協力者や仲間が増えることで仕事が一気に加速する方法

ポイント
  1. 周りを巻き込むことができないと仕事の成果は出せない
  2. 周りを巻き込むことがうまい人は何をしているのか?
  3. 返報性の法則を理解すれば周りを巻き込めます

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自分1人が頑張るのか、100人が協力してくれるのか

自分1人でとにかく100人分頑張ろうとしている人と
100人の人がいつでも最大協力しようと思ってくれている人がいます。

どちらがよいでしょうか?

仕事において圧倒的な結果・成果を出す人ほど、このどちらの要素も持っています。
自分がとにかく頑張るという発想は多くの人が意外と持っていますが、
後者の周りの人が自分のために頑張ってくれるという状況をつくろうとしている人はほとんどいません。

成果を出す人というのは自分1人で戦うことはありませんし、周りを本当にうまく巻き込む人です。

ここの差というのが成果を生み出す速さや、厚みに間違いなく影響しています。
もし100人の人があなたのために協力してくれるということになったら何でもできるような気がしませんか?

自分1人では何もできないことの理解、
それに合わせて、周りの力を借りること、巻き込むことができたときのインパクトを理解しておく必要があります。

周りを巻き込むことができたときのインパクトがわかっていると、
そもそも最初からどうやったら周りを巻き込むことができるのかという視点になりますし、周りを巻き込むことありきで色々な発想をするようになります。

自分1人の力を分母として考えてしまうとできることが本当に狭まります。発想も狭まります。

周りを巻き込むというのは、もちろん他力本願という意味ではありません。
あなたが中心にいつつ、責任を持ちつつ、一番推進していくわけです。
本当にうまい役割分担というイメージです。

ただ、大切なことというのは、当たり前にこの100人の応援団というのは一夜にしてできるものではありません。人生をかけて徐々に、どんどん構築していくものです。

あなたに協力してくれる仲間をつくっていくことが人生の目的と言ってもよいかもしれません。仲間がいることで間違いなくなく、あなたの人生は豊かになりますし、仲間が増えるためには、結果としてあなたの成長が必須になるからです。

どうやったら自分に協力してくれる仲間が増えるのか?

では、どのようにしたら仲間というのは増えていくのでしょうか?
100人の人が協力してくれるこのような状況をつくることができるでしょうか?

あなたの何が変わればこの状況をつくることができるでしょうか?
是非考えてみてください。

結論で申し上げれば、

1、    あなたが周りからみて魅力的な人になること
2、    あなたが誰かの応援者になるということになります。

1つ目のあなたが周りからみて魅力的な人になることというのは、あなた自身も経験があると思いますが、この人はかっこいいとかすごいと思ったことがある人が必ずいると思います。あなたが周りからそのように思われるということが目標になります。
魅力的な人になるためには、一言でいえば、成長し続けることに尽きてしまいます。
自分の成長にコミットをしましょう。

2つ目の、あなたが誰かの応援者になるというのは、成果を出すうえで大切な考え方が含まれています。それは、何でもよいので、あなたができることを相手にまずするということです。

仕事ができる人ほど返報性の法則を使っている

返報性の法則という素晴らしい法則があります。
返報性の法則とは、人から何かをしてもらったときに、
「お返しをしなくては」というような気持ちになるという心理作用のことです。

あなたにも、誰かがしてくれた協力などに対して感謝をし、何かお礼をしようとか、
次回は自分がこの人のためになるんだと思った経験があると思います。
まさにそれが返報性の法則です。

人としてとても素晴らしい世界観だと思います。
返報性の法則というのはただの結果であり、この法則がどうこう言いたいわけではないのですが、全ての人がそうとはいいませんが、多くの人には返報性の法則があります。

成果の出ない人の典型ですが、まず自分の利益が1番大切で、何かを先にしてくれたら、何かをしようという順番になっている人がたくさんいます。
しかし、このマインドセットであっては、拡がりというものがとても限定されます。
よく考えてみてほしいのですが、このマインドセットではなかなかこの人に協力をしてくれる人は生まれませんよね?この人に協力する人はなかなかいないわけなので(多くの人は先に自ら動くことはないので。)、この人は結局、自分1人の力でやっていかなければいけなくなります。

成果を出す人というのは、相手の利益が1番大切で、自分が先に何ができるかを考え、相手に対して大小できることをします。そして期待しているかどうかは置いておいていつか相手から何かが返ってきましたというマインドセットにあります。圧倒的に、自分の想像を超えてどんどんチャンスが拡がっていきます。

成果を出す人と成果を出せない人が決定的に二分化する理由がここにあると思っています。成果を出す人というのは、自分優先でなく、相手優先のマインドセットになっています。相手優先が基本動作なわけです。成果を出せない人というのは自分優先のマインドセットです。そのため周りを巻き込むことができません。

成果を出す人は自分でなく相手優先にしているのでうまくいっていることをわかっていて、それがどれほど大切なことなのかどんどん(相手が協力してくれる度に)痛感します。
結果どんどん相手に協力をしますので、どんどんお返しが増えていくという構図にあります。

一番最初から素でこのマインドセットだったかといえば、そういう生まれながらの人もいると思いますし、徐々にマインドセットを変えていったという人もいます。どちらかといえば変えていった人のほうが多いと思います。相手優先の動きというのは、頭で考えれば、言われれば、綺麗な話で、良い話だし、そうすべきだと思う典型的な話です。ただこれをマインドセット領域に変えることができるかが大切です。これは訓練していくこと、経験していくことで実感するものなので、小さくでもよいので早くスタートしましょう。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。