起業の失敗特集!!先人の涙を明日の希望に!

ポイント
  1. 実際あった失敗例から私たちが注意する点を摘むことができる記事です
  2. 失敗の原因は、長期的な計画をたてた上で、社会の変化・お客様のニーズの変化に柔軟に対応しきれない場合に生じることが多い
  3. 美味し過ぎる話は絶対にないが、少しでも楽な資金繰りがしたいと思ってしまう。それが先人の涙だ

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失敗率90%!?起業している人はほとんど失敗している?

企業の誕生と消滅は私たちの知らない間に日々絶え間なく起きています。その動きを正確に把握するのは非常に難しいと言われています。今回は具体的な数字とどのような企業が存続しているかをもとに失敗しない起業についてみていきたいと思います。

統計からみる起業の失敗率

失敗率をいろんなデータからみていってみましょう。
国税庁の2005年データによると、設立5年で約85%の企業がなくなり、10年以上存続できる企業は6.3%であったとされています。
次に、日経新聞が1996年に調査したと言われる新設法人8万社の行方では、企業生存率(独立開業して成功する確率)で、次のような結果となっています。

日経っw

経済産業省の工業統計表では、

けいざいっw

という結果になっていました。

どの数字を見ても驚かされるのは、1年後にはおよそ1/4の企業が廃業・倒産しているということです。さらに、5年後には半分以上の企業がが倒産しています。まさに厳しい現実が数字をみるだけで分かりますよね。
そして10年を超えるとほとんどの企業が残っていません。これを考えると、中小企業で開業何十周年を誇らしく謳っている会社さんがどれだけすごいかということになりますよね。それだけ10年を超えるには努力が必要とされているということです。起業すること自体は簡単なことでも、継続させるビジネスをするということは本当に難しいことです。

失敗例をもとに起業方法を検討せよ!

ただし、これだけ多くの会社が起業に失敗しているということは、
多くの前例から学ぶということも可能だということです。

例えば、一等地に出店すれば成功するというわけでもないですし、その時の流行にのってみるだけでは息の長いビジネスをすることもできません。。 。それを踏まえて、起業で失敗しないようにするために何が必要か考えてみました。

  • 長く求められる商品やサービスを提供する
  • 資本金やコストをかけないでできるものを考えること
  • スタートアップメンバーを吟味する(長く売上を確保出来る経営的な仕組みを作る)
  • 差別化戦略を立てる(できれば、小規模でスタート出来ることを考える)

これを踏まえると成功しやすい起業方法の一つがフリーランスとして個人で独立することだということが分かります。ビジネスを始めるために必要になってくるのはパソコンぐらいでしょう。また、手元にあるお金がある限りは事業の失敗ではなく、成功までの過程と考えることもできます。数年での倒産というのも考えにくく、1人で時代の流れに合わせて流動的に素早くビジネスを展開することができます。

また、経済産業省の行ったベンチャー企業を対象に、失敗、トラブル、ヒヤリとした経験などのインタビュー調査で、83社のデータをもとに5つの失敗例というのが公表されています。失敗の原因で最も多かったのが経営管理能力の欠如、次いで多かったのが商品・マーケティング戦略ミス、市場環境の悪化です。ここでは、ベンチャー企業の代表的な失敗例についてみていきたいと思います。

ベンチャー企業4つの失敗例

起業の失敗例

無理な拡大路線の結果、破たんするケース

独自技術を獲得のためM&Aを焦り、買収先企業の経営破たんにより連鎖倒産してしまった企業が典型的なケースとして取り上げられていました。

なるべく早く下請け経営から脱却したいと考えると、M&Aを積極的に展開していくことが一つの手段となりますが、判断を間違うと明らかに無理な投資を行ってしまいます。こうした無理な投資は何かあった時の資金確保を難しくします。このケースでは、グループ企業のうち1社が経営破たんし、その影響を受け連鎖倒産してしまいました。

【学び】

無理のあるM&A戦略は会社の経営危機を招き兼ねないということ。また、参考になった会社では社長に意見できるNo.2も不在だったため、抑止力がなかったと言います。経営に関わる人材は会社の場合、2人以上は必要であるということです。

商品管理不足による信用喪失で失敗するケース

社内管理体制の不備で、賞味期限切れの調味料を使用し、製品の自主回収を余儀なくされるケースが紹介されていました。

ベンチャー企業は初期投資を少なくするために、あらゆる手段を考えると思います。今回のケースでは、中国の合併企業で製品管理に不備があったために、賞味期限切れの調味料の使用されてしまいました。品質の管理のみならず、生産の管理も不十分であったために招いた失敗です。

【学び】

事業を成功させるためには、信用は最も大切になってきます。その中でも、商品管理はまずクリアしておかなくてはならない重要な事項になります。近年、老舗企業においても賞味期限切れ問題が発覚し、経営危機に陥ったことは記憶に新しいと思います。それを考えても、信用が確立されていないベンチャー企業ではこうした問題の発覚は命取りとなります。

中小企業の基本、売買契約の甘さが失敗を招いたケース

中小企業の基本ともいえるのが、きちんと売買契約を締結した上で取引を行うことです。こんな当たり前のことですが、場合によっては基幹事業ではない分野でたまたま商品が爆発的ヒットとなり、収益基盤が整っていない状況にも拘らず、増産に対応するため借入金を増やし、人員を増強するなんて必要に迫られることもあります。

このケースでは、商品の爆発的ヒットから増産体制をしくも、翌年大量のキャンセルにより、債務超過に転落し、倒産の危機に陥った企業が事例として紹介されています。

【学び】

この事例では、そのあとの復活劇を紹介されており、参考になります。無論、メインバンクからは追加融資の打ち切ると宣告され、倒産の危機に陥ります。しかし、そのような厳しい状況下で、社員が一丸となり経費削減を行います。加えて、基幹事業の評価等を背景とした資金調達に成功し、倒産の危機を回避します。

品質の悪化が失敗を招いたケース

日本は高品質のものを提供する国、高品質なものが当然な国だと言えます。ベンチャー企業では、価格競争に対応するための手段として、人件費の安価な韓国、中国に製造委託するということもあると思います。しかし、それが結果的に品質の大幅な低下を招き、大幅な赤字に陥ってしまうというのが今回のケースです。

【学び】

変化の厳しい業界であれば、スピーディな意思決定が必要とされます。しかし、取引先の調査や検討など、品質を保つためには怠ってしまってはいけません。これを怠ると、結果的にエラーや納期遅延などのトラブルが発生してしまします。

起業の失敗の4つの原因パート2

先の読めない不確かな現代社会において、消費者のニーズは日に日に多様化してきています。そんな中、企業はその多様なニーズに応えるために何が必要とされているのかを素早く感じ取る必要があります。つまり、起業での失敗は、しっかりと前を見据え、長期的な計画をたてた上で、社会の変化、お客様のニーズの変化に柔軟に対応していくことができなかった場合に起きていると言えると思います。ここでは、具体的に4つの失敗原因についてみていきましょう。

商品やサービスが求められていない

売れない製品やサービスを頑張って売ろうとし続けてしまうことが企業の失敗の主な原因です。万が一、販促活動を頑張った結果に売れたとしても、販売コストが収益を上回ってしまい、利益に繋がりません。

資金が足りなかった

つまり、現金の不足です。経営者である以上、手元にそれなりの現金を確保すること、また必要に迫られた際に資金の調達ができる状態を作っておかなくてはいけません。そのビジネスにはどれぐらいの資金が必要なのかをしっかりと把握した上で、投資家やベンチャーキャピタルが投資したくなるような商品やサービスを提供しないことには資金不足で失敗に終わります。

人材ミス

起業が失敗に終わってしまうのには、経営チームの軟弱さも関係しています。経営能力に欠ける=戦略が甘いことは求められていない商品やサービスを作り出してしまいます。また、判断力や実行力もない場合は、商品やサービスの軌道修正も遅く、結果的に失敗へと追い込まれます。

競合他社に勝てなかった

商品やサービスが単なる模倣や個性にかける場合、競合他社に勝てるわけがありません。流行りにのって安易に起業した結果、競合他社との差別化もなく、埋もれてしまい失敗に終わります。
 

まとめ

経営の中で、持続的な競争優位を獲得し、ビジネスを継続的に成長させるためには、優れた戦略ストーリーが必要になるといえます。その基盤となるのが、経営理念です。経営理念のない企業の経常利益額は20年間で3・6倍にしかならないのに対し、理念のある企業は7・8倍にもなるという報告もあります。経営理念のある企業がいかにない企業と比較して利益をあげることができるかが分かります。しかし、どのような理念でもいいということではありません。

4つの原因であげたようにどれも安易な起業が失敗に繋がっています。つまり、長期的な視野を持った上で考案された経営理念でなくては目の前の仕事を追いかけて必死に働いてはいるだけになってしまいます。

そこで大切にしなくてはならないのが3つのP-Philosophy/Plan/Peopleです。ある哲学のもと、計画をし、どうそこに人が関わっていくかをじっくりと考え、形づくっていくことが大切なのです。また、競争に打ち勝って持続的な競争優位を実現するためには、違いをつくることが重要であり、誰に、何を、いかに提供するかに関して、競合他社とは違うさまざまな策をつくり出す必要があります。差別化戦略を行うことで、時代を先どることが可能になるのです。例えば、我が国の少子高齢化の進展は、特に地域において人口が減少する中、医療・福祉サービス等の需要が拡大するといった社会構造の変化をもたらしつつあります。こうした時代の変化に対応した戦略を練り、サービスを提供することが求められているのではないでしょうか。

こうしたサービスは高付加価値なサービスとして評価され、企業価値を高め、市場で生き残れる可能性も高まります。また、社会の変化に適応したサービスの提供は、社会貢献度も高く、多くの方に必要とされるサービスになりうると言えます。

また、起業に関するリスクについてサラリーマン時代との違いなどを主にまとめてみました。
あわせてこちらもお読みください。
起業に関するリスクについて真剣に考えてみた

実録!起業の失敗体験談3選

起業の失敗談3選

美味しい投資話には気を付けろ!治療院を2店舗経営する澤田さんの失敗体験

表参道で治療院を2店舗経営する澤田金吾さんに、起業時の失敗談をお伺いしました!

Q:澤田さんの自己紹介お願いします。
A:表参道で2店舗の鍼灸整骨院を経営していまして、10年になります。 昔は大きなグループ会社で働いておりまして、現在は 技術者もやりながら、経営もやらせていただいております。


Q:独立された経緯はなんでしょうか?
A:友人がもともと経営していた治療院の営業権を買ったんですよ。なので、 お客さんやスタッフも何人かそのまま引き継ぎました。 もちろん多少はやり方を変えたので、最初の売り上げは2、3割落ちましたが かなりいい状況での引き継ぎだったと思います。 売り上げが戻るまでは大体1年、今は上回っています。ただこの業種の 特徴でもありますが、1日に施術できる人数の上限値がある程度決まっていますから、 10年やっているからといってその分売り上げが伸びているかといったら そうではありませんね。


Q:では今回は、ある程度経営が軌道に乗ってきた時の、澤田さんの失敗談を お聞かせください。
A:まずは、税金を払う概念がなかったということですね。税法的なところをきちんと 理解して独立するべきだったかもしれません。個人事業主的などんぶり勘定だったので(笑) 1年でどれぐらいの利益がでたらどれぐらいの税金を払わなければいけないのか 計算できるようにしておかないと。

僕は、例えば300万円利益がでたらそのほとんどが自分の手元に入ると勘違いしていたので 貯金しておくつもりで投資に使おうとか考えていたんですよ。 今でこそ、事業発展のために使おうってちゃんと考えるんですけど、当初は 初めて大きいお金を利益として手に入れるので、いい話がくると気が大きくなって 欲がでてしまったんですよね。投資話とかもくるようになりますし。


Q:そういう投資話とかってどこからくるんですか?
A:いろんなところからきますよ。最初は、当時使っていたレセプトの会社でした。 僕の治療院の担当者が、会社には内緒ですけどって(笑) 100万円いれると、5%増えますっていう話でした。運用方法は、そのお金で、 治療院で使用している古い機械を安値で買って、また別の治療院に少し上乗せして 売却するといったものでしたね。

そうしたら僕の頭は300万円いれたら毎月15万円入ってくるな、となってしまって やりたくなってしまうわけです。幸いにも当時は独立したでて、利益をすべて 借金に当てていたので、お断りしましたが、余裕があったら完全にその話に乗っていましたね。 結局その話は完全に嘘で、その人は消えてしまったんですけど、実際に その話に乗ってしまった治療院の先生はいたみたいですね。


Q:それ以来そういう話は一切なくなりましたか?
A:いや、ありますあります、、、(笑)当時僕の治療院の上にイタリアンレストランがあって そこがイタリアのお水のビジネスをしていたんですよ。あ、でもその水は本物でした。 紀伊国屋にも並んでましたし、たまに電車の中吊り広告にもなっていましたから。 しかもその方うちのお客さんでもあったんですよ。だから無下に断れなくて。
身なりも立派で雰囲気もあって、大きくなったら上場したいと大きなことも 言ってらして、、じゃあ100万円ぐらいなら、とその話を受けたんですよね。 そうしたら最終的に500万円じゃないとダメって言われたんです。それで僕は 金額も大きいし悩んだんですけど、広告も出てて信用しきってたので受けたんですよ。 そうしたらちょうどその時リーマンショックがきて、ビジネスが上手く 回らなくなって、、最終的にダメになってしまいましたね。
訴訟もして、全く問題なく勝訴するんですけど、相手側に全く資産がなくて取れなかったです。 もう一つは芸能事務所ですね、結果から言うと詐欺だったんですけど、所属のモデルを 通わせるので提携しませんか、と言うものでした。 心配だったので実際に事務所も見に行ってそこの事務所がやっているオーディションも見に行ったんですけど。 いつの間にか連絡が取れなくなりました。


Q:これまでの投資話で失敗した要因はなんですか?
A:もちろん僕の欲が原因なんですけど、強いて言うなら、 焦らさせられる投資はしてはいけないということですね。 今しかできないとか、早く振り込んでくれとか、そういうのはやめたほうがいいです。
あとは、やはり開業して資金繰りに苦労するようになって、少しでも効率よく 稼げる方法はないかなって考えるようになるんですよ。 治療院って、箱で経営しますし、売り上げの上限値が決まってくるので それを超えるためにはもう1店舗だすしかないんですよ。でもそれって物凄く 労力がいることなので、まずは少しでも楽な資金繰りをって考えてしまいましたね。


Q:これまでの失敗談で得た教訓はなんですか?
A:そうですね、とにかく美味しすぎる話は絶対にないです(笑) 教訓というか、これだけ失敗をしておきながら10年続けていられるのは、 そういった投資に会社のお金を一切使わなかったからですね。 完全な事業投資でないならば、自分のお小遣いの範疇でやらなければダメです。 もし失敗しても、会社が傾くことはないので。
僕のご飯が枝豆だけになったぐらいですね(笑) 事業投資だとしても、もし失くなったとしても資金繰りが苦しくならない程度でないとダメですね。 あとは、紹介したらいくらもらえる、というようなものには絶対ひっからないと言うことですね。 なぜかというと、大元がポシャってしまった時に自分が責任を取れないからです。
そうしたら、その人との関係は崩れますよね。ごめんねじゃ納得できないですよね。 とにかく何にしろ、会社が傾くようなこと、あるいは周りを巻き込むようなことは 絶対にしないことが大事ですね。そうでなければ会社を潰すことになり兼ねないですから。
お金が少しでも余ったら、人にではなく自分に投資するべきですね、経営者として。 自分の事業が10年続いているならば、これから10年も続く投資先だと捉えるべきです。 それは、従業員へのお給料だったり、学びの場へでて行くことだったり。 なんでもいいんですけど、とにかく自分の事業拡大のためにお金を使うべきです。

横並びの人間と付き合うと…パティシエ小笠原さんの失敗体験談

パティシエの失敗イメージ
 

同じレベルの人同士では成長できない

起業する人の中にもいろいろな人がいます。 本当に世の中に貢献したい、売上をあげたい、将来上場させたいと思っているような、野心を持った人もいれば、別にそんなにお金に執着はしないけど、好きなことを仕事にしたい、と思って起業する人もいます。生活ができればいい、というレベルの人です。

そのどちらが正しいとか、間違っているとかいう話ではないということは前提で、あくまでも私サイドの失敗談です。 私は飲食(パティシエ)をやっていますが、飲食の場合、後者が圧倒的に多いです。そんなに儲からなくても良いけど、飲食が好きでとにかく楽しく仕事がしたいという人です。

起業したての頃は、”起業した仲間”みたいな感じで仲良くしてコミュニティを広げようとするんですが、そういう人たちと仕事をしていると、そのレベルの仕事しかこないんですね。成長意欲のない人たちと仕事をしても、良い仕事は入ってこないということです。 最初の1年間は私はそれで全く成長できていなかったと思います。

逆に自分が届かないような上の人たちと仕事をすると、いろんな仕事を任せてもらえるようになったりして、良い人脈がまわってくるようになります。 人間なので、相手が自分より劣っていた方が意心地がいいですよね。自分のことを「すごい」と言ってくれるので。 でもそこにずっと居座ると最終的に苦しくなるんですよ。

本当はもっと上の仕事がしたいのに、ずっとそのレベルの仕事しか回ってこないからです。 とくに若い頃にそういうことをしていると、そこにいるだけで周りにバカにされるようになります。私もそうでした。 「若いし、女だし、どうせ料理の腕も大したことないっだろ」みたいな感じでバカにされていました。
なので、もっと凄い人たちに自分から喰いついていった方が良いと思います。 現状横並びでも目指しているところが同じで、切磋琢磨していける人であれば付き合う価値はあると思いますが、 そうでない人たちと話をしていても、結局愚痴大会みたいになったりします。

そうなったらもう何も良いものは生まれませんよね。 全くといって良いほど、メリットはありません。私生活でも同じことが言えると思います。 そういうところにいる人たちって安い価格で商品を売っていますが、自分もその価格でしか売れなくなります。ぼったくれ!という話ではなくて、自分の商品の価値に見合った適性価格で商売するべきです。

その人たちに合わせる必要は皆無です。 私たちの場合(飲食業界)は、商品が作品なので、その人のクオリティは商品を見ればわかります。見た目が良くない人は、その時点でアウトです。「何を売ってお金をもらってるの?」と思ってしまいます。

例えば営業職の人なんかは、営業なのに、顔がイケメンとか美人とかは関係なくですが、 髪がぼさぼさでスーツもよれよれで全く清潔感がなかったらどうですか?

その時点で付き合うことをためらった方が良いと思います。

厳しい言い方をすると、自分がなんの仕事をしているのか理解していない人たちだと思います。

スタートアップの時はそんなことはいってられないかもしれませんが、お客さんも選べるようになるといいですね。 中には成長させてくれるような素敵なお客様もいれば、クレーマーのような人もいます。

だれと付き合うにも、常に上を見ることで、成長につながると思います。 上のひとに喰らいついてくのは怖い部分もたくさんありますが、 自分よりも経験値も知識も絶対にありますよね。 だったら何を言われてもめげずについていくことです。下をみたら成長は止まります。

私が起業で失敗した3つの理由!スペースラクーン馬場さんの失敗体験談

スペースラクーンの失敗
2012年1月、前職で入社半年の2月、スペースラクーンという音楽事業がスタートしました。

音楽は人を幸せにする。だから私は音楽に関わるサービスを始めようと考え、アイデアを実行に移しました。

しかし、その後半年で事業は失敗、残ったものはただ負債と敗北感だけでした。その時のことは言葉にし難いものがありますが、今後起業していく方々にとって、少しでも参考になればと思い、その時のことを考察してみました。

スペースラクーンを失敗に導いた3つの要素

・信念の欠如
「音楽は人を幸せにする。」このシンプルな考えをもって、私はブッキングライブのプロデュースや音楽アプリの開発を行っていました。
しかし、ライブの集客が上手くいかず、また資金調達も上手くいかず、仲間との意思の疎通も上手くいかず、全てに自信を失ってしまっていました。

「この事業は間違っている。」
「決して上手くなんかいかない。」
「仲間が動いてくれないから、成功できない。」
「誰かがだまそうとしている。」

当時の私は、そんなことを本気で考えていました。
そんな思いでいた私は、どのような成功も、何一つ思い描けていませんでした。

「私は誰を幸せに出来るのか?」
「人々は何を求めているのか?」
「仲間とはどのようにすれば良い関係を築くことができるのか?」

このような建設的な質問が思い浮かばなかった当時の私は、全てにおいて疑心暗鬼に陥ってしまっていたのです。
その時、ほんの一粒の自分の事業を信じる気持ち、

つまり信念を少しでも持っていれば、事業は上手くいっていたかもしれません。


・計画性の欠如
少しのアイデアさえあれば、人は誰でも事業を行うことができます。
しかし、本当に大事なことは、優れたアイデアをいかに成功する計画に落とし込むかだと思います。

当時の私は、漠然をした計画の中で事業を進めていました。
この、計画性の欠如は絶対にあってはならない失敗でした。

「どのようにすればライブの集客ができるのか?」
「どのようなターゲットを集客するのか?」
「当日の運営をどのようにするのか?」

おおよその計画はありましたが、それは完全に繊細さに欠けた計画で、成功イメージも全く思い描けないような内容でした。
計画した時点で、成功が思い描けない場合、それは事業を運に任せてしまうようなものです。

そのような方法で事業を進めてしまえば、
当然、成功するかどうかもに任せてしまっていることになります。

つまり、私は失敗する可能性の極めて高い方法で、事業を行っていたのでした。


・仲間との信頼の欠如
「仲間」はとても大切な存在です。
事業を行うためには、互いに信頼し合い、互いの背中を預けなければなりません。

しかし、当時の私は仲間すら信頼できない状態でした。
実際、嘘もつかれ、時間も守ってもらえず、仕事の連携も上手く取れず、何も信じることなどできませんでした。

今振り返ってみて、反省すべきことは、3つあります。

心から信頼できる相手を事業のパートナーにすべきだったこと。
 また、互いのビジョンを共有することを決して怠らないこと。
最後の最後まで、決してパートナーとの関係をあきらめないこと。

仲間との信頼を築くうえで、この3つがとても重要だったと今ではわかります。
また、信頼関係は事業を継続していくことで、成長していく。
そのことも、今の私はわかっています。

信念の欠如、計画性の欠如、仲間との信頼の欠如。

この3つの欠如が事業を失敗に導きました。

この失敗は今思えば偶然ではなく、必然だったのです。

この記事を読んでくださった皆様が、これら3つの要素についてしっかりと考え、事業を行い、
事業を成功に導くことができることを心より願っております。

このような失敗はおそらく誰にでもあることです。

だからこそ、
最後の最後まで、決してあきらめず、自らの道を進み続けてください。
成功を信じ、思考し、挑戦し、成長してください。
信念を持ち、決断し、実行し、継続してください。

必ず、あなたは成功できます。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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