ITとマーケティングを支援。女性のニーズに応える起業家・丸山氏インタビュー 

更新日:2017.08.01

対談の内容

営業事務からからキャリアをスタートした丸山氏は、IT企業を退職後、無料の起業スクールに参加。そこでITが苦手な女性にスキルやノウハウを提供することから事業を展開されています。ニーズに合ったサービスを提供しつつ、女性の社会進出を応援する丸山氏に、女性起業家とキャリアについてお話を伺いました。

キャリアをスタートは営業事務から

― まずは、ご経歴を教えてください。

丸山:大学の英文科卒業し、IT企業の営業事務からキャリアをスタートしました。その後、大手企業に転職。優秀な方々に囲まれて刺激を受けながら、プロジェクトマネージャー、営業マネージャー、マーケティングマネージャーとキャリアを積んでいきました。社内結婚を経て、出産のために1年ほど休職。それでも、子どもが1歳のときには復帰しています。仕事がとても楽しく、海外出張や英語でのプレゼンなど、刺激的な環境でした。

転機がおとずれたのは2011年の3月。東日本大震災です。私は東京ミッドタウンにいたのですが、すぐ家に帰ることができなくて。保育園には夫が迎えに行けたのですが、そのときから、「私は子どもと向き合っていないのでは……」と考えるようになったのです。確かに仕事は楽しい。けど、夫婦ともに忙しくしていて、子育てを放棄してしまっているのでは、と。それであらためて、子どもを大切にしようと思い直し、会社を辞めることにしました。39歳のときです。

― 退職後についてはいかがですか?

丸山:会社を辞めてからは、うちの近所で職を探すことにしました。ただ、派遣会社などに書類を送ってもなかなかいい仕事が見つからず。そのとき、たまたま参加したのが無料の起業スクールでした。横浜市が支援しているものです。内容としてはソーシャルビジネスに関するものだったのですが、会社員としてキャリアを積んできた私にとって、起業という世界はとても新鮮に感じました。素直に「おもしろそう!」と思ったのです。

また、参加者に注目してみると、出産や結婚を機に会社を辞め、ブランクがあるけど挑戦してみたいという人や、自分なりの方法で社会に貢献したいという人など、それぞれの想いがありました。そこで出会ったカフェの店長さんに対し、当時まだそれほど普及していなかったFacebookの活用方法を教えたことが、今の事業のきっかけになっています。

ITが苦手な女性のニーズを事業化へ

― 事業内容はどのように展開されているのでしょうか?

丸山:起業スクールに集まっていた方に話を聞いてみると、営業もマーケティングも、そしてITも苦手という声が多くありました。とくに女性は顕著です。そこで、そのような方を対象としたウェブスクールを展開しています。

通常のパソコンスクールでは実施していない内容がほとんどです。たとえば、ソーシャルメディアの活用方法やスマートフォンの使用法、在宅勤務や独立開業に役立つウェブスキルやノウハウの習得など、幅広いサービスを提供しています。女性が対象ということもあり、お子さんを連れてきたり、保育を利用したりすることも可能です。年齢層としては30代~60代まで幅広いですね。グループセミナーと個別レッスンが主軸で、毎月スクールも開催しています。

― ホームページにも掲載されていますが、Webサイト、ブログ、画像の制作まで幅広く対応されているのですね。

丸山:あとはスカイプなど、コミュニケーションツールの活用方法についても教えています。LINEのスタンプ販売などは人気ですね。初心者でも、親子でスタンプ作成をして、実際に販売できるようになるととても喜ばれます。独立開業に関することで言えば、ネットショップの開設やチラシの作成などでしょうか。

とくにIT周りの環境は、つねに変化の連続です。その点、お客さまのニーズも変わります。だからこそ、お客さまの声をしっかりと聞き、いつでも最適なサービスを提供できるようにしているつもりです。サービス内容だけでなく、「チャイルドマインダー」という保育の有資格者と提携し、お子さん連れでも問題なく対応できる環境を整えているのです。そのようにして、女性の方が無理なく学べる環境の整備に努めています。

起業を目指す女性に足りないもの

― 現状、独立起業における女性の課題はどこにあると思いますか?

丸山:やはりITやマーケティングが苦手な人が多い印象があります。売る商品やサービスはあっても、売り方を知らない人たちが多いのです。OECDのデータでも、とくに日本人は、ITやマーケティングのスキル不足が目立ちますよね。ただ女性の場合、単純に経験がない場合がほとんどです。事務作業に従事する人が多いですし、結婚・出産を機に辞めてしまう場合が大半ですので。そうなると、アイデアを生み出すこともむずかしくなってしまいます。

一方で、日本の女性は高学歴です。つまり、素地はあるのです。現状、なかなか社会で活躍できていないのが実情ではありますが、マーケティングやITのスキルを身につけることによって、スムーズに独立起業できるようになるのではないでしょうか。

ウーマンネットアカデミー&コンサルティング
https://www.womanetacademy.com/

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プロフィール

丸山恵子

福島県生まれ東京育ち。Orange Network/Equant France Telecomで4年、シスコシステムズ合同会社で11年の経験を持つ。営業マネージャー、プロジェクトマネージャー(顧客満足度改善プログラム、内勤営業部隊立上げ、コンタクトセンター立上げ、業務プロセス設計・改善他)、マーケティングでマネージャーとして勤務後、独立開業。ウーマンネットアカデミー&コンサルティング代表、JimdoCafe大倉山代表。


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