家族への説明の仕方ややり方の失敗

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独立、起業を考えた場合の家族への説明の仕方や、やり方というのは結構重要なポイントになります。

家族の一番の心配は、自分達の生活がどうなるのかです。
これが一番で、実質的に言ってここがうまく説明できるかがポイントです。

生活がどうなるのか？というのは、事業を行った結果として、
今の生活がどのように変わるのかです。
主に、
「事業全般にかかるお金」
「収入」
「時間」
「家族のやること」
の4つの側面があると思います。

起業で生活が変わる4つの側面

・事業全般にかかるお金
事業全般にかかるお金がどのくらいで、誰がどのようにねん出するかという話です。
事業自体にほぼお金がかからない場合（＝初期費用や固定費用など）はさほど問題にはならず、本当にお客さんを獲ってくることができるのかが焦点になります。
事業全般に初期費用がかかる場合には問題で、貯金を崩して出すのか、銀行などから借入をして出すのか焦点になります。固定費がある場合には、売上が出なければジワジワと借金になっていきますので、そもそも事業の始め方としても初期費用、固定費用を極力持たないでやれるようにしましょう。

・収入
収入についてはわかりやすいです。
今の収入〇円に対して独立、起業すると〇円になるということです。
当たり前ですが独立、起業後の〇円というのは、予定に過ぎないのでその数字の根拠やリアルさがとても大切です。また時間軸を必ずいれることがポイントです。初年度はこう、次年度以降はこうであるという計画的な説明になります。

この収入面は、必ず最悪のシナリオを用意しておくべきです。
最悪のシナリオを前提に話をすることがよいと思います。うまくいくかどうかというのはわからないため、どんなに悪くてもこの程度だというコミュニケーションのほうが結果としてよいと思います。その最悪のシナリオであっても今の家族の生活がさほど変わらないということであれば一番よいです。何か家族の生活を変えなくてはいけない場合には、ちょっと相談として重くなります。何を具体的に変えることがよいのかを家族と一緒に考えるがよいと思います。

・時間
時間については、独立、起業して働き方などが大きく変わるわけなので、
今の時間という意味での変化をこれも最悪のシナリオで伝えることがよいと思います。
今だと「朝8時に家を出て20時には帰ってきている。土日は休み」
これが「朝8時に家を出て、帰りは未知で、土日も当分はずっと仕事になるものの、月2回は必ず半日家族の時間や家族の行事などを優先する」などといった形がよいと思います。

・家族のやること
家族のやることというのは、今回の独立、起業にあたって家族にも事業において何か協力をしてほしいのか、そうでないのかです。協力してほしいかどうかというのは、実際に何か仕事を受け持ってほしいのか、何もしなくていいかということです。

上記の4点、特に、「事業全般のお金」「収入」「時間」については、家族に直結する話なので、家族の目線に立って理解しやすい形で落としどころなどを考えるべきです。

共通して、最悪のシナリオを想定しておくことが大切だと思います。楽観的な計画は家族に対しては必要ありません。楽観的な計画は家族に対してはおまけの位置づけです。くれぐれも楽観的な計画で家族との期待値を握ってはいけません。最悪のシナリオで握っておくことが大切です。今後、独立、起業する人が増えていくにあたっては次に書きます撤退基準を決めて、家族にも共有することが大切だと思います。