100年ライフ、これからの高齢者の働き方を考える(あすへのヒント)

ポイント(この記事は2分で読み終わります)
  1. 人生が100年続くことが当たり前の時代がやってこようとしている
  2. 高齢者の派遣業で成長を遂げている会社「株式会社高齢社」

 昨年末の12月28日~30日に東京で開かれた音楽祭「天才万博」。お笑いタレントのほか絵本作家として、また個人の働き方でもさまざまな話題を振りまいたキングコングの西野亮廣氏らが主催したイベントだ。コンセプト自体も新しいが、それ以外にも注目点が多い。なかでも、受付や誘導スタッフとして活躍するアルバイトの募集条件を70歳以上に設定したことは特筆ものだった。

「スタッフはお婆ちゃんです」――。西野氏の著書「革命のファンファーレ」(幻冬舎刊)によると、こんな看板を掲げることで、イベント来場者への対応に少しばかり手間取っても、クレームが起こりにくく、来場客から「手伝いますよ」という言葉がかかることも多くなる目算があるという。

これからは、このような新しい高齢者の活躍の場が増えてくるだろう。

内閣府によると、65歳以上の高齢者人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった2015年に3387万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる2025年には3677万人に達すると見込まれている。すでに4人に1人が高齢者で、今後もその数は増えていく。

2016年末に刊行されて「人生100年時代」の到来を告げた「LIFE SHIFT(ライフシフト)」(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著、東洋経済新報社刊)によると、2007年に日本で生まれた子どもの半数は「107歳より長く生きる」と予想されている。いよいよ人生が10

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そうした中、すでに高齢者の派遣業で成長を遂げている会社も出てきた。2000年設立の株式会社高齢社(東京・千代田、緒形憲社長)だ。高齢者のための人材派遣に特化した事業を行っている。創業時20人だったスタッフは868人(2017年6月28日現在)と40倍以上に増えたという。緒方社長は去年のインタビューで「地方からもシニアの派遣業を起業したいというお声がけをいただいている」と述べている。人材派遣業界でも、人材の需要が高まっていることがうかがえる。
株式会社高齢社の緒形憲社長インタビュー:最年長は83歳、平均年齢70歳のシニアが主戦力 株式会社高齢社 緒形憲社長インタビュー

2017年、自民党プロジェクトチームは「70歳までを『ほぼ現役世代』とし、この年齢まで働ける社会にすべき」との提言案をまとめた。しかし、まだまだ高齢者の人材活用の事例は少なく、市場が追いついていないのが現状ではないだろうか。さらに、100年ライフにおいては、70歳を超えて働くことも視野に入れる必要があると考える。

今後、高齢者が増えても適用できるような仕組みやサービスを作っていくことで、世界をリードしていくこともできるはずだ。世界の先端を走る「高齢者大国」の日本が、近い将来新しい働き方を世界に発信していく日が来るかもしれない。

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