アパレル開業取扱説明書【第3回】資金調達とブランドイメージ

更新日:2017.05.16

資金面の問題を考えよう


独立する場合に多くの人がぶち当たるのが資金の問題である。 資金が潤沢であれば悩むことはないだろうが、ほとんどの人はすべての資金を自分だけで 賄うことは厳しい状態で事業を開始することになるだろう。資金が尽きてしまうといくら情熱があってもブランドの継続が厳しくなる。そのような 悪夢に陥らないためにもしっかりと資金面の計画は考える必要がある。資金面の計画は飽きるほど繰り返して立てておいて損はない。

初期投資額はどの程度か

初期投資の金額は一概にどの程度の金額を用意できれば問題なくブランドを立ち上げる ことができるとは断言することはできない。理由はあなたが始めようと考える事業の形に よって必要となる資金が変動してくるからである。当初から会社を立ち上げて数人で運営していくのであれば、かなりの金額が必要になる 可能性も高くなるが、当初は1人で初めていくのであれば、それほどの初期投資を必要としないかもしれない。


資金を見ながら独立の形態を決定するか、独立の形態を決めて資金の調達を図る のか手法はあるだろうが、あなたが満足できる形を見つけてほしいと思う。初期投資がどの程度であったとしても、開業資金の全額を自己資金で賄うことができる のが理想であるが、なかなか難しいだけに創業融資を受けることも頭において事業計画書 の作成には力をいれておくと後々助かることになるだろう。初期投資はあくまでも始めるための最低限にしておくべきだろう。当初から必須なもの から必要かもしれないと考えられるものすべて調達しておこうとしてしまうと金額が莫大 になってしまうので要注意だ。

事業収入を考えずに生活ができるか

独立当初は事業からの収入はゼロと仮定して、利益がでると予測している期間までの 生活を維持できるだけの費用を準備しておかなくてはいけない。創業融資で資金は調達できるかもしれないが、その資金はあくまでも事業のための資金 であって生活の補助のための資金ではないことを理解しておく必要がある。事業を行いつ つ他の仕事で生活費を補てんするダブルワークもいいのかもしれないが、個人的には事業 のための時間を削減しないといけなくなり、身体的にも精神的にも疲労が余計に蓄積することになるのでお勧めはしない。
 

事業の資金は融資で調達するにしても、最低でも生活を維持する資金は独立当初で用意 できていることが望ましいと言えるだろう。

補助金や助成金を利用しよう

融資以外にも資金を調達できる方法として各種の補助金や助成金が存在している。 国が行っているものもあれば、地域独自のものも存在しているので、あなたの開業する地 域の補助金や助成金制度が利用できないかを必ず確認してみてほしい。現在は国家として新規事業を応援する体制になっているので、使える補助金や助成金制 度はすべて利用する考えでいるといいだろう。自分でどれが使用できるのか不明なのであれば、専門家に補助金や助成金の申請をお願いしてみることをお勧めする。

専門家に依頼するお金はかかるが、あなたは事業に専念でき、わからないことでストレ スを溜めることもなくなるのだろう。

ブランドってなんだ?

ブランドはお客様が感じイメージするもの

ブランドは簡単に言えばお客様が感じるイメージのことだ。 あなたも老舗有名ブランドにはそれぞれいろんなイメージを持っているだろう。特定のブランドにしか抱くことのないイメージも存在するはずだ。ブランドイメージは名前だけでなく、商品やパッケージ、お店の内外装の雰囲気、 スタッフの応対など感じる情報すべてから発生してくること覚えておこう。

ブランド価値は物だけではない


商品には3つの価値があると言われている。


1つ目は材料や製法などで構成されている物理的価値、2つ目はデザインが素晴らしいか どうかのデザイン価値 、そして最後の3つ目が所有していなくても憧れや羨望の存在と なるブランド価値である。物理的な価値に関しては、どのメーカーの商品であっても材料や製法が同じであれば程 度の差はあるが同じようなものが市場に並ぶことになる。だがブランド価値というものは 商品が存在しない場所でも威力を発揮する強力なもので商品の価値を圧倒的なまでに高めてくれることになる。


例えとして車を挙げて説明していくことにしよう。 車は走ることさえできれば問題ないという人には移動手段としての最安値である100万 円の車でも十分に満足できることになる。そしてスーパーカーが大好きで運転を心より楽 しみにしているカーマニアにとっては2000万円以上する車にお金を払って乗ることに 何よりも価値を見出すことになる。移動するという本来の車の目的を達成するには100 万円で十分に可能なところに2000万円という高額なお金を支払って手にいれる。 これこそがブランドの価値であり、魅力である。

ブランドを作る以上は安いからいいというブランドよりも、どうしても欲しいというブランド作りを目指していくべきだろう。

ファンの多さはブランドの価値

ブランドの価値はいかにブランドを愛してくれる人が多いかによって決まると言える。 多く売れれば価値があるという考えとブランドを愛してくれる人が多いという考えが同じ ことではないことは理解できるだろうか。 日用品などの消耗品は毎日のように凄まじい数が売れているが、それについてブランドを 愛して購入していると言えるだろうか。日用品にはブランドがないとは言わないが消耗品 にこれ以外はどんなものも買うことはないという人はほとんど存在しないと思う。 ブランドは購入したお客様に手に入れた高揚感と所有することの喜びを与えることが必要 だと考えると、やはり数だけではない愛される存在であることが大切だと言える。 ブランドを知らない潜在顧客がいかに熱狂的にブランドを支持してくれる層に変化させる かに頭を使ってほしいと思う。これができれば、間違いなくあなたの事業はブランドとし て確固たる地位を築いているはずだ。

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