<第1回>商店街への恩返しがしたい

ポイント(この記事は4分で読み終わります)
  1. きっかけは、簿記と父の廃業
  2. 廃業率を下げ、社長だけでなく家族を守りたい
  3. セミナーでは、主催者の方と密になる
酒井麻子氏プロフィール

酒井税理士事務所 代表
2000年商業高校を卒業と同時に会計事務所へ就職し税理士を目指す
2010年長男出産と同時に税理士試験合格
2014年次男出産を機に酒井税理士事務所を設立
2016年三男を出産

2代目社長であった父の廃業を背景に廃業しない中小企業づくりのサポートをモットーとして事務所を経営。
開業後は父と同じような後継者支援や飲食店経験と調理師免許を生かし飲食店開業サポートのほか、同じ女性として、母として女性起業家支援も行い、各地でセミナーを開催し、むずかしくなりがちな確定申告もわかりやすいと好評を得ている。

きっかけは、簿記と父の廃業

【助っ人編集部】
こんにちは。本日は酒井税理士事務所代表の酒井麻子先生にお越しいただきました。酒井先生は店舗経営に特化したサポートと強みとしており、開業時より女性起業家向けの講演やセミナーを多数行ってきております。開業して四年間、100年企業を目指す社長を全力でサポートすることをモットーに講演実績80回以上、延べ500名以上の方にお伝えしてきています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず初めに酒井先生のプロフィールをお伺いしたいのですが、開業に至るご経歴や、そもそも税理士を目指そうと思ったきっかけなどを教えていただけますか。

 【酒井氏】
税理士を目指すきっかけですが、商業高校を出て簿記だけが得意だったというのがあります。それで何の仕事ができるか考えたときに税理士を知りました。知ったから目指したというわけではなく、自分が育った環境が商店街の近くだったのですね。商店街は中小企業の集まりですよね。その人たちに怒られ世話を見てもらいながら育ちました。なので商店街の人たちに恩返しができる仕事ってなんだろうというのが1つです。

もう一つが、父が2代目社長だったのですが、経営難ではなく情報不足で倒産をしてしまいました。経営情報をくれるのは誰だろうと考えたときに、税理士という立場だと経営者の方に助言しながら一緒に走っていける職業だと知ったので、税理士になりたいと思いました。高校3年生の時ですね。17歳で。それですぐに会計事務所を就職先に決め、就職活動をしました。
 
【助っ人編集部】
高校卒業後すぐに会計事務所に就職なさったのですね。資格を取ったのはいつですか。

 
【酒井氏】
税理士の資格は28歳から9歳の時に取りました。
 
【助っ人編集部】
そうしますと、高校出てから10年後くらいにようやく税理士の登録をなさり、税理士としてお仕事をなさるようになったという事ですね。10年間会計事務所にお勤めになったという事ですが、そうするとほぼほぼのことをできるようになってしまうのではないですか?

 
【酒井氏】
そうですね。
 
【助っ人編集部】
税理士じゃないのに税理士の仕事ができてしまうですね。

 
【酒井氏】
幅広いので、いろんなことをいろんな場所で学ばせていただきました。
 
【助っ人編集部】
10年間の会計事務所でどのようなことを学ばれたのですか?

 
【酒井氏】
小さな事から大きな事までですが、個人事業の開業はもちろん、資金繰りのサポート、上場支援、内部統制、民事再生をした企業さんのモニタリング、合併、廃業までのお手伝い…。本当に幅広く勉強させていただきました。
 
【助っ人編集部】
今お聞きしていて幅広いなと思いました。立ち上げからそれこそ上場、廃業と、スタートから終わりまでですね。それだけご経験されると、ご自身が開業される時はどちらかと言うと不安よりやってやるぜという気持ちになるのではないでしょうか?

 
【酒井氏】
やはり自分では経験したことがないので不安もありました。全般ができるということが強みじゃないとわかっていたのでその中でどうしていくかという不安はとてもありました。
 
【助っ人編集部】
もともと地元の商店街への恩返しとお父様の経験から、起業家のサポートをしたいという思いも強くなったのでしょうか?

 
【酒井氏】
そうですね。18歳のときにはすでに中小企業のためにやるという気持ちになっていました。上場する勉強もしましたが、それはすべて中小企業の社長のためでした。

廃業率を下げ、社長だけでなく家族を守りたい

【助っ人編集部】
酒井先生はお話をしていると「なぜ自分が今この仕事をしているのか」ということが明確に思えます。1つ、廃業率を下げたいという思いがあると思いますが、その背景をお伺いしてもいいですか?

【酒井氏】
先ほどお話しした父の廃業なのですが、生まれた前の話なので実際どんな話かは知りませんでした。中学生くらいの時に廃業理由が裏書手形ということを聞いて、裏書手形について学んだのが高校の時でした。普通の人はそれを知らないで廃業するのですよね。廃業したら、自転車操業が当たり前で、私が生まれる前に一家心中しようかとなったことを聞いて、不幸が待っていることだと感じました。

すぐ立ち直ってやり直す方もいらっしゃいますが、自分1人の問題ではなくなります。私は結構荒んだ家庭で育ったと思うので。そういうのをなくしたいと思いました。会社の社長だけではなくその家族も守りたいというのが、廃業させたくない理由の一番ですね。

【助っ人編集部】
やはりご自身の経験からくる事はとても強いと思います。実際起業家の方で潰れていってしまう方も多いですが、その中で酒井先生がお伝えしている事はなんですか?

 
【酒井氏】
売り上げを上げるのは社長の仕事なのでやっていただきますが、経理ができなくてもいいです。だけどお金の流れだけは知っておきましょうと言っています。お金がずっとあるわけではないので、お金の流れを知ることによって感覚的にあるかないかがわかる。増えるかどうかもわかるので、流れをお伝えしています。
 
【助っ人編集部】
年間で20回以上のセミナーをやっていらっしゃり、それがまた連鎖的にここでもやってください、ここでもやってくださいとなっていますね。どうしてそんなに呼ばれるんでしょうか?

セミナーでは、主催者の方と密になる

【酒井氏】
私はセミナーでほぼ税金の話はしません。開業するまでセミナーはやったことがなかったので、やりながら学んでいったのですが、まず1つは女性の税理士で子供が小さくて独立している例がなかったですね。自分の強みを打ち出したということが大きいです。もう一つは、セミナーに来る方が何に悩んでいるのかということを考えながら中身を変え、なおかつ、主催者の方と密になるということも大切です。主催者の方と密になったことによってその方のお知り合いからのご紹介をもらえることもありました。また、やればいいと言うことではなく、伝える事とフォローアップは参加者だけでなく皆さんにやるところですね。

【助っ人編集部】
主催者の方と仲良くなるのはとても大事だと思います。実際に僕の偏見かもしれませんが、士業の先生はコミュニケーションが下手な方が多いイメージがあります。酒井先生が主催者の方と仲良くなるために意識的にやっていることはありますか?

 
【酒井氏】
普通のことです。共通点を探すことです。私も人見知りタイプなので、相手から話していただければ話せるのですが、自分からいけません。例えばセミナーの参加者に自分から「こんにちは」とかいけません。ずっと1番前で座って待っているタイプで、名刺交換してくださいと言われたらするタイプです。
 
【助っ人編集部】
 1人で待っている姿はお高くとまっているように見える気がします。

 
【酒井氏】
心はすごく行きたいのですが会話が見つからないんですね。気をつける事は本当に共通点を見つけることです。特に1番良かったのは子供がいることによって皆さんが興味を持ってくださることです。子供がいるのに事務所を開くということです。

<第2回>母親業と仕事の両立法

 

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