フランチャイズ本部の開業ストーリー 〜ナポリの窯〜

ポイント(この記事は5分で読み終わります)
  1. 同じ業種でも競争軸を変えることで新たな事業のチャンスが生まれる!
  2. 商品開発でリピーターの獲得に貢献する
  3. 売り上げ上手な店舗になるために必要なのは情熱と継続力である

宮城県仙台市に本社を構える株式会社ストロベリーコーンズでは、イタリアンタイプのナポリピッツァの宅配を行なっている。多くの宅配ピザ店で扱っているのはアメリカンタイプのピザであり、ナポリピッツァの宅配は珍しいという。他社と競争軸をずらすことで、競合との差別化を図ることに成功した「ナポリの窯」。

ナポリピッツァの宅配店はいかにして生まれたのか、そのストーリーとフランチャイズ展開について、株式会社ストロベリーコーンズ FC開発担当執行役員の古塚さんにお話を伺った。

同じ業種でも競争軸を変えることで新たな事業のチャンスが生まれる!

ー本日はフランチャイズ展開をしてらっしゃるナポリの窯についてお話をお伺いしたいのですが、現在のような業態になるまでのお話をおうかがいできますか?

古塚)弊社のフランチャイズ事業がスタートしたのは1987年11月です。最初は「ナポリの窯」ではなく「ストロベリーコーンズ」として、ピザとアイスの宅配事業をスタートしました。 

ーその頃ってフランチャイズ展開されてる企業って結構あったんですか?

そこまで主流ではなかったようですね。大手さんが始めだしたくらいの時期で、今みたいにいろいろな企業さんがフランチャイズ展開をしている状態ではなかったです。

ナポリの窯がスタートしたのは、2005年3月です。ストロベリーコーンズで販売していたのはアメリカンタイプのピザだったので、差別化するためにもナポリピッツァ を宅配で販売しようということで始まりました。

簡単に言ってしまうと、生地がパンみたいにふわふわしていて、上に具材がいっぱい乗っているのがアメリカンタイプのピザです。耳はもっちりしてパンっぽいんですが、真ん中は結構薄くて、具材も基本的にはシンプルで、食材の味を楽しむのがイタリアンタイプのナポリピッツァというところでしょうか。

ーお話を聞いていたらお腹すいてきました(笑)ナポリの窯は開設した時からフランチャイズ展開していたんですか?

はい。同時にスタートしました。システムとしては ストロベリーコーンズでずっとやってきたこともあって、フランチャイズのノウハウはわかっていました。

ーもともとアメリカンタイプのピザの宅配をしていて、そこからナポリピッツァも始められたのって何かきっかけがあったんですか?

これはもう、代表の宮下の一存ですね。20~30年前はピザ屋が一気に増えて、出店すれば基本的に売れるような時代だったんですが、宅配ピザもどんどん増えていって、どうしても競争が非常に激しくなっていったんですよ。

四角いクリスピーを開発してみたりとか、今は当たり前ですけど、1枚のピザで4種類の味を楽しめるようにしたり、最初にうちがやってたんですけど、こういう業界はすぐに真似されてしまうんですよね。

それでなかなか差別化ができなくなってきたんです。なので、競争軸をちょっとずらして、ナポリピッツァの宅配を始めたという経緯です。


ストロベリーコーンズ代表の宮下氏

ー同じピザでもだいぶ違いますよね。言われてみるとナポリピッツァの宅配ができるお店って聞かないですね。

そうなんですよ。ナポリピッツァを始めた当時、もちろんレストランはいっぱいありましたけど、宅配でナポリピッツァっていうのはなかなかなかったんです。今でもやっぱり少ないですね。

デリバリーだけでやっているのはうちくらいです。競合さんが少ないっていうのは強みです。でもやってみると、結構難しかったんですよ…。

ーどこが難点でしたか? 

一番は生地ですね。生地自体が薄いですし、具材も結構シンプルなので傷みやすいんです。生地の開発にはかなりの時間を費やしました。試行錯誤の末、宅配でも美味しくお届けできる生地を開発しました。

ー宅配でも美味しいピザ生地ってところが肝ですね!他にナポリの窯の商品のアポールポイントはありますか?

あとは、やっぱり商品開発力じゃないでしょうかね。この前オープンした徳島の店では、地域の名物を使ってピザを開発しました。徳島ってフィッシュカツとか、海苔が有名なので、それを乗せたピザなんですけど。

ナポリの窯の徳島店限定の「フィッシュカツピザ」

ーあー。すごい美味しそう!

徳島に行かないと買えないんですけどね(笑)徳島のお店がオープンする時にメニュー化して、現在もそのまま継続してやってます。全国展開をしてもいいと思うんですが、そこは、フィッシュカツが全国で流通できるかって言う問題もあるので地域限定にしています。

こういった店舗ごとの商品を開発したりだとか、その地域・店舗にあった商品を作ったりもしています。 

ー例えば地域のオーナーさんがこういうのやってみたいです、とお話をされたらそれは商品化される可能性はあるんですか? 

もちろん全てではないですけれど、ご意見をいただいて、本部が行ける!と判断すれば商品化されますよ。オーナーさんは、そういう意見を本部にあげることができる直通のメールアドレスを持っているので、そこからご意見をいただいています。

商品開発でリピーターの獲得に貢献

ー商品開発ってどれくらいの頻度で行われているんですか?

そうですね。会議は主に仙台の方でやっていますね。多分、今日もやってますよ。 全体的なものは基本的にはあまり変えませんけれど、キャンペーン商品っていうのはまあ3ヶ月に一度、季節ごとに変わって行くので、開発は常にしていますね。

大きなスタンダードメニューっていうのは、年に一回とかそれぐらいで、売り上げや評判などを聞きながら、少し入れ替えたりとかですね。

ーメニューが変わるときは、研修があるんですか?

大枠の作り方は変わらないので、新メニューの導入くらいであれば、通知を全店に送って対応しています。バイザーが月に一回、必ず巡回で加盟店さんを回りますので、オペレーション上、何かが変わるということになったら、そこで変わったところを指導します。

株式会社ストロベリーコーンズ FC開発担当執行役員の古塚さん

ー月に一回バイザーの方が来てくれるのは安心ですね。

そうですね。そういったサポートはしっかりしています。
 

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