伊藤 健太
株式会社ウェイビー 代表取締役CEO

常に誠実でいることが商売の原点なんだ

ポイント(この記事は3分で読み終わります)
  1. あるお客さんとの出会い
  2. 大きな案件を断る
  3. 誠実さが伝わり大きな信頼関係に繋がる

先日尊敬しているとある業界のリーディングカンパ二―の社長と食事をご一緒させていただいたときのお話です。

1件のお問い合わせ

お付き合いは約3,4年前。

弊社のHPより、ウェブマーケティングのお問い合わせをいただきました。
すぐに新宿のカフェでアポとなりました。当時、幸いにも結構な数のお問い合わせをいただいておりまして、その1件という認識で初めてのアポに行きました。お話を伺っていると、とても大きな会社さんであることがわかりました。代表自らよくお問い合わせいただいたなということがとても嬉しかったことを覚えています。


「サイトのつくり方がとてもうまい」「ライティングや見せ方など素晴らしい」
とお褒めいただき、その際に言われたオーダーが、「月間5,000万円広告運用をしてほしい」というものでした。

当時の僕たちの会社規模(グループ除く)が、売上5、6千万円程度でしたので、仮に広告運用手数料で10%いただいても年間で5,6千万円になる年商と同程度の案件でした。社長的にはすごく気に入ってくださったこともあり、是非依頼したいという感じでした。ただ、僕はすぐに良い提案をさせてくださいということで、その場は終わりました。

お客さんは本当に得するのか?

会社に戻る間も、とても興奮していたことをよく覚えています。一気に売上が上がると。

ただ、よくよく考えてみると、お客さんの期待している結果を本当に出すことができるのか?今の自分達でそれができるのか?お客さんに損をさせないか?ということがすぐに並行して出てきました。今考えると結局は自信がなかったんでしょうね。

結果ですが、この案件をやっていれば今の会社規模はもっと大きかったかもです。また結果として、潰れていたかもしれません。誰にもわかりません。
本来はいつも強気で、仕事で大きくなる、できないことでもできるというのがポリシーでしたが、この時ばかりは何故か上記のように考えてしまったわけです。こんな葛藤があり、というか、このように思った段階で答えは決まっていたわけです。

答えは、「うちでない会社のほうがよい運用がきっとできる」ということです。

このことをすぐに、正直にお客さんに伝えました。
僕たちよりももっとうまくできる会社があると思っていること」「僕たちのできることはこの予算であれば、この結果は出せます」と。
この2つをお伝えしました。

結果、めちゃめちゃ驚かれました。こんな大きな案件やらなくてよいの?と。
やりたいはやりたいです、正直1年分の売上になりますし。
でも、損をさせてしまう可能性があるので、お引き受けはちょっと微妙だと思っていますと、ざっくばらんにお話いたしました
社長は、僕たちができると言った案件をその場ですぐに発注してくださいました。

それから社長のお困りごとが何かないか、たまに訪問させていただく関係となり、コンサルティング、M&Aのお手伝いなどをさせていただく関係となりました。
会社としてはとても多くのご予算を最初にお会いしてから、毎年継続していただく関係になっています

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お付き合いのきっかけとは


そして、久しぶりに食事をご一緒させていただいたわけです。
その際に、僕が1人若手の起業家を連れて行っていたのですが、その若手が「伊藤さんと○○さんのお付き合いのきっかけは?」のような質問が出たんだと思います。


すると社長は、最初の取引の際のアポのことをお話してくださいました。
5,000万円の広告運用お願いしたら断ったんだよね。20%手数料取ったら、1,000万円だよね?大きな仕事を断ったんだよね、伊藤さんは。普通絶対にできますと言うし、仕事を取りにくるよね?と。相手に損をさせないことを大切にしていて、その時以来、とても誠実な方だと思っている」と。(今年入って一番嬉しかったですね。(僕の充実話をしたいわけではありません。)全然良い仕事ができていないのでちょっと心苦しい部分もあるので、もっとしっかりとやらねばと思っています。)

起業家の資質はバランス感を大切にやっていくこと

何故これを書いているのかというと、とても難しい線引きだと思います。
間違いなくできる仕事だけをやっていても、会社は大きくならない。できない仕事を必死でできるようにすることで会社のキャパや仕事幅が大きくなるという発想も大切だと思います。僕も基本はそのように考えています。それでよいと思っています。でも、一方で当たり前の当たり前ですが、一番大切なことはお客さんが得をするということだけなんですよね。だからそのことに対して、一番誠実であるべきなのではないかと思っています。

このバランス感をとにかく大切にやっていくことが起業家の1つの資質だと思っています。安全運転過ぎてはチャンスを失うかもしれないし、危険運転ではいつか大事故となる。起業家はバランスの生き物です。バランスを極端に失っている起業家も散見するので注意です。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

株式会社ウェイビー 代表取締役CEO

中卒ながらもとても頭の良い父と、少しグレていたけど人の王道を教えてくれた母親のもと、1986年11月21日生まれ。 慶應義塾大学3年時にリクルート主催のビジネスコンテストで優勝し、23歳の時に病気をきっかけに小学校親友4名、資本金5万円で起業。 起業当初お金がなさすぎて、カードで借金生活を送る。お金がなかったため、知恵を絞った伊藤独自のマーケティング手法を多数考案。 8年間で、累計10,000件を超える起業、起業家のアクセラレーションに関わるようになり、日本屈指の起業支援の会社と言われるまでに成長。 月間20万人以上の商売人をお助けしているポータルサイト「助っ人」や全国500人以上の商売人が参加している、世界で一番お客様を喜ばす商売人輩出のアクセラレーションコミュニティー「チャレンジャーズ」を主宰。 2016年末に、世界経済フォーラム(ダボス会議)の若手リーダーとして日本代表に選抜。 全国の小中高校への出前授業や、次世代の教育の在り方を問うシンポジウムなどを開催。 最近では、地方自治体の首長からご指名をいただき、起業家の力で地方にイノベーションを起こすべく、徳島県美馬市、熊本県人吉市、三重県伊勢市、千葉県銚子市などと取組を開始。 元LINE社長の森川亮氏推薦の「起業家のためのマーケティングバイブル」など著書5冊。 NHK、日経新聞、エコノミスト、夕刊フジ、日刊工業新聞、CCTVなどメディア出演多数。