斉田典子

女性起業家のためのトータルプログラムを支援するパソナグループ斉田氏インタビュー

ポイント(この記事は4分で読み終わります)
  1. キャリアの選択肢としての“起業”
  2. 女性起業家支援トータルプログラム「LBA」
  3. 将来輝ける自分のために不安なく起業してほしい

キャリアの選択肢としての“起業”

― まずは、経歴について教えてください。

斉田:パソナグループには2011年に入社しました。「社会の問題点を解決する」という企業理念に共感し、その課題解決のための事業に従事したいという想いからです。

― なぜ女性起業家の支援をスタートされたのですか?

斉田:パソナグループは創業以来、女性をはじめ若者や中高年、障害者、グローバル人材など、一人ひとりが多様な価値観に合わせて自由に働き、真に豊かな人生設計を描けるダイバーシティな社会を目指し、さまざまな雇用創造に挑戦してきました。
働く人の環境を「企業依存社会」から「個人自立社会」へと転換し、一人ひとりがライフスタイルに合わせて働くことができる「Independent Work System」の確立を目指しています。
その一つの働き方として“起業”をテーマに、長年女性のキャリア支援を行ってきた弊社のノウハウを活かし、「起業したい!」と考える女性の方々にその入口となるスキルやノウハウを提供する「Ladies Be Ambitious(以下、LBA)」を2014年よりスタートしました。

女性は結婚や出産などのライフイベントの際に、キャリアの選択をせまられがちですが、企業に“雇用”される形だけではなく、自分のライフスタイルに合わせた働き方として、また、やりたいことや夢を実現するために“起業”が当たり前の選択肢になればと思っています。

しかし、実際に起業するとなると、まだまだハードルが高いのではないかと思いがちな現実があります。そこで、まずはその気持ちのハードルを下げるために、さまざまなプログラムを通して起業を知ってもらうことからはじめました。

女性起業家支援トータルプログラム「LBA」

― 「LBA」の具体的な内容について教えてください。

斉田:LBAのプログラムには、「導入編」「入門編」「実践編」の3段階があります。そのうち導入編は、起業したい方からちょっと関心がある方まで、幅広い層の方々にお集まりいただいています。具体的には、女性起業家の方をお呼びして講演をしてもらうなど、起業にふれられる体験を重視しています。初回は社会起業家の小林りんさんに来ていただきました。当日は220名の方が参加しました。

次の段階である入門編では、導入編よりも少人数でセミナーを開催しています。起業に興味を持ち一歩ふみだしてみようかな、と考えている方に少人数制で質疑応答の密度を高め、起業のイメージをより具体的にし、不安を解消し、行動につながるようなセミナーを実施しています。
興味はあるけれども、「自分に何ができるのか分からない」「ビジネスにできるのか自信がない」という方の悩みを緩和し、目指す方向ややりたいことを見つけるヒントもお伝えしています。

― 導入編と入門編でマインドを高めていくのですね。

斉田:導入編、入門編で起業家マインドを身につけたら、実践編で具体的な一歩をふみだしていきます。実践編は30名の少人数制で、全8回の構成です。入門編に参加された方の大半は実践編にトライされていますね。講師の方は、実際に会社を立ち上げた経験のあるプロフェッショナルばかりです。起業に関するさまざまなスキルやノウハウを学べるだけでなく、同じ志をもつ方とも出会えますので、お互いに

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― 御社のプログラムを経て起業された方は、どのような事業をされているのでしょうか?

斉田:女性ならではの感性を活かし、コーチングやフードコーディネーターなどさまざまなシーンで活躍されています。たとえば、大手企業での秘書・営業事務・人事関連業務の経験を経たのち、15年間の主婦経験を通じて、3人の子育て・親の介護を経験した50代の方が、LBAの受講を通し、コーチングの会社を立ち上げられました。

また、人材サービスや不動産企業での就業を経たのち、会社設立を目指してLBAを受講された40代の方は、中小企業向けに動画を用いた採用支援事業を行う会社を設立し、柔軟に働ける起業というスタイルで、効果的に時間を活用しながら活躍されていらっしゃいます。

これからの活躍が期待される女性起業家

― 現在の女性起業家事情をどのようにお考えですか?

斉田:世の中の傾向やデータを見てみると、起業しようと考えている女性は増えているように感じます。中小企業庁が発表している「起業希望者および起業家の性別構成の推移」では、女性の起業希望者が過去最高の水準です。

背景としては、政府が推進する女性活躍支援による機運の高まりもありますし、社会的な認識の変化もあると思います。女性起業家が注目されることによって、「自分もやってみよう!」という方が増えているのではないでしょうか。これからは、起業したりフリーランスで活躍したり、女性の働き方もどんどん変化していくはずです。

― 最後に、今後の目標を教えてください。

斉田:「LBA」を受講することで、これまでの枠にとらわれない働き方をぜひ見つけていただければうれしいですね。ご自身の経験やライフスタイルをふまえて、より人生が豊かになるような未来を描くための支援をしていければと思っています。

またLBAには、起業志望者だけでなく、企業研修という位置づけで参加される方もいます。企業における人材育成の一環で、事業の新たなイノベーション創出のために、起業家から学べることは多いためです。そのような観点からもお役に立てればと考えています。

LBAサロンでは、いろいろな分野で起業された方がお互いのリソースを組み合わせることで、新しいビジネスの創出につながることもあります。やはりコミュニティは重要ですよね。ネットワークの強化という点で言えば、今年6月に大手町のパソナグループ新拠点の中に「インキュベーションラウンジ」を開設しました。固定デスク、フリーデスクなどが選べ、法人登記も可能です。様々な起業家が集まり、働く仲間や取引先を見つけたり、また仕事を繋ぐ、創造したりするプラットフォームにしていきます。ぜひ、ネットワークを構築するために活用していただければと思います。

コミュニティから生まれるネットワークによって、ビジネスが大きく前進することもあります。

― ありがとうございました。

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著者プロフィール

斉田典子

2011年パソナグループ入社。2014年、起業を目指す女性のために、女性起業家支援トータルプログラム「Ladies Be Ambitious」をスタート。数多くの起業家に対してフォローアップ活動を行っている。