フランチャイズ本部の起業ストーリー〜「わおん」「にゃおん」〜

ポイント(この記事は5分で読み終わります)
  1. 長いスパンで収益を上げられる構造になって持続性のある事業を運営する事
  2. コンテンツを提供して、お客さん側はそれを利用して自分で経営していくスタイルの形成
  3. サービス業などは収益に囚われすぎるうまくはいかない。

株式会社CAREPETS(ケアペッツ)では、専属の動物看護師が愛犬・愛猫の介護・看護・ペットシッターなどのホームケアサービスのほかに「わおん」「にゃおん」という、犬猫同伴可能な介護施設の運営も行なっている。

こちらはコンテンツ利用契約というかたちをとっており、フランチャイズ契約に比べて自由度が高い運営を行うことができるという。さらに、飼い主のためのトリミング教室「犬塾」なども展開しており、様々な角度からペット業界に新風を吹かせている。

ペット同伴可能の介護施設という、新しいビジネスについて代表取締役の藤田英明さんにお話をうかがった。

ペット×介護!?人間にもペットも幸せになれる介護施設

ー 素朴な疑問なんですけど、先ほど高齢者の方が飼ってる猫ちゃんとワンちゃんとかのお世話をされるっていうお話だったんですけど、高齢の方に突然何かがあった場合、例えば入院されるとか、最悪の場合、お亡くなりになったときっていうのは、猫ちゃんとかワンちゃんはどうなるんですか?

だいたい、殺処分です。この辺は全国的にも問題になっています。
ただそれを担保するために、ペット信託っていうのがあります。うちも家族信託普及協会という所と提携して、「ケアペッツ信託」というのをやっています。
今後ペットにかかるであろうお金を弁護士などで組成する委員会に預けて、万が一飼い主さんが先に亡くなっちゃったら、それを使ってこの子を死ぬまで面倒を見るという、そういう仕組みです。

ー そういう仕組みも今後は大事になってきますよね。他にもこのあたりの問題に対して何か対策などを考えられていますか?

うちではケアペッツの他に「わおん」「にゃおん」という犬猫同伴可の介護施設の運営もしています。ここでは入居者がご自身で飼っていた、犬猫と一緒に入居することができます。また、先ほどのお話にもありましたが、飼い主が亡くなってしまったりなどして行き場を無くしたワンちゃん、ネコちゃんを引き取って一緒に生活しています。

犬猫の保護団体って結構、寄付に頼っている所が多いんですよね。でも、寄付が来なくなっちゃったら、運営が破綻しちゃうんですよ。そうなると最終的に被害をこうむるのは犬猫になってしまうんです。なので、ちゃんと事業としてやっていかないといけないという思いもあってこのような事業を考えました。
事業としてきちんと収益が出て、ある程度、長いスパンで収益を上げられる構造になって持続性がある事業を運営していかなければいけないと思います。

ー 一時的なものでは問題は解決されないですもんね。

保護犬や保護猫の命を救えて、その救われた命によって、そこの入居者の人たちが癒しを得ることができる。その子は殺されるはずだったのに、人の役に立ててるっていう。犬猫も人間も幸せになれる。そういう場所を作りたいんですよ。

ー 施設で引き受けた猫ちゃんとかワンちゃんとかっていうのは、ずっとそこにいてスタッフさんがお世話をしていくんですか?

ネコちゃんのお世話は飼い主である入居者の方と、スタッフが一緒にやるんですよ。ワンちゃんだったら、何曜日は誰がお散歩に行くとか、何曜日はご飯をあげるとかっていうルールを決めて、みんなでお世話します。
「わおん」「にゃおん」では保護したワンちゃんネコちゃんも一緒に生活しますが、この子たちは一生ここに住み続けるっていうわけではなく、里親が見つかれば引き取ってもらえるような仕組みにしています。
施設って、本当に色々な人が来るんですよ。そうすると、やっぱり「可愛い!」ってなって、貰われて行く。そしたら、また新しくワンコかにゃんこを引き受けてっていうかたちですね。

ー ワンちゃん、猫ちゃんにとっても、里親探しの場所にもなっているということなんですね。

やっぱり、実際にワンちゃんネコちゃんを見ているともらいたくなる人って多いんですよね。そこで幸せになってもらえたら嬉しいですよね。
さらに、そこで働くスタッフは自分の飼ってる動物と一緒に出勤してOKなんですよ。

ー ここには先ほどお話ししていた、飼い主が亡くなってしまったワンちゃんや猫ちゃんとかも来るってことですよね。仕組みとして完璧ですよね。

そうですね。結構いろいろ考えましたね。
僕はもともと大学の社会福祉学科を卒業して、そのまま社会福祉法人がやってる老人ホームに就職したんです。そこで介護職をやっていたんですね。
なので、ケアペッツの前は介護事業をやっていて。

ー 今の事業はご自身の様々な経験を生かされているんですね!どういう時にやりがいを感じますか?

そうですね。契約希望者の施設見学って僕が連れて行くことが多いので、結構色々な施設を回るんですけど、そこで保護したワンちゃんとかが無条件に受け入れてくれるのがもうたまらなくて。本当に愛おしいですよね。しかもね、入居者の方も喜んでくれて、それが一番嬉しいですよね。

ー この「わおん」「にゃおん」もフランチャイズ展開をされているんですか?

今は千葉県で毎月オープンさせていますが、基本的には直営店で考えています。
この事業は、東京東部と千葉でも展開のみで考えています。
他のエリアに関しては、フランチャイズではなく、ビジネスモデルの提供といいますか、結構自由に展開してもらえるようなかたちで運営しています。

フランチャイズって名称の使用料、看板代、ノウハウの全てがワンパッケージになって、すべて提供されますよっていう安心感がある一方で、提供されたパッケージをすべて使わなければならないっていう義務も加盟店は負うじゃないですか。

この事業では僕らはコンテンツを提供して、お客さん側はそれを使って、自分で経営して下さいっていうかたちにしてるんですよ。

ー これだけは守って下さいっていう所があって、それ以上は自分でカスタマイズしていけるっていうことですね。それだと、独立したい人にとってはかなり自由度も広がっていいですよね。

そうですね。契約自体も「コンテンツ利用契約」っていうかたちにして、契約期間は2年間と短く設定しています。その後、更新するもしないも自由にしています。なので、加盟店に更新をしてもらいたいと本部が思ったら、一生懸命コンテンツを開発しなきゃいけないですよ。僕らがいいコンテンツを開発していたら、更新してくれると思うので。

ー さらに付随して、「犬塾」っていうのがあるんですよね?

これは飼い主さんが自宅でワンちゃんのトリミングをすることができるようにするスクールです。
今って、トリマーさんが圧倒的に不足してるんですよ。予約が全然取れなくて、うちは犬が5頭いるんで、まとめてトリミングをお願いしようと思うと、ほぼ1年後とかになっちゃうんですよね。結局、1匹ずつ予約するしかないんですよ。なので、たまに自分でやっちゃおうかなと思ってやったりするんですが、まあガッタガタになるんですよ、毛が(笑)
もうねぇ、みすぼらしいったらなくて、仕方がないので予約して行くんですけど。
今後、ますますトリマーって不足していくらしいんですよ。トリマーブームだった時に活躍してた人たちががみんな腱鞘炎になって、辞めちゃってるらしいんですよ。

ぶっちゃけ、飼い主が自分でトリミングやシャンプー、しつけができたらもうわざわざ予約しなくてもよくなるじゃないですか。しかも、完璧にできなくてもある程度でいいじゃないですか。それを「青山ケンネルスクール」という老舗のトリマースクールで「犬塾」という名前で展開していてるんですよ。そのマスターフランチャイズ権というか、展開する権利を僕らが彼らからいただいて、それを全国に展開していくっていうことをしています。

ー トリミングの技術を教える人材の確保は難しくないんですか?

実は教える方は、さっき言った、トリマーブームだった時に活躍してた人たちがやってくれているんですよ。仕事として何件もトリミングはできないけど、ノウハウはあるから教えられますよって人がいっぱいいるんですよ。しかも、ベテランさんだから、喋りも上手いわけですよ。

ー ケアペッツの人材確保の時も思いましたけどお互いにとってとても良い条件が揃っていますよね。本当に仕組みがよくできてますね。こちらも今後は全国にどんどんどんどん展開していくんですか?

「犬塾」自体は、現在7箇所くらいですかね。「犬塾」は初期投資が結構掛かるんで、テナントも必要になりますし、シャンプー台とか、トリミング台とか、ドライヤーとかハサミとか備品も結構かかるんですよ。将来的には全国に展開していければ良いなって思っています。

ー 「犬塾」の生徒さんは、自分のワンちゃんを連れて、実際にトリミングを行うんですか?

そうですね。仕事でやるわけではないので、自分の家のワンコだけ切れればいいわけですから、自分のワンちゃんの犬種にあったトリミングを学ぶことができます。
あとは、生徒さんにはトリミング台だけを貸すというのもやっています。
家だとね、シャンプー台がないので、大型犬とかだと大変なんですよね。

ー 藤田さん自身がすっとワンちゃん猫ちゃんとつき合って来てるからこそ、問題点もわかるし、どこに需要があるかをわかるからどんどん事業を展開していけるんですね。

完全そうですね(笑)僕がこれがほしい!っていうのを実現していますね。

ー 他に、今後の展開って何か考えてるんですか?

今後はですね、「ケアペッツ」と「犬塾」も当然展開していくんですけど、障害者のグループホームのペット共生の「わおん」「にゃおん」のほうにも力を入れたいなと思っています。トータルでいうとだいたい5年後には1万箇所くらい展開したいなと考えています。
ある程度、参画してくる人が、「僕はとりあえずこのエリアで100箇所やります」とか「他で300箇所やります」とか言ってくれている人が結構いるので、このまま行くと目標は達成できるかなと思います。

ー 最後にケアペッツが本部として求める人材を教えてください。

うちは「人間福祉と動物福祉の追求」っていう企業理念を掲げていて、ちょっと堅く聞こえてしまうかもしれないんですど、簡単に言うと、人間もハッピーだったら動物もハッピーで、動物もハッピーだったら人間もハッピーだよねっていうことなんです。
相方がハッピーだったら、いい社会になるんじゃないかっていう、そういう考えでやってるんで、犬も好き、人間も大事って思ってる人にぜひ入ってきてもらいたいなと思います。
そこがしっかりあると、後から収益が必ずついて来るんですよ。
こういったサービス業とか福祉事業とかっていうのは、収益に囚われ過ぎてしまうとあまり上手くいかないといんですよね。かといって、全く売り上げが上がらないいうのでは、本末転倒なので、そういうバランスを持ち合わせた人が来てくれたらいいかなって思います。

ー 本日はありがとうございました。

おすすめの関連記事

ー人の目を気にしない独自化にあるべき姿ー
中小企業は独自化で生き残ろう!CONKS GROUP 代表取締役社長 松島 亘さん

ーフランチャイズとして独立する前に知っておきたい事とはー
フランチャイズで起業。メリットとデメリットを熟知しよう!

- 本気で1億円達成したいなら -

無料会員に登録すると、起業家が年商1億円を達成するために必要なノウハウや会員限定向けの起業家インタビュー、注目の新刊本レビュー、助成金に関するニュースなどが毎週メルマガで届きます。
年商1億円を達成したい経営者はいますぐ登録しよう。すでに5,000人以上の経営者が読んでいます。

メールアドレスで登録

登録することで、 利用規約・プライバシーポリシーポリシーに 同意したものと見なされます。

類似記事

関連記事