総合トップ
起業
資金調達
会社設立
副業
マーケティング
事業承継
地方起業
フランチャイズ
シニア起業
税・会計・法律
士業
ビジネス
失敗

日本一小さな県で抱く大きな夢〜香川県で食や農業支援で起業!

ポイント
  1. 顧客のニーズと組織が求める成果にズレを感じて起業の道へ
  2. 生産現場に出向いて栽培方法や生産者の考え方を常に確認する
  3. 一人の役割が大きくなる香川は起業に打ってつけ

目次 [非表示]

岡本裕介さんは2018年4月、生産者と消費者をつなげるプラットホームを作りたいと、農業や食品分野に特化した経営コンサルティングを行う「食の劇場」を起業しました。金融機関で農業・食品分野のサポートをしていた岡本さんがこれまでに関わった生産者は、1,000人を超えるといいます。その圧倒的な経験とネットワークを活かし、生産者の経営コンサルティングや生産現場の仕事と食品に対する正しい知識を世の中に届ける活動を香川で展開しています。岡本さんのこれまでと、これからを聞きました。

金融公庫から銀行、そして起業へ

助っ人編集部

まず、岡本さんのこれまでの経歴を教えて下さい。

高校卒業まで岡山県で過ごし、香川大学法学部に進学しました。その後、2004年4月に、農林漁業金融公庫(現:日本政策金融公庫)に就職しました。最初は福岡支店に配属され、福岡県と佐賀県の農業を経験して、その後、高松支店に異動になり香川県に帰ってきました。金融公庫に8年勤めて退職して、2012年4月に香川県を拠点とする百十四銀行に入り、本部で農業や食品関連の仕事を中心に担当しました。そして、2018年3月で銀行を辞め、4月に「食の劇場」を起業して半年が経ちました。

岡本 裕介

助っ人編集部

大学卒業後、政府系の金融機関に進まれましたが、もともと興味があったのですか。

就職氷河期の真っ只中だったこともあり、大学で学んだ法律の知識を活かせる公務員を志望していましたが、いろいろ調べる中で政府系金融機関に興味を持ち、最初に内定をもらった農林漁業金融公庫に就職しようと決めました。業務内容をよく理解せず、漠然と農協の仕事や事務作業のイメージを持っていましたが、仕事を始めてみると生産現場に出ることがとても多くて、いつの間にか農業の知識が身に付いて、農業が大好きになっていました。

岡本 裕介

ただ、金融公庫は全国転勤がある仕事なので、結婚して子どもができると、転勤は大変だなと感じるようになったことや、香川県の生産者ともっと長く関わっていける仕事がしたいと思い、百十四銀行に農業を担当できる部署があったので、お世話になろうと考えました。当時の仕事は、一次産業や食品に関係する経営の相談業務でした。農業で起業したい、商品開発したい、会社で農業部門を作りたい、本当に様々な問い合わせがあり、銀行員ながら本当に様々な仕事をしていました。

岡本 裕介

42441901_1441401676003922_794195132986425344_n
先進的な取り組みを学びに愛媛県の柑橘生産者のもとへ

 

顧客のニーズと組織が求める成果にズレを感じて起業の道へ

助っ人編集部

どういうきっかけで起業しようとお考えになったんですか。

組織にいると、お客さまのニーズと組織が求める成果にズレがあったり、仕事の優先順位に疑問を感じたり、仕事をしていく中でお客さまの期待に100%応えられていないと感じることがありました。自分なりに農業や食品の業界を分析したときに、もっとこうしたら良くなるなという点が見えるようになって、自分の判断基準でやりたいようにやるのなら、リスクをとってでも自分でするしかないなという想いが強くなっていきました。

岡本 裕介

助っ人編集部

なるほど。すごいパワーですね。起業前、ビジネスモデルになるようなアイデアはあったんですか?

参考になったビジネスモデルは、事業の立ち上げからフードアドバイザーとして3年ほど関わった『四国食べる通信』です。編集長と元々知り合いだったこともあり、四国の生産者を取材して食材とともに消費者へ届けることで生産者を応援する事業のコンセプトに共感して活動していました。当時は会社員で副業が禁止だったため、すべてボランティアです。誌面に登場する生産者を紹介したり、食材に関するコラムを書いたりもしました。「食材を通して生産者と消費者をつなげる」こと。よく言われている話なんですけど、農業の世界では「頭では分かってはいるけどできていない」ことが非常に多いんですね。消費者と生産者が交流できる場を創出するという四国食べる通信が目指すところにとても共感していました。 ただ、食の劇場は、『四国食べる通信』とはまた異なる活動内容です。経営コンサルティングが事業の中心ですが、必要に応じて農産物や商品の販売サポートまで手掛けます。財務分析や計数管理を通してきちんと原価計算された農産物を再生産可能な適正価格で販売し、生産者の経営発展につなげます。将来的には、生産者と消費者、飲食業者などをつなぐ販売システムの立ち上げを目指しています。

岡本 裕介

登録することで、 利用規約・プライバシーポリシーに 同意したものと見なされます。

関連記事

インタビュイー・対談参加者

岡本 裕介

岡本 裕介

香川県高松市在住
2018年4月に「食の劇場」を開場。

農産物販売やイベント企画や経営アドバイザリーなど「食のシゴト」に多く携わっている。