365日24時間仕事になることの肉体的精神的な失敗

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独立したあとで一番苦労していることの1つが、休むことだと思います。
本当に休むことができない人、下手な人が多くいると思います。僕も間違いなくその1人だと思います。

休むことができないと本当に肉体・精神ともに弱っていってしまいますし、そもそも同じことをしても煮詰まってしまって新しい発想ややり方なども思いつきにくくなってしまい、ブレークスルーしにくい状況になってしまいます。

実際に独立したあとに、現実的に休むためにはいくつか必要なことがあります。

・休んでも問題ないように準備すること(ゆくゆくはあなたに業務を紐づけ過ぎない)
・休むことも仕事だと本当に理解、体感する
・しっかり休めるだけ稼ぐことがあります。

休んでも問題ないように準備すること
(ゆくゆくはあなたに業務を紐づけ過ぎない)

独立した当初というのは、1人でやっている場合が多いと思います。そのため、うまくいっていたとしたら依頼を受けた仕事自体もそうですし、事務系の仕事、雑務などたくさんの仕事があります。このあたりを滞りなくやらなくてはいけないわけです。特に納品については期限もあるものなので、しっかりと期限を守らないといけません。1人でやっている場合には、納品を全て1人でやらないといけないわけで、仕事が立て込んでいると毎日のように締切となっていて、結局休むことが実際にできないという場合があります。攻撃は得意ですが、守備が苦手な人が多くいますので、この点は、スケジュール管理・体調管理的な側面から仕事の受注などのバランスを考える視点も必要だと思います。(もちろん独立した直後などは、仕事があることがとにかく有難いですし、絶対に掴まないといけないことでもありますので塩梅がとても難しいですが!)

また、事業としてうまくいっていても、うまくいっていなかったとしても、それとは別にマーケティングや営業活動、ネットワークを増やすための飲み会や交流会、自分自身の成長のための学習など様々やることがあるわけです。このあたりのやることというのはどこまでやったら終わりかというと終わりがありません。つまり独立したあとというのは、仕事に永久に終わりがないのです。平日日中の時間は人に会ったり、納品で忙しくなってしまい、時間のある世の中の休みのときには、たまった仕事を一気に片づけるなんてことばかりです。

このあたりの終わりのないやることの中で、いつか休もう休もうでは、永遠に休むことができませんので、休むことをカレンダー上、強制で決める、取ることが大切だと思います。1人ではできない人もいると思うので、先輩経営者などにお願いして休みを強制的にご一緒させていただくなどもよいかもしれません。

休むことも仕事だと本当に理解、体感する

これがとても大切です。独立して早々から休むことが大切だと思えたり、実際に休むことができる人は少ないかもしれません。事業がうまくいっていればともかく、いっていないと休んでいる場合ではないととにかく動いてしまいます。それはそれで当たり前ですし必要なことですが。

僕の場合には、うまくいっているときでも、休むことがとても不安でした。(今でもそうですね!)遅れを取ってしまうのではないか、やり残しがとてもあるとか、大してうまくできていないのに遊んだりすると罰があたるのではと。本当にそう思っています。
仕事がそもそも好きということは当たり前にそうなのですが、少し恐怖概念にとらわれているということはあると思います。

ただ1年に1回くらい体調が優れなかったりすることがあり、その時に体のことがとても気になるわけです。

また、僕の場合には独立して10年近く経ちます。365日ほぼ毎日仕事をしてきていますが、最近の気づきとして長く働いても結果を変えるわけではないということが事実になってきて、体感としてそのように思っています。

多くは僕の問題かもしれませんが、365日ほぼ毎日働いても今くらいの会社のサイズにしかできていないわけで、僕より半分しか働いていないけど会社サイズは10倍という社長はたくさんいます。つまり働く時間だけで成長が決まるわけではないということを体感してきているわけです。そんなの当たり前だろと思われるかもしれませんし、頭の中ではわかっているのですが、実際には働くということに逃げているんだと思います。

大切なのは、肉体労働的な時間の使い方では事業は大きくなりません。社長は知的労働者でないといけないのだろうと。アイデアや考え方が何よりも大切なんだと思います、そうすると、休むこと=いつもと違う時間を過ごすことや、物理的に脳を休ませることなどがとても大切になることがわかります。

しっかり休めるだけ稼ぐこと

休もうと思ったときに現実的に持っている、使えるお金の有無は結構精神的な意味で現実を直視することになり時にダメージになります。
お金がなくてももちろん休むことはできるものの、お金がないことに直面したり、我慢しないといけないことで精神的に休めないこともあったりします。
経営者の本当の意味での落着きは事業の落ち着きとイコールです。

食生活の崩壊によるコンディションの失敗

独立したあとは本当に食べる物が変わります。すぐに早く食べられるものということでコンビニ中心になったり、外食中心になりがちです。また会食などの機会も勤めているときに比べて圧倒的に増えます。結果として食生活は心がけない限り悪くなっていく人が圧倒的大多数です。間違いなく体が資本になりますので、食は健康の基本ですので、気にかけていきましょう。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。