大切なのはビジョンの共有。株式会社アマテラス代表・藤岡清高氏インタビュー

更新日:2017.12.18

対談の内容

優秀な人材の採用に苦慮しているスタートアップ・ベンチャー企業が多い中、厳しい基準を設けることで、確度の高い採用支援を実現している株式会社アマテラス。代表の藤岡氏は、背景にある人材ビジネスの問題点に警笛を鳴らしています。ベンチャー企業の人材採用はどうあるべきなのでしょうか。お話を伺いました。

<株式会社アマテラス 藤岡清高>
1999年東京都立大学経済学部卒業(体育会サッカー部)。住友銀行(現三井住友銀行)入社。2004年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。同年、株式会社ドリームインキュベータ入社。成長ベンチャー企業を支援し、戦略構築・事業立上・経営管理に従事。2011年4月 株式会社アマテラス創業。代表取締役に就任。

住友銀行からベンチャー企業へ

― まずは、経歴から教えて下さい。

東京都立大学(現:首都大学東京)の経済学部を卒業しました。体育会サッカー部に所属しサッカー中心の学生生活でした。新卒で住友銀行に入行しました。1999年のことです。もともといつかは起業したいとは考えており、当時、起業家を輩出する会社として「リクルート」「野村證券」「住友銀行」が挙げられていたのです。ただ、その頃は世間的にも不景気で、銀行での仕事と言えば、貸し剥がしや既存取引先に金利上げの交渉ばかりでした。顧客先を訪問すると嫌な顔をされるわけです。自分がどのように社会の役に立っているのか分からず、働く意味を見いだせないまま過ごしていました。かなり悩んでいたと思います。

週末は独身寮近くの多摩川の河原をとぼとぼと散歩していたイメージがあります。そこで、起業に向かうために、まずはMBA(経営学修士)を取得することにしました。土日は独身寮にこもって勉強。通勤電車では英字新聞を読む。そのおかげで、慶應義塾大学の大学院に合格。住友銀行を退社しました。MBAの授業は、その後の起業にも大きな影響を及ぼしたと思います。熱意のある人材との交流や実践的な内容の授業は、大きな刺激となりました。

また、外部講師として、起業家や経営者の方とお話できたのもいい経験となっています。二年生になると時間ができたので知り合いが経営していたベンチャー企業で経営メンバーとして働き始めました。ただ、銀行員3年程度の経験とMBAでの知識程度でいきなり活躍することはできず。ベンチャーでなら活躍できると奢った考えを持っていたのですが、自分の無力さを思い知らされました。それで、本当に起業家やベンチャーへのリスペクトを持つようになり、ベンチャーインキュベーションという仕事に関心を強めて、2004年に堀紘一さん率いるドリームインキュベータに入社。「日本からソニーやホンダを100社創出する」というビジョンに心から共感したのです。約7年弱、勤務していました。


― その後、起業に至るまでの経緯についてはいかがでしょうか?

ドリームインキュベータでは、ベンチャー企業の経営者とディスカッションする機会が多くありました。経営課題を引き出し、どんなサポートができるのかをまとめる立場でしたので。そのとき、経営者から直に相談を受ける経験を多く積みました。なかでも多かったのが、「良い人材はいませんか?」という相談でした。その他にも、経営者からの相談は人や組織に関わる相談がほとんどだったのです。どこも人手不足ですし、思うように採用ができない。起業家の多くはそのような悩みを抱えていたのです。

どんなに素晴らしいビジョンをもっていても、なかなか成長できないベンチャー企業の背景には、人材の問題がある。その部分を解決できれば、もっと日本のベンチャーが元気になると思い、今の会社をつくることにしました。当時、リーマンショックの影響もあり、ドリームインキュベータはベンチャーインキュベーションの業務を縮小。会長や社長に背中を押される形で起業したタイミングが2011年の4月になります。

既存の人材ビジネスには問題がある

― 起業した当時、既存の人材業界についてはどのような印象をお持ちでしたか?

株式会社アマテラス

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