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クラウド会計専門家に聞く、ムダを省く考えかた

ポイント
  1. クラウド会計ソフトとは?
  2. しょうもないことに時間や労力を使わない
  3. クラウド会計との出会い

目次 [非表示]

中川:なるべくしょうもないことに時間を使わないようにするということもありますね。たとえば、クラウド会計ソフトを使っている法人だったら、ジャパンネット、楽天、住信SBI、ゆうちょ銀行の4つは、ネットバンキングを使うと同期できるんですよ、しかも無料で。

他の銀行はお金がかかる上に不便。だからこの4つの銀行でなるべく完結させるように、まず組みます。

振込先がメガバンクだったら、もちろん格好はつきますけど、それだけなんですよね。利便性は特に何もない。「だったらジャパンネットとゆうちょでよくない?」みたいな。でもなぜかみなさん、たとえば千葉で開業すると、まず千葉銀行に行くんです。固定概念ですよね。

― そういったところから変えていかないと。

中川:そうですね。たぶん、銀行のほうがいろんなもの抱えちゃっているので、銀行が時代に合わせるよりも、自分が時代に合わせて、時代に合っているところを使うようにしたほうが。

― 既存のものに合わせるのではなく、自ら変化に対応すべしという。

中川:そうですね。変化を恐れないというか。考えてやったほうがいいですよね。

なぜ千葉銀行で作るの、みたいな。営業に来たから作りましたとか、受け身な姿勢ではあんまりうまく行かないかなと思います。

僕らから見たらやりやすいですけどね、正直。こうやってくださいって言うと、そのとおりやってくれるので。でも、一から十まで言わないとやらない人は、会社つくっちゃいけないと思うので。

自己責任でいろいろやって、試して、結果、やっぱり中川さんが言ってたことに行き着きましたっていう人とは、やっぱりぐっと距離が縮まりますよね。

③クラウド会計との出会い

― 中川さんがクラウドに特化し始めたのはどうしてですか。

中川:僕は独立する前に、税理士事務所で働いていて、事業再生の仕事をしていたんです。事業再生の仕事って、めっちゃきついんですね。今までやった仕事の中で一番きついです。みんな、これ言います。

悪くなっている企業って、大体パターンが決まっていて、人件費が高すぎるんですよ。つまり、生え抜きの、4050代の窓際族みたいな方々をいっぱい抱えていて、やる気もない。だから僕らの答えは全部一緒で、「人件費高すぎ。人多すぎ。生産性低すぎ。以上」なんですよね。

でも、切れと言っても切れないから今があるので、切れと言ってもしょうがない。だから仕事は、ほとんどここのメンタルサポートですね。あとリスケのための理屈作り。これが事業再生の仕事の現実でした。

最初は「事業再生」とか言うと、「すげーかっこいいことやってるな」と思って、ちょっと酔っていたんですけど。何件か重ねると、なんかもう。

― 何か違う、と。

中川 :要は時代が変わったにも関わらず、古いビジネスモデルをやっているから、売り上げが下がっているんです。

それを、国の制度とかで、むりやり引き伸ばさせる。それはつまり、延命治療でしかない。税理士側も、延命治療して顧問料抜きながら、死ぬタイミングを待っているだけ。これって、全然、本質的じゃないんですよね。みんな逃げの姿勢なんですよ。

そういう仕事が、僕は楽しくなかったですね。もっと新しい創業とかをサポートしたいというか。そのへんで方向性が違うなと思ってきて、それで独立したんです。

― なるほど。それで、独立後は創業者向けのサポートに移行された。

中川:でも正直そのときはまだ、クラウド会計うんぬんとか、聞いたことある程度で。

独立してすぐfreeeさんの説明会に行って話を聞いて、意気投合したので、これだなと思いました。それで、2015年の5月ぐらいから始めました。

― 2015年の5月からfreeeさんを活用する企業のサポートを始められて、かなりの反響もあった。

中川:そうですね。

― 今はもうクラウド会計に特化されて事業をされている。

中川:今はそうですね。完全にfreee一本にしています。もっと言うと、freeeで創業するという人は積極的にとりますけど、自分でやってきてfreeeに変えたいとか、前の税理士さんがfreee使えないから使える人に変える、みたいなのはかなり絞っています。

創業者に絞っている理由

― 何か理由があって。

中川:クラウド会計って、既存の会計ソフトの入れ方と全然違うんで、一回全部壊して作り直しなんですね。プラモデルだったら、一回全部ばらして、もう一回、完成形をイメージしながら、めっちゃ速く走れるように作り直すみたいな。ある種、事業再生と近いんですよ。

そこまでやらないと意味ないんですよね、はっきり言って。

― そういった理由があって、これから創業でfreeeを導入するというお客様に、ほぼ特化されている。

中川:そうですね。以前やってみたときに、過去の税理士がどういう意図でこの処理をしたのかというのが見えなくて、かなりやりにくかったんです。だから比較的安くやっているのは創業ぐらいですかね。創業で、従業員なしでとか。動くお金が大きいところも結構避けていますね。

― これから創業される方は、クラウド会計を使ったほうがいいですかね。

中川:絶対、使ったほうがいいですよ。既存の会計ソフトの概念ではないので。

― 各社のクラウド会計ソフトはありますけど、やっぱりfreeeがいいんですか。

中川:個人的な好みありますけどね。freeeを推しますね、僕は。会計知識がある人だったら、MFクラウド会計でもいいんですけど。

よく「経営者が経理やるな派」と、「経理やったほうがいい派」にわかれるんですけど、僕は、「やるな派」です。経営者はクラウド会計を使って、税理士さんに、経理ごと外注するっていうのを、一番おすすめしているんですよ。

クラウドソーシングと一緒で、苦手な作業はどんどん外注しましょうというのが、最近のトレンドですかね。

― なるほど、よくわかりました!クラウド会計は今後さらに広がりを見せそうですね。貴重なお話ありがとうございました。

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著者プロフィール

中川祐輔

中川祐輔

中川会計事務所 代表税理士 1985年1月17日生まれ 千葉県出身 学生時代に税理士試験に合格し、会計事務所に就職。 中小企業の記帳代行から決算業務までを担当する。 その後、大手税理士法人に転職し、大企業の決算業務に加えて 中小企業の事業再生や金融機関交渉といった財務コンサルティング業務も担当する。 また、事業承継やM&A、飲食店の資金調達などのスポット業務も数多くこなす。 独立後も様々な案件に携わってきたが、中でも中小企業の業務効率化に興味を持ち freeeやMFクラウドを専門に扱うクラウド会計専門の税理士事務所を立ち上げる。 ITを活用して、千葉県内だけでなく日本全国の中小企業を財務面までサポートしている。