編集後記―私たちの暮らしに根付いた「農業×ベンチャー」の活躍

更新日:2017.10.17

対談の内容

今回、食の現場を担う、いわゆる「農業ベンチャー」関連の5つの企業にお話を伺いました。農業に携わるという部分ではどの企業も同じですが、その背景や動機などは異なっており、これから起業する人も、すでに起業している人にも参考にしてもらえれば幸いです。とくに農業という分野は、社会的な課題解決に直結することもあり、とてもやりがいのある事業だと感じました。とくに生産者さんとしっかりとコミュニケーションをとることによって、生産の現場と消費者とをつなぐ、架け橋になることも可能なのです。

手段としての起業・目的としての起業

そもそも起業には、手段としての起業目的としての起業があります。


手段としての起業は、実現したい何らかの未来があり、そのために起業を選ぶというものです。
他の方法も模索しつつ、もっとも望ましいと判断したのが起業だったということになります。

一方で、目的としての起業は、起業することが目的であり、どのような事業を行うか、
あるいはどのような社会課題に挑戦するかというのはあとから考える
というものです。


どちらが正しいということはありませんが、それぞれの違いを認識しておくことが大切です。
とくに、当初の計画通りにはいかないのが起業の常。

だからこそ、“動機”や“情熱”の部分が揺らいでしますと、そのために途中であきらめてしまう
ことにもなりかねません。
そうならないためにも、手段と目的をきちんと分けて考えるべきなのです。


課題感としての“食の安全”

とくに農業というような、人々の暮らしに直接関係するような事業というは、
うまくいかないからといってすぐに止めることはできません。
生産者の方を巻き込んでいる場合はなおさらです。

少なくとも、関係者に納得してもらうまで続ける必要があります。
もし、自分の都合で止めてしまえば、「これだからベンチャーは信用できない」などという
レッテルを貼られてしまうかもしれません。

そうなると、頑張っているベンチャー企業に対しても、迷惑をかけることになります。


生産者の人たちは、それこそ命がけで農作物を育てているはずです。
天候や国の方針に左右されながらも、脈々と受け継いできたその伝統を、簡単に手放すことはできません。


だからこそ、支援する側にもそれなりの覚悟が必要になるのです。


現場を見てはじめて気付くこと

農業の現場をきちんと見ていれば、何が課題であり、どのような支援をすればいいのかが、
自ずと分かってくることでしょう。

机上でただ「ITを活用すればいい」などと考えていても、現実的な問題解決にはつながりにくいものです。

そうではなく、何度も何度も現場に行き、膝を突き合わせて生産者の方と話をする。

そのうえで、お互いにとってはもちろん、社会や人々にとって最適な方法を模索する。
そのような泥臭い活動があってこそ、継続的な事業が生まれるのかもしれません。

このことは、農業に限ったことではありません。

どのような事業をするにしても、そこに継続できるだけの「理由」がなければ、
望ましい成果を得ることは難しい
のではないでしょうか。

今回の取材では、そのことを改めて認識させられました。


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