<第1回>「金なしコネなし経験なし」からのスタート

【ミカタ編集部】
こんにちは。本日は岡野社会保険労務士事務所代表、岡野努先生にお越しいただきました。岡野先生は戦わない労使交渉を強みとされておりまして、すでに今年は年明け22件、さらに労使交渉は通常数カ月かけて行うところを平均わずか1時間ほどで解決されています。双方勝利を目指し、みんなが笑顔で生き生き働ける職場づくりをテーマにご活躍されている先生です。岡野先生、本日はよろしくお願いします。まず岡野先生のプロフィールをお伺いしたいのですが、社労士を目指すきっかけや、独立開業に至るまでのご経歴を教えていただけますか。

 
【岡野氏】
こんにちは。特定社会保険労務士の岡野努です。開業して6年目になります。開業に至るまでの経緯ですが、私の場合社会に出て初めて就いた職業が地方公務員でした。地元の役場の職員をしておりました。ここから、民間企業で力を試したいと思い、食品メーカーに転職しました。民間企業に勤めている中で社労士の資格を知り、みんなが生き生き働ける良い会社づくりに貢献する仕事に魅力を感じ、勉強始めました。運良く合格をし、独立したくなったので6年前に独立しました。
 
【ミカタ編集部】
では最初から社労士になろうとしていたわけではないんですね。ちなみに6年前に開業されてから、独立したときに何か準備されていた事はありますか?

 
【岡野氏】
恥ずかしながら開業した時は金なし、コネなし、経験なしという状態でした。思いだけで独立しました。準備していたものといえばほんのわずかな開業資金と、日々自分が構築してきた知識だけでした。
 
【ミカタ編集部】
どこか社労士の事務所に就職したりとかはなかったのですか?

 
【岡野氏】
ありませんでした。
 
【ミカタ編集部】
では、本当に思いと資金を少し思って開業されたのですね。当初は営業はどのようにされていましたか?

 
【岡野氏】
営業は、100%飛び込み営業ばかりでした。
 私は手作りで事務所新聞というのを毎月発行していました。「私はこれこれこういうものです、こんなことができます」ということをまとめて、あとは労働基準法などのタイムリーなネタを載せて、名刺がわりに持って毎日20件を目標に飛び込み営業をやっていました。
 
【ミカタ編集部】
すごいですね。そこまで営業される社労士の先生も少ないと思います。その時の企業の反応はどうでしたか?

 
【岡野氏】
ほとんど門前払いでした。恥ずかしかったですが、開業して半年間の間は私は仕事がほぼゼロでした。
 
【ミカタ編集部】
その間どうしていたのですか?

 
【岡野氏】
飛び込み営業ばかりして仕事が入ってこないのですが、大好きな仕事、なりたくてなった仕事でしたので、絶対これで成果を出そうと決めてひたすら飛び込んで、どうやったらお話を聞いてもらえるようになるか考えていました。事務所新聞を工夫したり、飛び込み営業の方法を工夫しながら回りました。
 
【ミカタ編集部】
士業の先生方は営業が苦手な方が多い印象ですが、その辺に抵抗はありませんでしたか?
 

【岡野氏】
私も営業の経験は全くなかったので初めは抵抗がありました。チャイムを押せなかったり。
 
【ミカタ編集部】
実際に仕事が取れるようになったきっかけや転機はどんなところにありましたか?

 
【岡野氏】
事務所新聞を毎月持って歩いている中で、確か訪問が5回目の企業さんの社長さんが毎月事務所新聞を見てくださっていたんです。顔も覚えてくださって、5回目の時に初めて「ちょっと話して行きませんか」ということになり、「なにができる人なの?」と言われました。「僕はこんなことができます」と話すと、たまたまその会社が求めていることと一致したんです。そこで私に頼んでくれることになりました。それがご縁で初めてお仕事をいただきました。
 
【ミカタ編集部】
基本的に士業はやっていることの差はないように思えますが、なぜその社長さんは岡野さんにお願いしようと思ったのでしょうか?

 
【岡野氏】
今でもよく覚えているのが、「やる気と伸び代を買いました」という社長さんの言葉です。「岡野さんは全く経験がなさそうだし、もっとできる社労士はたくさんいる。けれどやる気と伸び代を買いました。」と言われたんですね。
 
【ミカタ編集部】
もうそれは営業云々ではないですね。人情ですね。

 
【岡野氏】
一人の人間として選んでくださったと感じました。
 
【ミカタ編集部】
開業されてから飛び込み営業をする人は少なく、一般的には交流会で名刺交換をして仲良くなってからお仕事をもらったり、ウェブを立ち上げて集客したりが多いと思います。その中でなぜ飛び込み営業を選ばれたのですか?

 
【岡野氏】
飛び込み営業をやった理由が、毎月対面で話をし、自分を知って欲しかったからです。飛び込み営業であれば、お話を聞いてもらえることさえできれば事務所新聞を手に、自分のことを伝えられると言う根拠のない自信が当時ありました。もちろんホームページも作っていましたが、田舎だったのでなかなかホームページからの集客はあまりなく、事務所新聞が威力を発揮したと思います。 

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