社会貢献や理念などの要素にこだわりすぎて儲からない失敗

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社会貢献や理念的な要素にこだわりすぎて儲かる気配のしない事業計画書をみることがよくあります。社会貢献や理念の実現ということは実質的な目的というくらい事業においては重要なことです。全く否定しませんしとても素晴らしいことです。
ただ、事業としてしっかりと儲けることができないと社会貢献のインパクトや理念実現のインパクトがとても小さいものに終わってしまいます。

これは、事業におけるお金の意味を理解しておくことがとても大切だと思います。

事業をやっている人というのは、バスの運転手だとします。
バスには目的地があります。この目的地が理念だとします。つまりバスは理念に向けて走っているわけです。目標というのは、目的との関係でいえば、合間合間の標です。

目的の的が遠すぎると当たる精度が低くなってしまうので、標を合間合間に置くわけです。

ではこの関係において、お金とはどのような位置づけになるでしょうか。
お金はわかりやすくいえばガソリンだったり、あなた1人で運転し続けていると、1日10時間しか体力的に運転できないかもしれません。

一刻も早く目的地にたどり着こうとすると、24時間365日バスは走っていたほうがいいわけです。そうするとあなた以外にもバスを運転できる人が必要になります。
また走っている途中でバスが故障するかもしれませんし、途中途中で通行パスにお金がかかるかもしれません。つまりお金というのは、目的にたどり着くためのあらゆる手段的な意味を持っているわけです。

お金は間違いなくあればあるに越したことはありません。
スピードが格段に上がっていくわけです。

また、別の見方をしたとして、あなたとお客さんの関係でいえばお金というのは、どういう意味を持つでしょうか。

お金というのは、お客さんからしたら、あなたの商品、サービスに期待をしているということです。自分の困りごとを解決してくれるためのものだったり、楽しい時間を過ごすためにあなたの商品やサービスを利用するのかもしれません。お金はあなたへの期待です。

つまり、お金を稼ぐことができていないというのは、お客さんはじめ、マーケットから期待をされていないということともいえます。

お金を是非稼ぎましょう。お金をもらうこと自体、あなたの商品やサービスが本当に優れている場合には、誰かの問題解決になっているわけです。

良い商品、サービスをつくり、あなたの商品、サービスが売れること自体もまた社会貢献であり、理念の実現なのです。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。