”圧倒的な自分の志を持っているか”が、イノベーションを生む確率を高める

ポイント
  1. 問題解決の方法は圧倒的な理想や志

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自分達の突き抜けるくらいの想いやビジョンがない限り、結局、足もとやることは均質化、同質化していきます。2017年より全国様々な地方自治体にお邪魔をしたり、地方自治体の取り組みについて詳細を追いかけています。

問題解決の方法は圧倒的な理想や志

地方は、圧倒的なスピードで起きている人口減少や、財政の慢性的な赤字体質など、様々な課題を抱えています。(赤字は課題ですが、人口が減っていくことは課題なのか?そもそもという話はもちろんあります。)地方の課題は、ずっともちろんあったのでしょうが、現在直面しているものは、ある種はじめて直面する問題と言えると思います。

そのため、誰も解決したこともなければ、正解があるのか、正解は1つではないのかもしれません。そもそも問題と言われていることは問題でないのかもしれません。

世界ではVUCAの時代と言われています。つまり誰も今後どうなっていくのか?ということを予見できない、不確実な時代という意味です。

このような状況にあって求められる、問題解決の方法としては、「圧倒的な理想や志」だと思います。

歴史から学びつつも、新しい世界をつくっていく(=問題解決していく)ために必要なことは、過去を踏襲しつづけることでなく、こういう世界をつくりたい、こういうことを実現したいという、未来思考に基づいた、圧倒的な理想や志なんだと思います。志が今まで以上に一層とても重要になってくる理由を書いてみます。

イノベーション(=新しい価値や価値観の創出と仮に定義します。)は、非日常の組み合わせ、異色なもののコラボから生み出されると言われています。

普通、自分の頭の中で、合理的に考え、こことここがくっつくととてもシナジーがあるのではないか?と考えて、くっつけてみるわけです。しかし、結果としてこれまでイノベーションはなかなか起きてこなかったと言われています。このアプローチが既存の価値観をベースにした、延長線上の話だからだと思います。

イノベーションは非日常の中にあるとすると、人が合理的に考えて組み合わせをして生まれるものではなかなかない性質ということも言えると思います。ノーベル賞を受賞された方の話で、「失敗の研究から、突破口がみえた」という話はしばしば聞きますよね。

アイデア(=新しい価値の源泉)が生まれるまでの過程を、とてもわかりやすく説明してくれているのが、「アイデアのつくり方」という古典の名著です。この中でアイデアというのは、情報物質同士の組み合わせだと考えられています。

つまり、AとBの情報が頭の中にあって(インプットされて)、シナプスが繋がって、Hというアイデアになるという風に説明されています。アイデアを生み出すためには、インプットがとても重要になるわけです。

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著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

1986年生まれ、横浜出身、慶應義塾大学法学部卒業。

23歳の時、病気をきっかけに、小学校親友4名、資本金5万円で株式会社ウェイビーを創業。

10年間で10,000人を超える経営者、起業家の「組織づくり」「売上アップ」に携わる。

社長がいなくても回る強い組織、仕組みをつくる「01組織クラウド

小さな会社、個人事業主のビジネス成長を実現する「01クラウド

の01シリーズを展開中。

2016年10月より、世界経済フォーラム(ダボス会議)の日本代表選抜
2018年9月より、徳島大学客員教授就任
2020年4月より、iU 情報経営イノベーション専門職大学客員教授就任

「行動の品質」「自分の力で稼ぐ力を身につける本」など著書7冊。
日経新聞、エコノミスト、NHKなどメディア掲載も多数。