<第3回>知り合いではなく一肌脱いでくれる「人脈」を作る

第1回の対談記事(会員登録なしで読めます)

人脈は「こちらのためにひと肌を脱いでくれる人」

【ミカタ編集部】
人脈しかないとおっしゃいましたが、どのように人脈は作られていったのでしょうか。

【五十嵐】
1か月で延べ60人に会おうという取り組みをしました。延べなので1か月に2回会う人もいます。その取り組みで社労士としての人脈を作りました。また今までビジネスをやってきた中の関係性がありますから、それが合わさったという状態です。

【ミカタ編集部】
これから開業する方というのは、人脈作りは大切ですよね。これから人脈を作っていく中で大切にした方が良い事は何でしょうか。 

【五十嵐】
だいたい皆さん交流会に行った際に、名刺をティッシュのように配って終わりです。そして自分の話をしますが、それではノーチャンスです。
そして名刺には必ず写真は入れた方がよいです。メモリーフックが必要で、写真があれば捨てにくいということと、飲んだ次の日でも「あ、この人だ」と思い出しやすいです。そして名刺を渡した際に、自分の話をするのではなく、相手の話を聞くということです。散々聞く、ということです。どういったことを紹介すればいいですか?と自分がやって欲しいことを逆にこちらからやってあげるのです。お話を散々熱心に聞いてあげれば向こうも楽しくなって、親近感が湧いてきて、急にこちらの話を聞きたくなってくるのです。「脳がこっちを向く」とよく私は言っています。脳がこちらを向かないと何を言っても入っていきません。

名刺交換というのはティッシュ配りのように配り歩くのではなく、お会いした方に対してまず相手のことを聞く、するといずれ相手がこちらの話を聞いてきます。それは「脳がこちらを向いた」状態です。そして「今度会社に伺わせてください」と言うか「お昼でもどうですか」と言うことです。100人の人数がいる会場であれば5人はそのようなことをするとコミットして行かないと、全く意味がありません。
100人いる会場であれば、立食であれば乾杯するとすぐ隣の人と名刺交換をします。それは僕からするとNGです。僕は誰にも声をかけられないように料理を取るだけ取って、食べながら隅の方で様子を見ます。30分位すると泥水とそうでない水が分かれるように、誰がキーマンなのか分かってきます。また無名でも人が集まる人がいます。そしてそういう人の話しを聞いている人の表情なども分かります。そういう人たちだけにピンポイントで話かけに行くのです。そしてこちらの話をするのではなく、相手の話を聞くのです。
するとそういう人だと、気が合った瞬間にすぐに飲みに行きましょうとなることもあります。その人にお仕事をもらえなくても、その人に何かを売ろうとしてはいけません。その人に突然「社労士を買いませんか、助成金をやりませんか」と言ってもびっくりします。その人の背後に人はいるものです。そしてそれをやってしまう人は多いです。そして、人脈にも優先順位をつける必要があります。人脈と知り合いは違います。人脈というのは「こちらのためにひと肌を脱いでくれる人」のことです。そうでない人はただの知り合いです。

【ミカタ編集部】
今はSNSで簡単につながりますが、力を貸してもらいたい時に貸してもらえるのが本当の人脈なのですね。

【五十嵐】
「こういう人を知っています」と固有名詞を出す人がいますが、誰に知られているかが大事です。発想が真逆です。「こんな人に会った」「こういう人を知っている」と言って有名人の名前を出すのは、僕は付き合えない人です。

やり方ではなく、「在り方」

【ミカタ編集部】
勉強になりました。最後に記事を見ている人に学びになるような一言をいただいているのですが、開業する先生や、開業したての先生に何か一言いただけないでしょうか。

【五十嵐】
自信という言葉があります。開業したてや初めてのことをやるのは、誰もやったことがないので、出来る訳がないのです。結局は自信しかありません。自信というのは自分を信じることです。それを略して私は自信と思っています。
今までやったこと、そして出来たことを同じことをやって出来るというのは、自信ではなく「安心」なのです。出来て当然です。これからチャレンジする人は、新たな領域に出ています。なんでも初めてのことです。結局そこを打ち破るのは自分を信じるしかありません。そういう意味で「自信」を持つことが大切です。「自信」を持つということは、自分を信じることなのです。

【ミカタ編集部】
出来る事、安心してできることに人は行きがちです。自分に自信をもってチャレンジしていくことが大切ですね。

【五十嵐】
やはり「やり方」ではありません、「在り方」です。自分のスタンス、態度です。損して徳取れという言葉がありますが、これはまさに在り方です。仕事を取るやり方を聞いてくる人が沢山いますが、やり方をパクってもあり方はパクれません。「この人に仕事を振りたい」と思う人間にならなくてはなりません。周りに支えられてきたにもかかわらず自分で勝てると思ってしまう人間は「過信」です。今までの経験から自分の可能性を信じれるのが「自信」です。新しい領域に行く人というのは、信じられるのは最終的には自分です。

【ミカタ編集部】
私たちも自分を信じてチャレンジしていきたいと思います。
本日はレビンコンサル社会保険労務士法人の五十嵐先生におうかがいしました。
本日はありがとうございました。

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