若手起業家が語る!今だから言える「スタートアップのホンネ」

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  1. スタートアップ丸裸~今だから言える「起業する」意味・スタートアップ創業者3人のここだけの話~

スタートアップ丸裸~今だから言える「起業する」意味・スタートアップ創業者3人のここだけの話~

池田:ご紹介頂きましたTHE BRIDGEの池田でございます。皆様宜しくお願いします。

池田:このセッション、タイトルをどうしようかと考えておりまして、大きな会場で多くの方がいらっしゃる前でも、聞けないようなことも聞けると面白いねということで、「スタートアップ丸裸」というタイトルを付けさせて頂きました。

池田:本日はお三方お招きしておりまして、皆さん有名なスタートアップの方々です。ご存知でない方もいらっしゃるかもしれないので、お話に入る前にまず簡単に会社やサービスの概要をお話し頂ければと思います。まずは伊地知さんから宜しくお願いします。

伊地知:こんにちは。伊地知と申します。私どもは4年前に、スタートアップの方々に対して、成長に必要な、人、金、モノ、チャンスをもう少し、インターネットで仲介できないか、ということを考えて始めました。

伊地知:現在、2,450社のスタートアップの方々に登録していただき、大企業とのオープンイノベーションプログラムと、サーバのディスカウントなどのマーケットプレイスの運営をしています。

伊地知一番力を入れているのは大企業とのマッチングです。事業創出を目的としたマッチングで、大企業の資源をスタートアップが活用することで自社の成長速度を上げ、大企業はスタートアップと組むことで、新しい事業の柱を作るということです。大企業が課題としている、新規事業の創出について、スタートアップが本来3年かけて到達するKPIを大企業の資源をフル活用すると、半年ぐらいで到達できるケースが中にはあります。

伊地知:例えば、顧客基盤ですね。100万人と500万人と1000万人とかの顧客基盤をもっていて、そこにスタートアップサービスをのせることができると、スタートアップとしても経験値が広がります。

伊地知:今でこそ、大企業さんからスタートアップとやりたいってニーズが顕在化していますが、4年前はそういう成長のチャンスが、なかなか顕在化していませんでした。

伊地知:スタートアップコミュニティで大手を連れてくると、下請けのようになってしまうケースもあるので、パートナーとしてお互いウィンウィンになる関係を作るプログラムを過去70回ほどやってきました。

伊地知:マネタイズモデルは大手からお金を頂き、スタートアップからは頂かないという形で70回です。4ヶ月くらいのプログラムで、オンラインで全てエントリーする。これで260件くらいの資料テスト、改良プロジェクトを踏んでいます。

伊地知:そこから、事業提携、出資やM&Aみたいなものにつながっていくというのが今のシステムです。このようなことをしている会社です。

池田:2,406件というのは、スタートアップの方々から大企業に提案があった件数ですか?

伊地知:基本的には課題解決が目的ではないので、大企業さんの課題が何かとか、それを解決する為にスタートアップが存在という話では一切ないです。

伊地知:大企業、例えば読売テレビさんだったら、何十年も培ってきた経営資源があって、それをテレビ以外に活用すると何ができるか、という問いを投げます。基本的には経営資源を解放するという意味なので、スタートアップは自分がやりたいことを、ただ率直に提案するだけです。

伊地知:自社を伸ばす為の取り組みを考え、CSRではなくビジネスですので、短期的なお互いのメリット、中長期的なマーケット展開の青写真を描いて、両方ともウィンウィンになるように 、スモールテストからはじめていくというプログラムになることです。

伊地知:まさに、今回パナソニックさんなどが、私どもが70回やってきたプログラムの実行を決意して頂いて、会社がコミットして様々な経営資源を出すという話なんですが、そういうことをずっとやってきて、今回東京メトロさんから、1日707万人の利用者に対してスタートアップサービスの形をつくれないかという話がきています。

伊地知:あとはオリンピックに向けて、インバウンドやセキュリティなど様々なことに対してスタートアップと新しくやれないだろうかというプログラムをこれから開始するということで実施したオリエンテーションが記事になりました。

池田:これ私が書いた記事で、去年のことですが、2億、3億ぐらい、多額の金額を調達されて、当時はメンバー十数人でしたか?

伊地知:当時約13人程でしたが、今は約30人になりました。創業時に、ベンチャーキャピタルに出資して頂いて、創業1年目に、日本テレビさんが1億2000万を出資してくださいました。そこから1年経って、オリックスさんやミスルトさんなどから約2.4億円調達をして、現在資本金が約4億6000万のスタートアップになりました。

池田:ありがとうございます。次ですが、山本さんお願いします。

山本:レレレの山本と申します。弊社のサービスは「タイムチケット」というサービスで、その名の通り、時間をチケットとして、個人の時間を売るという形です。「私の30分売ります」というキャッチコピーのサービスを運営しています。

山本:私自身は元々銀行のSEや、ベンチャー、リクルート系の会社で働いていたのですが、会社員時代に個人でエンジニアをしていて、趣味でサービスを作っていたんです。「コーヒーミーティング」という、気軽にいろんな人とお茶できるサービスでした。そのサービスが思った以上に広がったので、起業してみようかという形で2012年に起業して、今に至っています。

山本:前述のタイムチケットは、個人の空き時間を気軽に売買できるサービスです。ウェブとiPhoneアプリの形態ですね。使い方は簡単で、売りたいもののタイトル30文字以内と、あとは売る時間、1時間から5時間まで。そして売る単価ですね。

山本:この3つを入れれば、30秒でチケットという形で、すぐに時間を売ることができるので、皆さん売りたいものがあったら、是非すぐ試して頂きたいと思います。

山本:買う時も簡単です。買いたいチケットを見たら、例えば11月1日の17時からと申し込む。それに対して売り手がOKなら、事前にオンラインでクレジットカード決済をして、当日会うという、簡単な流れになっています。

山本:いろんなジャンルのチケットがあります。名刺作ります、英語の相談のります、全身コーデします、モテ方お教えします、卓球の試合相手になります、30分スベらない話をし続けます、ラーメン二郎付き合います、などなど。

山本:このように、一言で言ってしまえばスキル販売のCtoCのマッチングサービスなんですが、割とそのジャンルが幅広くなって、気軽に売れるというメリットがあるサービスになっています。

山本:実際に、販売されているチケットが2万枚。会員数は3万3000人で、チケットの発行率は34%です。現実のスキル販売をしているマッチングのプラットフォームとしては、国内では最大級だと考えています。

池田:チケット発行会員率とは、会員の中で何人が実際にチケットを作ったか、という率ですか?

山本:そうですね。売れている率ではなく、作ったという率です。ここが、普通のCGMだと多分10%から20%ぐらいなんですが、タイムチケットは売りたくて入会する方が多くて、3割以上の方が販売者として登録していますね。

山本:ここは、割と成功した部分だと思います。ビジネスモデルは手数料を30%頂くという形です。変わった仕組みがあって、販売者の方に必ず寄付をお願いしてるんです。売り上げの10%以上で、10%から100%まで、10%刻みで販売者が選べます。平均すると19%寄付して頂いてて、累計で200万円以上寄付して頂いてます。

山本:単なるお金目的とか副業というより、純粋に誰かに自分のスキルをシェアして、その売り上げもシェアしたいという、シェアの気持ちをもった販売者の方が多いのも特徴ですね。

山本:この寄付の制度がいいから使ってるという方が多いです。これが寄付団体ですね。例えばカツさんという方なのですが、普段は広告会社のプランナーです。ただ、ご自身はキャッチフレーズ作りやネーミングを得意だと思ってらっしゃいます。

山本:それで「ネーミングを考えます」というチケットを売って、この方は本当に売り上げ100%寄付されます。今は200万円以上売れてます。実際にタイムチケットから、社名が決まったり、大企業の企画が通る、という事例もありました。

山本:それと、TERACOYA登壇の話を受けた時は、レレレで受けたんですが、実は受けた直後に事業売却が決まりました。今はグローバルウェイという会社にいます。レレレはあるんですが、私はグローバルウェイで引き続きタイムチケットを運営していくというような立場になります。

池田:これはいわゆる買収っていうことですか?グローバルウェイさんが、一定の条件で買収された?

山本:買収して頂いたという形になります。グローバルウェイの会社内で、新しくグローバルウェイラボという部門を作って、まだ私1人ですが、タイムチケットなり、新サービスをどんどん開発していきます。これからメンバーを集めて数名の規模で運営していきます。

池田:これはコワーキングスペースという形ではないのですか?

山本:オフィスをこういう形にしていくということですね。

池田:なるほど。基本的にそこで仕事をされる方は社員ですか?

山本:グローバルウェイの社員です。

池田:これから、沢山人を増やして、山本さんと一緒に仕事ができるということですか?

山本:グローバルウェイ自体は上場会社ですが、ラボでやることはスタートアップ的です。安定してスタートアップのようなことができるというメリットがあると思っていて、興味がある方は是非入って頂きたいと思います。

池田:ちなみに場所はどこですか?

山本:場所は、スタートアップっぽくなくて、大門、浜松町、汐留などです。

池田:確か、グローバルウェイさんの本社は大崎でしたよね?

山本:浜松町なんです。そこから凄く近い場所にいます。ただ、盲点だったのですが、意外と浜松町って、ランチがいいんですよ。面白い街で気にいってます。

池田:確かにそうですね。新橋ほどはサラリーマンじみてなくて。

山本:ちょうどいいくらいなんです。意外といい街でした。

池田:皆さんの中で、やってみたいなという方がいらしたら是非。まだ募集はしてないですか?

山本:エンジニア中心にPR、マーケやコミュニティ・マネージャーなどは募集しています。

池田:ありがとうございます。そして次に、「Dr.経費精算」の黒崎さん、お願いします。

黒崎:我々は、「Dr.経費精算」という経費精算システムを作っています。実は、経費精算を面倒だと考えている人が、日本に8割以上いるのです。僕は元々筑波大に通っていたエンジニアなんですが、そのような無駄な手間をなくしたいと思って、電子精算システムを作っています。

池田:事務所は、どちらですか?

黒崎:今は秋葉原にあります。

池田:筑波でやり続けると言っていたのに、魂売って東京来てしまったんですね(笑)

黒崎:そうなんですよ。筑波を卒業して数年になるんですけどね。新境地として東京に引っ越してきました。

池田:なぜ東京に出て来たのですか?

黒崎:営業が、筑波からだと2時間かかるんです。品川とかに行くとちょっとした小旅行で、常に出張してる状況になってしまって。

池田:採用は難しいのでしょうか?

黒崎:筑波だと採用は学生しか採れない状況です。

池田:それなりの事業経験者を採ろうとすると、東京都内にオフィスを持った方がやりやすいということですね。

黒崎:そうです。地方から脱出してきたスタートアップです。元々僕達、創業後に家計簿アプリを運営していました。「Dr.Wallet」というものに、個人のお客様、主に主婦層ですが、150万人ぐらいダウンロード頂いてるんです。

黒崎:そして、次はB向けのサービスを作っています。データ入力担当が2000名ほどいまして、ユーザーがスマホのカメラで領収書の写真を撮ると自分で打たずとも、経費連絡が設定されます。社員全員にアシスタントがつく、そんなコンセプトです。

黒崎:従業員の方はこのアプリを使ってスマホで各種目を撮ってもらうと入力してもらえます。来年からスマホで経費精算できるようになるというルールの変更があって、それを去年の11月に聞き、これはいいやとなって、今年の2月にリリースしたのが経費精算です。

池田:これは、要するに電子データが残っいてれば、紙のデータが残っていなくても、税務署は認めますということですね。

黒崎:はい、その通りです。現在、会社は紙の領収書を保管しなければならないのですが、代わりに電子上にスマホで撮ったレシートデータをライブスタンプという認証がついた状態で残してください、ということでOKになります。

池田:自己紹介中の質問で恐縮ですが、クラウドサービスが沢山ある中で、スタートアップって変化し続ける組織なので、突然quitしたりするんですよ。でも、こういうサービスやってると、quitしづらくありませんか?要するに使って頂いたお客さんいるから、明日からやめますと言いづらい。こういうサービスやり始める時って、覚悟いりますよね。

黒崎:そうですね。僕自身としては、ノーイグジットというか、個人として売却もしないし、事業として1回取り組んだら、ずっとやり続けると、10年は確実にやるぞという気持ちでチームにも言ったし、矢印もそうです。

池田:10年とは凄いですね。10年後には、いいおじさんになってるかもしれないけれど、クラウドサービスはそういう根性いるのかもしれないですね。

黒崎:そうですね。メディアとかBtoCのゲームなどは1年、2年バンと爆発して伸びて、イグジットでバイアウトしますよね。

池田:お客さんはどのようなところなんですか?

黒崎:今年の2月からスタートしたんですが、使って頂いてるのは、上場企業ではリアルワールドさん、ゲーム会社さんなどですね。最近決まったところで、東証一部上場してる企業様でもご採用頂いてるような状況です。あと、プロフェッショナル系のファンドやスタートアップでも使って頂いています。

池田:デスクワークしてる会社はよくわかるのですが、「あんみつ みはし」というあんみつ屋さんが何故使っているのか興味があるのですが。

黒崎:これは、100年続く老舗のあんみつ屋さんなんですが、IT化が進んでないから、IT経営に変えたいというご希望でした。革新を起こそうという所にご共感頂いて、現場で意外と立替が多いので簡単にする、ということです。

池田:ちなみにあんみつ屋さんは東京のお菓子屋さんですか?

黒崎:そうです。上野のお店などは、常に混んでいるような繁盛店です。

池田:なるほど。それで、現在メンバーが28人ですか。結構多いですね。伊地知さんのところが30人なので、近いですね。

黒崎:そうですね。いろいろありながら、進んでいきました。

池田:創業してから4年と少しですね。

黒崎:そうですね。Crewwの伊地知さんと同じですし、山本さんとも近いですね。ほぼ同じですね。

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