見落としてはいけない補助金の3つの落とし穴

ポイント
  1. 補助金と助成金の違いとは
  2. 補助金の落とし穴①「後払い」という特徴が事業の軌道修正を妨げる危険性
  3. 補助金の落とし穴 ②事務処理が非常に煩雑
  4. 補助金の落とし穴③ 補助金は「返還不要」というウソ

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1.補助金と助成金の違いとは
2.補助金の落とし穴①「後払い」という特徴が事業の軌道修正を妨げる危険性
3.補助金の落とし穴 ②事務処理が非常に煩雑
4.補助金の落とし穴③ 補助金は「返還不要」というウソ
5.最後に~補助金中毒に気をつけて下さい~


1.補助金と助成金の違いとは

これについては、2017.2.17付の記事「起業を助ける助成金・補助金の一覧と活用方法について」に詳しく書かれているので、そちらをご参照ください。

起業を助ける助成金・補助金の一覧と活用方法について大まかに概略だけ説明すると、

 

補助金
国や自治体などの支給団体が予算取りをした中から、
申請者内でコンペが行われ、採点が高い応募者から
受給が決まっていく。


また、募集期間も限定されている
コンペによる採点の基準として「事業計画」が
必要になることが多い

のに対して、
 

助成金
労働環境の改善のために、一定の要件を満たした場合は、
必ず受給されるものである。

また、募集期間も年度ごとの通年であることが一般的


というのが大きな違いであるかと思います。

いずれにしても、年度ごとに内容が変わるので、昨年度に募集された補助金・助成金が来年度も募集されるとは限らないのでご留意ください。


ちなみに、よく誤解されやすいのが助成金の申請代行は「社会保険労務士」の独占業務であるのに対して、補助金は「金融機関や公認会計士・税理士・中小企業診断士」などが申請代行をしてくれるという点です。


補助金に関しては、申請代行は認められていません。あくまで、申請者は補助金を受けるための事業計画書の作成に関するアドバイスであり、申請書類作成の代行はできないことになっているのが建前です

なので、よくある問題としてあるのが、申請者が事業計画の作成を専門家に丸投げした結果、事業計画の中身をよく理解しておらず、提出先の機関から事業計画の内容の問い合わせを受けた際に「○○さんにお願いしたからよく分からない」と答えてしまうケースです。これは決してやってはいけないことなので気をつけて下さい。


ちなみに、創業期に使える補助金としては

創業補助金
ものづくり補助金
小規模事業
IT補助金

あたりかと思います。

それぞれの概要を平成29年度の募集要項をもとに説明すると

 

創業補助金
新しく事業を始める方向けの補助金

 

ものづくり補助金
製造業で生産性を高めるための設備投資や、巷に溢れているサービスと比較して革新的なサービスを創出するための設備投資を行う際に支給される補助金

 

小規模事業者持続化補助金
販路開拓、具体的にはWebの製作や、各種展示会への出店、チラシづくりに対する補助金

 

IT補助金
ITの導入により生産性を高めるための補助金


ここで、「生産性」という言葉が使われています。
生産性には色々な定義があるのですが、大まかにいうと、「これまでの仕事の内容や質を変えずに、労働時間の削減を行うもの」と考えていただければよろしいかと思います


補助金・助成金のいずれに関しても「雇用や新産業の創出」、「職場環境の改善」、「賃上げ」がテーマになっているということは頭の片隅においておいた方がよいでしょう。詳しくは後述しますが、経営者がポケットインして「タダでお金がもらえる」という発想は極めて危険なので辞めたほうがよいと思います。


2.補助金の落とし穴①「後払い」という特徴が事業の軌道修正を妨げる危険性

補助金は「後払い」という話を聞いたことがある方は、結構いらっしゃるかもしれません。

これがどんな落とし穴になるかというと、当初「事業計画」を提出して補助金をもらえることが決定したとしても、計画通りに事業が進まない場合には結果として補助金が貰えないことがあるという危険性を含んでいるということです。

もちろん、事業計画はあくまで「計画」なので、目標未達ということは当然ありえることです。


目標未達であれば補助金的には全然問題ない(目標通りに売上があがらないのは大いに心配なことではありますが…)のですが、要は途中で事業の軌道修正を行いたいと思った時に、事業計画とあまりにかけ離れたことをしてしまうと、結果として補助金が支給されないという可能性があるということです。


PDCAサイクルを目まぐるしいサイクルで回していると、その内、事業のコンセプトそのものや、コンセプトは間違っていなかったとしても「やり方」に関して間違いに気づく場合があると思います。


しかし、その結果、補助金支給決定時に決めたことと大きくビジネスモデルが変化してしまったりしてしまうと補助金が下りなくなる可能性があります


そうなってくると何のための補助金か分からなくなってしまうため、そうした場合には補助金をもらうことにこだわるよりも、目先のビジネスモデルの修正を優先すべきということになるかと思います


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