<第2回>業務の勉強<集客の勉強の理由

第1回の対談記事(会員登録なしで読めます)
<第1回>新しい仕事は市役所で探せ?

詐欺で120万円の損失

<ミカタ編集部>
開業時、うまくいったこといかなかったこと、成功談失敗談があれば、お聞きしたいです。

<柿崎氏>
開業時の成功談はなにもありません。失敗談は、ネット業者に騙されるということがありました。これは違法らしいのですが、ホームページをリースで作りますという業者がいて、5年契約で120万持っていかれました。1人も集客できず…。今ホームページは30万くらいで作っているので、今からすると本当に馬鹿らしいですね。

<ミカタ編集部>
大変ですね。開業してやったーと思っていたら120万払って何も問い合わせが来ないとは。ではもし仮に、今のご経験や知識がある状態で開業時に戻れるとしたら、どんなことをされますか?

<柿崎氏>
開業準備をして、集客をする。仕事を取って来さえすればなんとかなります。集客に力を入れるということで、具体的にはウェブやホームページに注力します。そこの勉強を必死でし、行動に移していきます。業務の勉強ではなく、集客の勉強です。

<ミカタ編集部>
業務の勉強でなく、集客の勉強!やはり業務の勉強をなさる方が多いような印象ですが…。

<柿崎氏>
業務は不安になるのですが、そこは周りの先輩などに頼ることもできるので、とにかく集客です。

<ミカタ編集部>
集客とは具体的にどんなことを準備されますか?

<柿崎氏>
ネットでいうと、まずはネットの法則を学びます。屋号、電話番号、問い合わせの欄の場所、コンテンツの種類、文章、デザインも古いものはダメで、SEOをどうあげるか、ブログ、YouTube、どうやってメインのページに導線をつなげるかなど、細かく勉強します。セミナーに行けば教えてくれるので、そういうことは勉強しなければならないですね。

<ミカタ編集部>
取られた120万があったとしたら、そこに遣いますね!

<柿崎氏>
本当にもったいないですね。

<ミカタ編集部>
開業時の資金も、創業融資で調達されたのですか?

<柿崎氏>
はい。自分で借りました。そのお金でネットについて勉強したことを業者さんに頼んでやってもらって、ホームページを作り、そこから集客をしています。

ランチェスター戦略で地元1位を狙う

<ミカタ編集部>
行政書士は相続や許認可などいろんな業務ができますが、創業融資に絞り、大きなマーケットに攻めていかない理由はなんでしょうか。

<柿崎氏>
完全にランチェスター戦略です。基本ニッチなところに絞っていこうという戦略なんですよね。どこかの地域で一番になれば経営が安定するので、創業融資というニッチな分野に絞り、地元で一位になろうとしています。大きな市場に手を出さないというのも同じ理由です。相続は税理士も弁護士も司法書士もできるので、一位になるのはとても難しい。おそらく今後それではやっていけないと思いました。地域的にも都内は別格なので、都内には手を出さず地元で一位になろうとしました。

<ミカタ編集部>
業務や地域を絞って、ニッチに一位を獲りにいく、ということですね。弊社代表の伊藤もよく言うのですが、創業融資というニッチな分野を選び一位になるとともに、創業融資のスペシャリストになれば、すごく強いポジションにつけます。例えば、銀行からどうお金を借りるかだけでなく、最近流行りのクラウドファンディングでお金を集めるにはどうしたらいいかを教えられたり、自分がベンチャーキャピタルを出して融資できたりする行政書士になれたら、そんな行政書士の先生は他にいません。柿崎さんはそういうところを目指されているのですね。そんな柿崎さんの今後の目標はなんでしょうか?

<柿崎氏>
直近の目標は地域で一位になることです。3年4年かけてもやりたいです。

夢はお手伝いした会社が上場すること

<ミカタ編集部>
もっと早く達成されそうですね。もともと創業融資を始められたきっかけは市役所のホームページをご覧になってだと思いますが、今でも創業融資に絞っている理由はありますか?

<柿崎氏>
まず、起業家の方とお会いするのが楽しいということが理由の一つです。起業する方は前向きなので、話をしていても前向きなことしか出てこなくて楽しいです。これは大きいですね。あとは起業する方のお手伝いをしたいと思っていることです。自分が開業するときお金がほとんどなく、融資を受けてなんとかやっていられる状態になりました。起業家さんは基本的にお金がないので、自分の経験と同じような方の力になれたらいいと思っています。借り入れの時に家族の名前を書く欄があり、そこで奥さんやお子さんがいらっしゃることを知るのですが、ご家族がいらっしゃっての決断はすごいなと感じます。私には多分できません。そんなすごい決断をした方の役に立ちたいという思いもあります。お金さえあれば続けていけるし、開業当初キツくても続けていけば改善するチャンスはいくらでもあります。私はそのお手伝いをしたいと思い、今創業融資をやっています。

<ミカタ編集部>
やっていて楽しいというのは大事ですね。そして、お手伝いしたお客様が活躍したり、上場したりすれば嬉しいですよね。

<柿崎氏>
夢なのですが、いつか創業融資をお手伝いした人が、カンブリア宮殿とかガイアの夜明けとか、プロフェッショナルとかに出てくれたら、「私の役目は終わったな、もう死んでもいい」となります(笑)。一社でも上場してくれたら言うことはありませんね。そこまで行かなくても、お客様がその後うまくいっているということを聞くと本当に嬉しいです。融資が通った時はもちろん嬉しいのですが、うまくいっているという話を聞いた方がはるかに嬉しいです。やっていてよかったなと思います。やり甲斐ですね。

<ミカタ編集部>
このインタビューを聞いている読者さんに、学びや成長につながるメッセージをいただきたいのですが、お願いできますか?

<柿崎氏>
起業家のお手伝いをしていて、開業前の準備でその後がかなり決まってしまうと感じます。お金の面で言うと、融資を切るにしてもどれだけ勤めている時に貯めてきたかが分かれ目になってくるので、とにかくそこは準備していただきたい。どうやって行くかという戦略も立てていただきたいですし、見込み額を立てておくことができればスタートダッシュは間違いないです。これは私の経験でもあるのですが、開業に対して日本人は結構ネガティヴで、周りに話すとやめなさいとか言われると思いますが、それはあまり気にしないでほしい。今の自分の能力では無理だろうとか、考えないでほしいです。やればできてしまうこともありますし、人間成長していきます。もちろん経営者も成長しますから、今の自分ができなくても1ヶ月後の自分はできるかもしれません。実際結構できていることが多いので、ネガティヴな考え方はやめてほしいです。あとは、一人では無理でも仲間の力を借りるといろんなことができるので、無理そうでも意外とできます。仲間がいれば、あまり恐れなくていいと思います。人間結構いろいろできるので、そこは心配しないでやっていただけたらいいです。

<ミカタ編集部>
では、起業準備をしっかりすることと、できないことが圧倒的に多くてもチャレンジをしていくということですね。できないことにチャレンジするからこそできるようになっていきますよね。本日はかきざき行政書士事務所代表、柿崎先生にお越しいただきました。ありがとうございました。

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