<第2回>日経新聞で掲載!新サービスのリリース

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弁護士になっても世界に出たい


【ミカタ編集部:伊藤】
日経新聞にも掲載されていた、契約書のクラウドのサービスをリリースされたということでしたが、いつごろから考案されていて、出そうと思った理由は何だったのでしょうか。
※サービス詳細 https://www.legsea.co.jp/index.html

【笹原】
交通事故事業をやっていたときに、2年目くらいだったと思うのですが、グーグルのエリックシュミットが書いた「グーグルワークス」という本を読んでいて、最後の方に「あなたの事業をプラットフォーム化できないだろうか」「あなたの事業を誰かがプラットフォーム化したときにあなたはどうなるだろうか」という問いのようなものがあったんです。そこでふと考えて、その時は基準が低く、プラットフォームというとポータルのようなイメージがどうしてもあったので、「交通事故をポータル化したらどうなるんだろう」と思って動き始めました。

動き始める中で「紛争裁判をなくす」という原点に立ち返ったときに、もっとそちらの方向でプラットフォームを作れないかとも思いました。ちょうど弁護士ドットコムの「クラウドサイン」というものが出ていて、自分がシリコンバレーにいたんですよ。サンフランシスコの空港でその新聞記事を見て、ちょろちょろっとポータルを作ろうとしていた自分を恥じてしまいました。あそして、やはり「紛争がなぜ起きるのか」ということを考えた時に、訴訟になっている案件って契約書を作っていないことがあるんですね、じゃあ契約書をもっと作れたら紛争はなくなるのではないかと考えた時に、ハードルを感じるのは締結ではなく作成ではないかな、と思って「作成と締結」というのを考えました。それが大体2年前くらいです。エンジニアがいなかったので外注していたんですけれどうまくいかなかったりして、ようやく今リリースという感じです。

【ミカタ編集部:伊藤】
では構想からリリースまで2年くらいということですね。日経でリリースの記事を拝見したのですが、大体100種くらいひな型からライセンスや秘密保持などの契約書を月額980円で作成できるんですよね。今後はどのように考えているんですか?

【笹原】
今後もちろんテンプレートは増やしていきます。例えば会社法関係とか、労務関係、あとは企業が実際に使っている契約書をテンプレート化するとか。人の名前や数字が変わるだけの契約書もたくさんあると思うので、テンプレート化できれば3分で契約締結のメール送信が可能になりますね。あとはセキュリティーです。本人確認性をもっと高めていこうと思っています。

【ミカタ編集部:伊藤】
とても気になっているんですが、なぜ弁護士になられて、事務所はとてもうまくいっているのに、こういう新しいサービスを作ろうと思われるのかなと、一応テーマが弁護士という資格を破壊して創造する、というものなのですが、それを体現されているじゃないですか。例えば先日アメリカに行ったと仰っていましたがわざわざアメリカに行く弁護士さんって日本でほとんどいないでしょうし、なぜ行こうと思われるのか、そのあたりをお話しいただきたいです。

【笹原】
本当に僕は孫正義と坂本龍馬が心から大好きで、とにかく世界に出たいと思っていたんですが、自分のその思いに気づいたのが弁護士になってからだったので、弁護士になっても世界に出たかったんですね。弁護士で世界に出ている人って日本では正直いないと思っていて、留学する人、資格を取る人はいるんですが、向こうでやっている人はいないんですね。仮にやっていても、アメリカの弁護士なだけで、国際弁護士ではないんです。複数の国の法律を学べるほど楽ではないし、法律相談の中でも文化慣習が必ず出てくるので、そこまで理解するのはほぼ無理です。そうなると二つの国以上にまたがってやっている人ってほぼいません。そう考えると弁護士では世界に出ることが出来ないな、という思いもあります。AIという黒船が到来したと僕は思っているので、この黒船に乗れば世界に出られるんじゃないかなと坂本龍馬みたいな発想で、世界がどうなっているのか見たいなと思ったからです。

アメリカに行ってわかったのが、リーガルテクノロジーはいろいろな分野があるのですが、一つ電子規約の分野というのが世界的にあって、3000億くらいの市場があると言われています。そこを僕なりに分析すると、向こうはサイン文化なんですが日本はハンコという文化があるので、世界は日本に来れないんじゃないかな、と思ったんです。なので今後は、ハンコのイメージにどう近づけるかということを考えていきたいと思っています。今はまだそこまでではないんですが、電子実印の登録制度などを開発していくと。

【ミカタ編集部:伊藤】
やっぱり日本人は、ハンコが好きですよね。安心しますよね。

【笹原】
安心します。気に入ったハンコを作ってもらう経営者の方も結構いらっしゃいますもんね。それはそれで文化としては尊重しなければいけないところだと思います。

<第3回>今後の士業業界はAI化に?その中で生き残るためには

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