アウトソーシングとは?言葉の意味やメリット・デメリットを知って上手に活用する

ポイント(この記事は5分で読み終わります)
  1. アウトソーシングとは?
  2. アウトソーシングと派遣の違い
  3. アウトソーシングのメリット・デメリット

今ビジネス業界では多様性のある働き方が注目を集めています。企業に所属していながら出社を必要としない在宅勤務やリモートワークをはじめ、フレックスタイムなども働き方のひとつと考えることができるでしょう。今後はフリーランスとして働く人が増えていくという見方もあります。

アウトソーシングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?今回は、働き方とも大きな関わりがあるこのアウトソーシングについて、言葉の意味や派遣との違い、メリット・デメリットなどを解説します。

アウトソーシングとは?言葉の意味を解説

アウトソーシングは、英語で「outsourcing」と書きます。この言葉は「out」と「source-ing」という2つの単語から成り立つ言葉。「out」は「外部、外側」、「source」は「源泉、源」という意味を持っており、合わせて「外部に源泉を求めること」という意味になります。

日本の一般的な企業では、社内に社員を抱え、その社員の労働力を使って企業活動をおこなっています。しかし、大企業の社員であればあるほど、総合職的な能力を求められることも多く、新たに発生した仕事を担ってもらうには、柔軟に動けなかったり、リソースが足りなかったり、といった問題を抱えていることもしばしば。
そこで、労働力を外部に求めていこうとするのがアウトソーシングの考え方です。本来は組織内でおこなっていた業務を、元の組織とは無関係な外部の組織に委ねることで、社内のリソースを割くことなく、新たに発生した仕事をこなしていくことができるのです。

最近では随分浸透してきたアウトソーシングという言葉ですが、外注や外部委託、業務委託という言葉で言い換えられることもよくあります。それぞれの言葉がアウトソーシングとは別の意味で使われる場合もあるので、反射的に「アウトソーシング」という言葉に変換してしまわないよう注意が必要です。

アウトソーシングと派遣の違い

アウトソーシングと似た構造を持つ言葉に派遣契約という言葉があります。実はこれら2つの言葉は似ているようで明確な違いが存在します。その違いについて詳しく見ていきましょう。

アウトソーシングはさきほど説明したとおり、業務に必要な労働力を外に求める考え方です。この点だけを捉えると、派遣ともそれほど違いがないように聞こえますが、これらには大きな違いがあります。それは労働力が社内に存在するか、社外に存在するか、という点です。

企業が派遣社員を雇う場合、派遣元となる会社と労働派遣契約を結びます。このとき派遣社員は、契約上は派遣元の会社と契約を結んでいますが、実質的に派遣先の内部に入って業務をおこなっていくことになるでしょう。契約上、事足りたからと言って、即契約解除というわけにもいきません。
その点、アウトソーシングは金銭コスト以外のコストを内部には抱えない構造になっています。ここに明確な違いがあると言えるでしょう。

また、給与構造にも大きな違いがあります。派遣労働者はほとんどが拘束時間による給与(時間給)であるのに対し、アウトソーシングは成果物に対する給与となる場合がほとんどです。この点にもアウトソーシングが金銭コスト以外のコストを内部には抱えない構造を持っている特徴を見ることができるでしょう。

アウトソーシングは成果物の提供が契約の根幹であるのに対し、派遣は人的リソースの提供が契約の根幹なのです。

アウトソーシングのメリット・デメリット

ここからはアウトソーシングのメリット・デメリットについて見ていきましょう。上でも話したように、正社員や派遣社員との違いにも着目して、アウトソーシングのメリット・デメリットを深く掘り下げます。

アウトソーシングのメリット


アウトソーシングが企業にもたらす利益とは?

まずはメリットについて。主な4点を紹介します。

自社が主軸とする業務に集中できる

枝葉となっている業務をアウトソーシングすることで、自社が主軸とする業務に集中することができます。これにより、企業としての競争力の向上も見込むことができるのは、アウトソーシングの大きなメリット。自社の業務についてノウハウを持っている自社の社員を、主軸業務に集中させることで生産性が向上するという点も見逃せません。競争力が高いとされている企業で、アウトソーシングをまったく活用していない企業はないと言っても過言ではないでしょう。

コスト削減が可能

日本の企業では勤続年数によって右肩上がりに給与が増えていくというのがまだまだ一般的。その点を鑑みると枝葉の業務を社内でこなしていくことは、高コストにもなりかねません。特別なノウハウを必要としない業務は、アウトソーシングを利用してもそれほど大きなコストにはならないので、社内のリソースを使う場合に比べ、コスト削減が可能となります。
コスト削減をおこなった結果、主軸業務にコストを割けたり、新たに人を雇ったりすることも可能。結果的に競争力の増加にもつながっていきます。

自社にはない専門的なノウハウや設備を間接的に利用できる

より専門的な業務をアウトソーシングすることで、受託側に蓄積された専門的なノウハウや設備を間接的に利用することも可能これらのノウハウや設備を社内で抱えるためには、金銭的・時間的コストがとても大きくなります。それらを成果に対するコストを支払うだけで利用できるのは大きなメリットと考えることができるでしょう。社内ですべての業務を完遂させる場合に比べて、完成品やサービスのクオリティが向上する結果となるのは、誰の目に見ても明らかです。

自社の信頼度を蓄積できる

アウトソーシングには受託側との信頼関係を構築できるというメリットもあります。
たとえば社内でとても大きなプロジェクトを進行させることになったとしましょう。このとき、初めてアウトソーシングを利用しようと思っても、探す手間、意思疎通の手間は必ず存在します。また、やっとのことでアウトソーシングした業務が、本来意図したクオリティでできあがってくるかはまったく保証されておらず、できあがりを見てプランが崩れることもしばしばです。
これらのことは、委託する側と受託する側の信頼関係を抜きに語ることはできません。委託する側の「ここに頼めば思うようなものができあがるはず」や、受託する側の「この企業なら、こうしてほしいはず」という形のない意思疎通は、信頼関係があってこそなので、この点を軽視することはできないでしょう。

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