<第1回>SEから行政書士、そしてファンドを専門に 

システムエンジニアから行政書士へ転身を経た安田一登氏に、ファンドと呼ばれる組合契約についてお話を伺いました。

プロフィール 安田 一登 

@略歴 
10年間IT業界でWEB系のエンジニアをしておりましたが、業界を変え法律事務所へ転職。 
法律事務所で事務員をしながら、2年半の勉強の後、行政書士試験に合格 
平成23年度の行政書士試験に合格し、平成24年4月15日より行政書士として独立、開業 
 
@専門分野:ファンド組成・運営サポート。 
『企業のベンチャー投資促進税制』の認定申請実績を持つ日本で唯一の代理人。 
ファンドの差別化・信頼性アップを可能とする経済産業省の『企業のベンチャー投資促進税制』の認定申請代理サービスを提供。 
 
@プロフィール 
 昭和51年6月29日、東京都新宿区にて三人兄弟の長男として生まれる。 
 
二歳の時、父の転勤に伴い祖父母の待つ沖縄県の普天間飛行場で有名?な宜野湾市へ引っ越し高校卒業まで育つ。 
 
教会附属の幼稚園で絵を描き、粘土をいじりながら自由に過ごす。 
 
小学生になってもインドア志向は続き、絵や版画で県のコンクールに毎年入賞、年平均240冊の読書に勤しむも、息子がインドアすぎることを心配した父親に剣道の道場に送り込まれる、学習塾は二ヶ月で音を上げる。 
 
中学生になり、先輩におだてられ柔道部に入ってしまう、南国での柔道は暑くて大変でした。運動に向かないことを痛感し、学習塾へ入ることを志願、勉強に集中する。 
 
高校は念願の昭和薬科大学附属高等学校へ無事入学、高校生活を謳歌しすぎる。 
 
大学受験では一浪の後に日本大学法学部に入るも、バスケとバイトに励みすぎ、学問を疎かにする。 
 
 @職歴 
品質管理アプリケーション開発を通じシステム開発の品質管理手法を学ぶ。 
 
日本初のWebショッピングモールの保守に従事、Webの可能性を確信する。 
 
開発開発また開発でWeb系開発言語を一通りマスターする。 
 
中国開発子会社と大手ITベンダー間のブリッジSEを任され管理スキルを身につける。 
 
Webマーケティングを開発側から支援、マーケティングスキルをプラスする。 
 
順調にキャリアを積み上げるも、今までとは畑違いの法律事務所へ転職、主に、相続・遺言関連の業務を任される。 
一念発起し行政書士試験の受験を決意、二回の不合格を乗り越え行政書士試験に合格。 

対談スタート

SEから行政書士開業に至るまでの経緯

【ミカタ編集部】
本日は行政書士法人ジンテック代表の安田一登先生にお越しいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。まず、安田先生のプロフィールを伺いたいのですが、行政書士開業に至るまでの経歴やきっかけを教えていただけますか? 
 
【安田】
日本大学法学部卒業後、システムエンジニアを10年くらいやっていました。最終的にはプロジェクトリーダーやサブマネージャーをやっていましたが、サラリーマンに合わないということで、そこから勉強して行政書士試験を受けて受かって、今開業して6年目に入りました。 
 
【ミカタ編集部】
10年やっていらっしゃったのに全然違う業界に来られたということで、どんな思いがあったのかお聞きしたいです。 
 
【安田】
僕が所属していた会社は、人を出してお金をいただくというお仕事でしたが、その中の一員としてやっていくのはなんか違うと思いました。基本的に自社におらずお客さんのところにずっといるとか、自分自身が目立ちたがり屋で協調性がないのであまりいろんな人と一緒にやっていくというのが向かないと思いました。 
 
【ミカタ編集部】
それで自分でできるような手に職をつけてやる仕事ということで行政書士にたどり着いたと言う事ですね。 
 

【安田】
一応大学が法学部だったので資格は知っていましたし、大体何をするかも知っていましたので行政書士試験を受けました。 
 
【ミカタ編集部】
ちなみに開業される際には一度どこかの事務所で経験を積まれたりしましたか?それともSEをやめて開業されましたか? 
 
【安田】
SEをやめて試験に合格して即開業ですね。 
 
【ミカタ編集部】
最初ご不安なことなどあったと思いますが、開業時にはどんな準備をされましたか? 
 
【安田】
すみません。経歴の中で言っていませんでしたが、SEをやめて弁護士事務所で事務員をしていました。パートで弁護士事務所の事務員だったので、行政書士試験に合格した受かった時点でそのボスから「はい、開業しなさい」と言われました。なので準備も何もありませんでした。その事務所の中で机を借りてという形でしたのでそういう意味では恵まれていたと思います。しかしいわゆるノウハウのようなものはありませんでした。弁護士と行政書士ではやることが全然違いますし。 
 
【ミカタ編集部】
一角を借りてというのはとてもいいなと思います。と言うのはコピー機やネット環境も揃っているからです。1人で事務所を構えてとなると大変な経費になります。 
 
【安田】
それがなければ自宅で開業していたと思います。 
 

行政書士界でも珍しいファンドとは?

【ミカタ編集部】
そういうところが最初恵まれていたということですね。今安田先生はファンドに特化されています。ちなみに、ファンドの組成と運営サポートというのは、どういったことをされていますか? 
 
【安田】
まずファンドと呼ばれるものの多くは組合契約です。一般的に言われる契約と法律的には一緒です。ただそのボリュームが異なります。例えば、組合契約書で私が関わった中で1番長いもので37ページです。その中で金融商品取引法に引っかからないような決め方をしなければならないものが数々出てきます。それはすべて一揃い作るところまでを僕は組成と言う言い方をしています。もう一つ、運営のサポートと言うのは、ファンドが作ったところがほぼゼロのスタート地点です。ファンドは共同出資事業するためのスキームですからその箱の中に投資家を連れてくる。その方法もあります。そこで法律を守っていないとペナルティーをもらう可能性があります。お客さんにこういう事は言ってはいけません、こういう宣伝の仕方をするのはだめです、あとはお客さんの問い合わせに対しこう答えてはいけませんというものがあります。そういうことをサポートしていくというのが運営のサポートです。もう一つが、お金が集まりきり、それを投資していく時に、前職の経験でお願いをされることがあります。インターネット系のITベンチャーにいましたので。今投資するとなるとバイオ系のベンチャー以外はネットベンチャーです。となると、それまでの知識と行政書士としての知識で手伝ってくれと言われることがあります。それを含めて運営サポートの第2段階です。最終的にファンドの最終的な目的はって、投資して、儲かって投資先の企業の価値を高め、投資家に分配することです。しないといけません。分配をするまででいわゆるゴールです。そうなるといろんなことが出てきます。株式事務はどうやるのか、主幹事主管理証券会社がこんなことを言ってきた、などの話への対応を含めて、ベンチャー時代の経験が生きているのかなと思います。求められる場合はそこまでやらなければなりません。 
 
【ミカタ編集部】
そこまでを組成から運営サポートとしてやっていらっしゃるのですね。ここまでファンドをやられている方も少ないと思いますし、行政書士でそれをやっている人には僕も初めてお目にかかります。数ある行政書士の業務の中からなぜファンドを選ばれたのですか? 
 
【安田】
お客さんにファンドを作りたいんですけれどお願いできますかと聞かれたことがきっかけです。最初はインターネット上でキーワード検索をしていって、だいたいこんなものだとわかったら、お客さんの言っている条件に問題があるのかどうかということを金融商品取引法、施行令、施行規則施工記録というように調べていく。それでもわからなければ、証券六法という、大辞林2冊分くらいのものを買って、調べて、ということもしました。 
 
【ミカタ編集部】
とても大変ですね。行政書士は建設業や許認可、会社設立、相続などいろいろなことをやっていらっしゃる方がいますが、その中でファンドの組成や運営サポートというのは、市場的にそんなに大きくないのではないでしょうか。 
 
【安田】
額としては大きいのですが、求めている人数は相当少ないと思います。 
 
【ミカタ編集部】
でも逆にニッチなところにサービスを絞ったことによって、ポジショニングがされているということでしょうか。 
 
【安田】
そうですね。意識してやったかは別として、自分が「これが専門だ」という打ち出し方をすべきだと気付かされましたし、お客様が持ってきてくれたファンドという業務も、競合があまりいない。それは凄く良いことだと僕は思いました。 
 

安田氏が選ばれる理由とは!?

【ミカタ編集部】
それでファンドをやるようになって、3年目という事ですね。今ファンドのお客様開拓はどのようにされていますか。 
 
【安田】
原則、他士業、同業からの紹介です。もしくは既存のお客さんからの紹介が9割位です。 
 
【ミカタ編集部】
ではウェブ集客など営業をこちらからかけるといったことはもうしていらっしゃらないのですね。 
 
【安田】
もともと営業職ではなかったので営業の仕方がいまだにわかっていません。なので戦略的にそういうことができずに今まできています。 
 
【ミカタ編集部】
今紹介が9割とおっしゃっていましたが、安田先生が選ばれる理由は何でしょうか? 
 
【安田】
まずは専門的な知識、あとは「ここから先は知りません」という言い方はしないことでしょうか。そういう安心感と、キャラクターだと思います。 
 
【ミカタ編集部】
キャラクターといいますと? 
 
【安田】
お酒が好きだったり、あまり悲観的な話をしないようにするとか、いつもアロハシャツを着ているとか。 
 
【ミカタ編集部】
今日も素敵なアロハシャツを着ていらっしゃいますが、いつもアロハシャツなんですか? 
 
【安田】
週に仕事が5日あるうち4日ぐらいはアロハシャツです。 
 
【ミカタ編集部】
8割じゃないですか。 
 

【安田】
冬もトレーナーやパーカーを着ていますが、必ず前を開けられるもので、脱いだらアロハシャツです。 
 
【ミカタ編集部】
これは印象に残りますよね。名刺もアロハシャツを着ていらっしゃる写真です。 
 
【安田】
いい評価か悪い評価かは別としてリアクションは取れるので、ツッコミ待ちのボケとしては比較的成功しているのではないでしょうか。 
 
【ミカタ編集部】
印象づけがすごくうまくいって、選ばれ続けているということですね。他にもレアな認定を持っていらっしゃると伺いましたが…。 
 
【安田】
「企業のベンチャー投資促進税制の認定申請」というのがあります。税制なのですが、認定するのは経済産業大臣省です。現在日本でその認定をもらっているファンドは9つしかないのですが、そのうちの2つは僕が申請代理をしました。 
 
【ミカタ編集部】
すごいですね。そこも集まる理由の1つでしょうね。 
 
【安田】
それはかなりインパクトがあったようで、紹介者さんも、「かなりレアなやつを通してくれるから」と言ってくれます。自分で言うのではなくお客さんが言ってくれるというのは、楽だし、私の場合は自分から言うのは感じが悪いと思って聞かれないと言わないので。 
 
【ミカタ編集部】
飲み会行って「俺社長なんだよね」とか言うのは顰蹙を買いますからね。 
 
【安田】
「お仕事何されているんですか?」と聞かれて答えるのはいいと思います。「俺社長だけど」って言う人は合コンとかで無理ですよね(笑) 

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