インターンの先駆けとして。NPO法人ETIC.事務局長鈴木氏が考える人材と採用
- 仕事は自分でつくれる
- 3,000人のインターンを輩出
- 待遇だけでなく“志”が大事な時代に
- 次世代へ受け継ぐレガシィを育む
― まずは、経歴から教えてください。
NPO法人ETIC.の事務局長として、経営管理全般およびドライブ事業のマネージャーを担当しています。もともとETIC.は任意団体からスタートしているのですが、そのときから、現代表である宮城とともに活動しております。設立自体は1993年。当時はバブル崩壊直後でした。就職氷河期ということもあり、将来に不安を抱えていた人も多かったと思います。それで宮城は、まだ大学生だったのですが、起業をしたい人向けに勉強会を開催していたのです。その勉強会に私が参加したことで、ETIC.に携わるようになります。
その頃で言うと、ソフトバンクの孫正義さんやワタミの渡邉美樹さんなど、数々の起業家を見本にし、「仕事は自分でつくれる」という想いで活動していました。理事の孫泰蔵さんや、オイシックスの高島社長、トレジャーファクトリーの野坂社長など、同世代の起業家とともに勉強会を開催していくなかで、学生団体から事業化しました。
― 具体的にはどのような事業を行ってきたのでしょうか?
たとえば、「アントレプレナーインターンシッププログラム」は20年ほど続き、現在は「DRIVEインターン」というサービスになっています。当時としては、文系の学生のインターンシップそのものが皆無でしたので、まさにその先駆けとなっています。現在では多くの企業がインターンという制度を採用していますが、これは、ITベンチャーの興隆によって、求める人材が変わったことが要因となっています。そのタイミングで、インターンシップのコーディネートを実施したのです。
その企業に対して、価値を生むためのインターンシップ制度を設計し、提案し、人材をコーディネートする。それで会費をいただくという仕組みでした。当時で言えば、楽天やミクシィ、DeNAなどの企業に採用されています。インターンシッププログラムの活動を通して、マッチングやコーディネートについての知見や経験を蓄積し、とくにベンチャー企業における起業家精神溢れる若者の流れを構築できたことが、「DRIVEキャリア」という採用支援サービスにつながっています。
― インターンシップはまさに「人材サービス」ですが、人材に着目された理由は何ですか?
ETIC.
DRIVEキャリア
DRIVEインターン
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