。若い税理士が極端に少ないと言うことで、若さを武器にして活躍している税理士もいます。
60代以上の税理士は半数以上
逆に60代以上は50%を超えており、なんと70代の方は3割弱もいらっしゃいます。
単純計算で、60代以上の税理士が35,000人もおり、70代の税理士だけでも20,000人以上もいらっしゃいます。これを見ると、税理士業界はかなり高齢な業界であることがわかり、飽和状態と言われている税理士業界において、あと20年も経てばこの構図は様変わりしているかもしれません。
若い税理士のメリットその1 仕事のスピードが速い
税理士を見極めるポイントはいくつか挙げられますが、その中でも重要なポイントと言えるのが、「仕事の早さ」です。税理士における仕事の速さとは、レスポンス、すなわちお客様が何か税理士に依頼した際に返信が返ってくるまでの時間の速さです。
レスポンスが遅いと、急な相談や一大事が起こった際に、対応ができなくなるという事態にもなりかねません。税理士の平均年齢が60代と高く、高齢の税理士は多いです。そのため、「対応が遅い」「仕事が遅い」という不満が多く聞かれます。
若い人であれば、当たり前のように、外出先でメールをチェックし、必要であれば、外出先でも資料を読んだり、資料を作成してりすることが誰でもできます。高齢の税理士の場合には、外出先で電話は受けられても、資料の作成まではなかなかできないので、とりあえず事務所に帰ってからというのがせいぜいな速さではないでしょうか。
一概に年齢でレスポンスの速さは決められませんが、若い税理士はスピーディーな対応をする傾向があります。
若い税理士のメリットその2 税法や社会の変化に素早く対応できる
税法は、毎年改正があります。分かりやすい例ですと、最近、消費税の増税がありました。税法改正時には、税理士自身が税法を勉強し、お客様に対して正確な情報を届ける必要があります。しかし、年配の税理士の中には、毎年行われる税法の変更を、ほとんど知らない方もいるのです。昔は、今のようにコロコロと税法が変わりませんでした。
また、特例が頻繁に変わったり、時限装置のように、3年間隔でいくらずつ増えていく、減っていくというような法律があったりと。しかし、特例は、知っていないとせっかくの節税機会を逃してしまうことになります。このようなスピーディーな対応は、若手税理士の方が得意な傾向があります。
若い税理士のメリットその3 親切・丁寧・謙虚な態度
20年くらい前までは、税理士はお客様に対して横柄な態度を取っていたとしても通用していたため、今でもその悪い癖が直らないままのベテラン税理士が数多く存在しています。
実際、若い税理士事務所に顧問税理士を変更されたお客様からも、「以前の税理士は、質問をすると怒られた」「事務員にお願いしても、税理士からの折り返しの電話がほとんど無い」といった例が多くあります。若手税理士の方が、若いからこそ丁寧な対応をする傾向が高いです。