専門家に聞く!起業家と税金のふか~い話

ポイント
  1. 起業家が直面している不安と課題
  2. 申告・節税の前にまずやっておくこと!
  3. 起業家が覚えておくべき税金の種類
  4. 専門家に聞く!税金・申告の仕組みと使える節税ノウハウ

起業家と税金とは、切っても切れない関係があります。会社設立時の各種届出から、毎年の確定申告など、払わなければいけないとわかっていても、わずらわしい書類作成に手を焼いている人も多いはずです。また、少しでも節税できないかとテクニックを学んでいる人もいるでしょう。

では、起業家にとって絶対に必要な、税金の知識とは何でしょうか。

起業家が直面している不安と課題

中小企業白書2014によると『起業家が感じる不安』の中で、「社会保障(医療保険・年金等)」について不安を感じるのは53.7%。「生活の不安定化」「事業の成否」に次ぐ結果となっています。

また、『初期起業準備者が直面している課題』の中では、「経営知識一般(財務・会計を含む)の習得」が16.6%で、「特になし」と答えた人を除いて最も高くなっています。

『起業家が起業時に直面した課題』でも、「経営知識一般(財務・会計を含む)の習得」は16.5%と、やはり最も高く、財務会計知識の不足が起業家にとってハードルになっていることがうかがえます。

2006年の「新会社法」の制定以降、資本金の準備など起業自体のハードルは低くなったものの、その先には複雑な税務関連の処理が、立ちはだかっているということ。予備知識なしで勢いのままに起業してしまうと、多くの申告期限や納税期限に追われます。

期限を守らなかった場合、ペナルティが課されることもあるので要注意。面倒でもやはり、最低限の知識は持っておいた方が良いでしょう。

申告・節税の前にまずやっておくこと!

申告や決算は年に1回ですが、会計業務には日々行うべき小さな業務があります。これを怠ることは申告時の混乱のもとですので、頭に入れておきましょう。

集める
領収書やレシートなど、経費になるものはしっかりと集めて保管しておきます。これらの証明書類がないと経費と認められず、余計な税金を払うことになるので、最も大事な作業です。

記録する
集めた領収書やレシートを帳簿に記録する作業です。PCを使って簡単にできるので時間はかかりません。

チェックする
記録したデータの数字が正しいか、問題がないかを確認する作業です。年度末に困らないように、月1回はやっておきたいところです。

②や③は、税理士に任せることもできますが、処理数の少ない起業当初などはできる限り自分で行い、作業の意味や流れを理解しておくことが大切です。

起業家が覚えておくべき税金の種類

 法人を設立したときに関わってくる税金は大きく5つです。

 これらは毎年税額を申告しなければなりませんので、最低限覚えておきましょう。

法人税:法人の所得に対して課税される税。国税の一つ。

住民税:地方自治体の運営のために住民から徴収される税。

事業税:法人の所得に対して課税される税。法人税が国税なのに対し、事業税は地方税の一つ。

消費税:モノ・サービスの売買に対して課される税。

固定資産税:法人所有の土地や建物、設備など、減価償却の対象になる資産に対する税。

このうち、固定資産税を除く4種類は「事業年度終了日の翌日から2か月以内」に申告+納税しなければなりません。固定資産税は、毎年1月31日までに申告、納付は年4回に分かれています。

この他に、税額がもともと決まっている印紙税・登録免許税などがあります。

顧問税理士とは?

 日本の8割以上の企業には顧問税理士がいると言われます。顧問税理士とは、会社の税務申告を手伝ってくれたり、何かあれば相談できるアドバイザー的存在です。

税理士の役割

税理士法第2条によると、税理士の役割は、

①税務代理(不服申立て等の代理・代行)

②税務書類の作成

③税務相談

とされています。ざっくりいうと、確定申告などの税金に関わる申告や、書類作成のサポートまたは請負、そしてそれらに関する相談を受けることなどが税理士の役目です。

顧問税理士にお願いできるその他の業務

 法律で定められているもの以外で、税理士にお願いできる業務は、次のようなものがあります。

記帳代行
記帳など毎月の会計業務を代行してもらうことができます。また、すべてお任せでなくても、どの会計ソフトを使うべきか、具体的な使い方は?といった指導もしてくれます。

起業支援
それぞれの税理士の得意分野にもよりますが、起業関連の書類作成から、資金調達のアドバイスなどもサポートしてくれる場合があります。

税金対策
最新の税制に基づいたお得な節税の仕組みなど、自社の状況に合わせた税金対策のアドバイスを受けることができます。

経営アドバイス
現状の売り上げや利益を分析し、問題を見つけ、どのように改善すべきかといった助言も可能です。こちらも税理士によって得意分野があります。

専門家に聞く!税金・申告の仕組みと使える節税ノウハウ

税金の種類や節税に関しては、ネットに出回っている情報がたくさんありますが、そういった小手先のテクニックや枝葉の情報をつかんだだけでは、本質的な理解はできず、結局毎年頭を抱え続ける可能性があります。

本特集では、税理士や会計士の方々にお話を伺い、税金に関して経営者がすべきこと、覚えておくべきことを的確に指摘していただきました。

特に、起業家やスタートアップ、ひとりビジネスを専門にみている方々を中心にお話を聞いています。節税の方法から本格的な経営ノウハウまで、リアルなところをぜひ学んでいただければ幸いです。

〈 参考:中小企業白書 2014 〉

「一番わかる会社設立と運営のしかた」中野裕哲(西東社)

「ひとり社長の経理の基本 新版」井ノ上陽一(ダイヤモンド社)

ビズ部

税理士ドットコム

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