まずは利益の把握から!節税の順番はきちんと守るべし

ポイント
  1. きちんと利益を計算する
  2. 節税のキホン【個人編】

井ノ上陽一さんは、いわゆる「1人ビジネス」の方を中心に担当している税理士さんです。日々の業務で感じているのは、利益を把握していない方が多いということ。利益を把握する大切さや、節税のテクニック、やりたくない仕事を受けないためのバリアの張り方など、実践できる経営ノウハウについても教えていただきました。

①きちんと利益を計算する

― 起業家が押さえておくべき節税のポイントについて教えてください。

井ノ上:1つ目は、税金は利益から計算するので、「利益をちゃんと計算できるようにする」ということです。利益を出すことは大事なのですが、なんとなく儲かってきて、なんとなく税理士に任して、「税金いくらですか?」と聞く方が多いように感じます。要するにしっかりと把握していないのです。

― たとえば売上がいくらで、経費これぐらいかかって、利益はこれぐらい、最終的な税金がこれぐらいってことがすぐに言えないということですね。

井ノ上:そうです。でもそこを押えておかないと、節税も仕事もうまくいかないと思います。つねに漠然とした不安を抱え、「とりあえず稼いどくか」「大きくしとくか」「仕事しとくか」となってしまう。そうすると、どんどん大変になりますよね。

― 結局細かい数字を把握しないままだと不安ですよね。まずは、きちんと利益を計算することが大切なんですね。

井ノ上:せめて、いまの預金の残高ぐらいは把握しといた方がいいと思います。その上でお金を使う。余裕があるからパソコン買い替える、という発想が大事です。まず買ってから仕事を頑張るという考え方では、キャッシュフローが安定しませんよね。

― 利益をきちんと把握しておく。意識すればそんなに難しいことではないですよね。

井ノ上:そもそも、自分の数字は自分が一番よく分かるはずなので。現実を見たくないというのはあるかもしれませんけどね。もちろん、数字を見ても利益が増えるわけではありませんが、見ないと管理できないことは間違いありません。

 

②節税のキホン【個人編】

井ノ上:2つ目は「節税の順番」です。とくに個人事業主(フリーランス)であれば、まず青色申告にすること。最大65万円を経費にできます。

次に必要なものだけを買うということ。ボロボロのパソコンでずっと仕事をするのは大変です。であれば、必要な投資をするべきだと思います。細かい飲食費をためている方も多いようですが、そうであれば、必要な物を買ったり、勉強に投資したりした方が効果的ですよね。

 

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著者プロフィール

井ノ上陽一

井ノ上陽一

税理士 MOS(Microsoft Office Specialist)Excel2007保有。 1972年大阪府豊中市生まれ。2006年税理士登録。 総務省統計局勤務の国家公務員から税理士受験に挑戦。 税理士事務所、IT企業を経て独立した「数字とITの専門家」。ITスキルを駆使した図解や業務効率化のサポートを得意とする。 エステサロンのクライアントでは、Excelによる業務管理システムの導入、ペーパーレス化の推進により、年間240時間分の業務を削減し、業務効率化に貢献した経験も。