第4章:クライアントの先にいる顧客のためにクライアントと歩む〜メンターからの手紙 河合義徳氏〜

ポイント(この記事は3分で読み終わります)
  1. 目の前のクライアントを喜ばせるだけの仕事はしない
  2. お互いが同じ目的に向かっていればズレることはない
  3. 問うべきは、マーケットに

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目の前のクライアントを喜ばせるだけの仕事はしない

僕が今、自分のクライアントにはっきり言っていることがあります。

「あなた(クライアント)だけを喜ばせる仕事はしない」ということです。
単に自分のクライアントを喜ばせるだけでは不十分でしょう。やはり、クライアントの向こうにいる「お客さん(エンドユーザー)」を喜ばせるのが最終目標で、そこを見据えていっしょに価値をつくっていくことをしなければならないと思うからです。

そして、お引き受けするのは競合を避けるという意味から「1業種1社のみ」と決めているし、「共感できるビジョンでなければお手伝いしない」ということも僕のルールです。僕がやっていることって、「お客さんを喜ばせるために価値をつくる」という当たり前のことです。

でも、みんなその当たり前ができていないし、当たり前をすることがすごく難しい社会構造なんだなって実感しています。中には、はっきり「こんなん当たり前やん!」っていう人もいます。でも、そこで「(その当たり前が)できてへんやん!」て心の叫びがあるわけ(笑)。

でも「口で言うてもあかん、背中で見せるしかない」と思って、「できてへんやん」と言いたい気持ちをグッと抑えている時期もありました。今でこそ実際にクライアントに厳しいことも言いますし、「どうすればいいですか?」と聞かれても「どうしたいんですか?」と打ち返しています。

それでも共感してくださる人も多いのですけど、……実は、5年くらい前までの僕は、社会的には「総スカン」の状態でしたよ。ほんとうに。

最初からいまのスタイルを想定していたか? そんなことなかった。最初のころは、やはり教えちゃうんですよ。指南するというか、いわゆるコンサルティングをしてしまっていたんですね。

実績もお金も欲しかったから、目の前のクライアントに認められることに必死だった。でもそれって、会社員が上司の顔見て仕事しているのと同じだと思って。必死にクライアントに喜ばれるようにやっていると、現場からも社長からも「勉強になります!」っていわれることが多かったんですけど……。「なんかこれ違うぞ」って思っていました。「俺から勉強している場合じゃないでしょ」って。その点に最初は苦労しました。

でも、それは「自分もアカンな」と思った。だから「クライアントを喜ばせるだけの仕事はしない」「共感できるビジョンがないと仕事しない」と決めたけど、それにはものすごい勇気が必要でした。

中には、ヨイショして欲しい人や、助けてほしい人もいて、依存されることもありました。それも

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著者プロフィール

ikekayo(池田佳世子)

関西を拠点に活動するライター。 その人のもつ無形の価値に輪郭を描く仕事をしています。