目指せスタートダッシュ!美容室開業を円滑に進める方法まとめ

更新日:2017.02.23

美容師の独立は難しい?

美容師で独立するためには、まず時間を作る必要があります。美容師として働いている中で、時間を作ることが非常に難しいことだということは、実際にヘアサロンで毎日働いているあなたなら実感としてよくわかるのではないでしょうか。そのため、美容師で独立する人は、一度仕事を辞めてから独立準備を開始する人が多いのが現実的な方法のようです。

 

今回は美容師の独立のために必要なことについて、書いていきたいと思います。

 

 

独立準備

美容師として独立するために必要なのは次のことになります。

 

  • 不動産【物件決定】
  • 融資【内装費・運転資金】
  • 生・損保保険【火災保険・生命保険など】
  • 内装工事【内装デザイン】
  • 器材・商材【シャンプー台・薬剤など】
  • 広告【ホームページ・チラシ・ホットペッパー】
  • 助成金【雇用時に受け取れるものなど】
  • 保健所登録【美容所登録】

 

まず、物件決定が必要です。これまで美容師として他のお店で働いた経験がある人なのであれば、そこで指名を頂いていたお客さまがついてきてくれるということが考えられるでしょう。そういった既存客を逃さないためには、このお客様たちが来店しやすいような立地を選ぶ必要があります。

 

しかし、あまりに以前働いていたお店に近すぎると、ライバル店になってしまう可能性があります。そこで働いていたのであれば、それなりに御恩もあると思うので、適度に距離はとったほうが独立後に悪影響を与えないためにもいいでしょう。
 
物件の探し方は、ネットなどで調べる方法でもいい物件に出会える可能性はありますが、実際に不動産を回ったほうがあなたの希望がよりダイレクトに伝わりますし、不動産屋さんの顔も見れるので、安心して物件を探すことができると思います。また、初期費用などのことを考えると居抜き物件もしっかりとチェックしてほしいです。
 
独立するなら物件選びは慎重に行いましょう。あなたの新たな拠点になるわけですから、独立時に準備できる資金と相談しながら理想に最も近い物件を探せるようになるといいですね。

 

次に資金調達です。まずは、自己資金がどれだけあるかということになりますが、足りない部分のお金は国からの融資などで補うことを考えましょう。例えば、日本政策金融公庫(国金)から融資などがありますが、きちんとした事業計画書を作成が必要になります。ハードルは高めです。銀行から融資の場合は、無担保ではできないので、信用保証協会に保障を依頼するなどして融資してもらいましょう。
 
美容師で勤務しているだけで、お店をもって独立をするにはおそらくは自己資金だけですべてを用意することは厳しいものと思われますので、多くの方が創業融資を受けることになるのではないでしょうか。創業融資に関してはご自分で日本政策金融公庫や地域の制度融資を行っている金融機関と交渉することもできますが、あなたは融資の専門家ではありませんから、できることならお金を支払ってでも専門家に依頼することで少しでも融資を受けることのできる確率を高くするほうが資金調達の手段としては安全策だと思われます。

 

また、補助金や助成金の制度の活用も考えましょう。市区町村では、中小企業融資制度があります。補助金や助成金はあなたの開業時に使えるものがあったとしても、申請しない限りは貰えることはできません。補助金や助成金は非常にたくさんのものが用意されており、知識がない状態ではどの補助金や助成金を申請できるかは判断することが厳しいですから、融資を受ける場合と同じように専門家に相談することをお勧めします。

 

 

開業後成功するためには

開業後、成功するためには以下のことをまずおこないましょう。

 
集客
既存のお客様にまずはアプローチします。それと同時に、新規顧客の獲得も必要になります。集客の方法としては、WEBでの集客の仕組みを作りましょう。WEBを見たお客様には割引を行うなどすることで、口コミが広がる可能性があります。ページをみることが特典に繋がる仕組みを作りましょう。

 

他にも、地域密着を重視したポスティングなどがあります。住宅地エリアにあるお店なのであれば、この方法は効果が出やすいと言えます。

 
サービス力
美容院に来るお客様の多くが、髪を切るということだけを目的に来ているわけではありません。もう一度来たいと思わせるサービス力は何かを考え、提供していくように心がけましょう。最近では、美容院の中にネイルサロンやまつげサロンなど、ビューティーで繋がるサービスを提供しているところも多いと思います。

 

まとめ

美容師として独立するためには、かなりの準備が必要になります。そして、自己資金がなければ開業は難しいと考えてください。いつまでに開業したいという目標を定めて、それまでに何をしなくてはならないかということもしっかりと計画を立てるようにしましょう。
美容師とはデザインするという広い意味で同じようなフリーランスのWEBデザイナーはどうやって仕事をとっているの?この中身を確認してみてください。
 
 

美容室の独立開業資金はいくら?〜絶対必要な資金のまとめ〜

夢の美容室の開業。美容室を開業するにはいくらかかるのか。気になりますよね?美容室の開業相談では、この開業資金の話からスタートしていきます。 ほとんどの方は、「エッ!そんなに掛かるの?」と驚かれますが、その具体的な内容についてお話ししていきましょう。

 

 

開業に必要なお金の範囲

『美容室を経営している先輩から聞いた金額より高い!なんで、そんなに違うの?』

 

よく、このような質問を受けます。まずは、開業に必要なお金の範囲についてご説明します。

 

政府系金融機関である日本政策金融公庫でお金を借りる場合に作成する「創業計画書」を例に説明しますと、大きく分けて「設備資金」と「運転資金」に分けられます。「設備資金」には、内装工事の建築費、シャンプー台、デジパなどの美容機材、オープンに必要な美容機材以外の備品、店舗の保証金などがあります。「運転資金」には、開業時のオープン仕入、広告などの販促費などがこれにあたります。

 

実際の美容室の開業事例を見てみます。

 

店舗面積20坪前後でセット面4~6面、シャンプー台2台の場合、

「設備資金」

  • 内装工事 800万円(坪約40万円)
  • 美容機材 250万円(すべて新品)
  • 少額備品 150万円
  • 保証金  80万円 (月額家賃20万円程度 4か月分)

「運転資金」

  • 開業時仕入 70万円
  • 広告費   100万円
  • 諸経費   50万円

「設備資金と運転資金の合計 1,500万円」

 

既に開業している先輩から聞く開業資金の額は、上記の「設備資金」だけであったり(開業した後に支払った「運転資金」は、開業資金としての認識が無くなっていることが多いようです)、美容機材を購入ではなくリース契約にしたため、開業時に払った額に含められていないなどのケースがあります。
 
大切なのは、開業資金の考え方です。開業資金というのは、不動産屋と物件契約して、内装工事費用が決まり、美容機材の費用が決まり、そして、計画した売上を達成するための広告費と必要な仕入、そして経営が軌道に乗るまでの余裕資金まで含めて考える必要があります。
 
美容室がオープンするまでの費用を開業資金として考えていると、オープン直後で収入が無いまたは少ない場合の生活を維持していくことを考えていないために美容室を維持していくことが厳しくなってしまいます。美容室をオープンしようと思っているあなたは当然美容室をオープンすれば満足なわけはないでしょうから、長く人気店として続いていくためにも開業資金にはオープン前からオープン後の一定期間までという、ある程度の長期スパンを見据えて用意をしておかなければいけないと覚えておきましょう。
 

やってはイケナイ予算の削減パターン

もっとも高額なのは内装工事のお金です。高いと分かっていても、自分の理想を実現するためにはどうしても譲れないデザインであったり、素材であったりがあると思います。だから、この内装工事の費用の削減を諦める方が多いです。
 
その分、美容機材をリースにしたら?と業者さんから提案され、無理してでも内装工事にお金を使ってしまう。美容機材をリース、もしくは分割払いにしたらどうなると思いますか?当たり前ですが、借入金の返済と同じで、オープンした後に支払、又は返済しなければいけません。開業した後の資金繰りを悪化させてしまう大きな原因になりますので資金の投入の仕方には十分に注意を払わなくてはいけません。

 

また、内装工事、美容機材の削減は難しいので、広告費を削るという方もいます。これも危険な行為です。美容室は、予め、見込客にお店の存在を知ってもらわなければいけない、事前告知が必要な業種です。売上に直結する広告費を削減するのは命取りです。いくら見栄えがよく内装が完成し、美容機材も最新のものが揃っていたとしても、あなたのお店の存在を潜在的なお客様に知らせることができなければ、待っているのは閉店という絶対に想像したくもない未来になります。

 

上手な予算の削減方法は、『あなたが作りたいお店作り』から、『お客が必要としているお店作り』に考え方を変えること。本当にこの内装デザインは必要なの?どうしても譲れないモノもあると思いますが、お客の立場から内装を考えると、削減できる部分が見えてきます。美容機材についても同じです。
 
お客様は本当に新品のシャンプー台を必要としているのか?オープンの段階から高額なPOSシステム( 単品ごとに販売・在庫管理を行うための、販売時点情報管理システムのことを言います)が必要なのか?削減できる箇所は結構あります。そして、内装工事、美容機材については必ず複数の業者で見積もりを取って交渉すること。自分の使える予算をしっかり伝えてから打ち合わせをすると、ずいぶん削減できる可能性が広がります。

 

 

当たり前だけど、美容室の開業がゴールではない!

いよいよ美容室のオープン!油断できないのは、お店を開業した後、水周りのトラブル、お客やスタッフの導線の改善、お店の外看板などの追加工事など、オープンした後から追加の内装工事が発生することがあります。この事を見越して、当初の建築見積の1割~2割は上がると思っていたほうが得策です。

 

高額な設備投資をしたり、無理なリース契約をした人は、オープンした後の返済も高額になります。同じ売上、同じ経費で、同じ利益が出ているなら、借入金やリースの返済支払額が少ない方が資金繰りが楽になりますよね。初期投資をどれだけ抑えて美容室を開業出来るのか?競争に勝ち抜く美容室を作るにはとても重要な考え方です。

美容室の開業資金をある程度把握した後には、この記事をもう一度を読みなおして、人気のある美容室を作り上げてほしいと思います。

美容室の開業当初からうまく行く方法

美容師の方であれば、いつかは自分の理想を反映させたお店を持ちたいと思っている人は多いのではないかと思います。これまでたくさんの美容師の方の開業相談をさせて頂き、そして、現実に開業後の経営をサポートさせて頂いている体験の中から、開業当初からスタートダッシュできる方の特徴を調べてみましたので紹介していきます。

 

 

開業当初からうまく行く人の特徴は?

美容室を開業して、開業当初から上手く行っている人の特徴は、まず、開業する際に使った初期投資が少ない事。分かりやすく言えば、豪華な内装や高額な美容機材を導入した人ほど、資金繰りが大変になっている方が多く、豪華な内装、機材を導入したからといって売上が上がっている訳ではないということです。お客様は豪華な美容機材や内装を必要としているのではなく、あくまでも美容室は丁寧ににカットやパーマを行ってくれることが重要だということを勘違いしないようにしなければいけません。

 

そして次に、出店立地を女性が来店しやすい場所を選んでいる事。駐車場が女性の停めやすい場所にある、女性が運転しやすい道路(生活道路)に面しているなど、女性のお客様を意識した立地であるかどうかが重要な要素です。美容室には男性のお客様も来店されるでしょうが、やはり美容室のお客様の中心となるのは女性です。

 

今のお店で、どれだけ沢山のお客様を担当していても、開業した自分のお店に継続して来店して来くれる方は数えられる程度だと覚悟しておきましょう。大手のサロンに勤務している人ほど、顧客リストの持ち出しに対するペナルティが重く、担当者変更の引継ぎを退職前に求められることが多いからです。
 
日本政策金融公庫の調査結果でも、美容室の来店動機としての6割の人が『お店が近いから』と答えています。これから新しく開業するお店の商圏内にいるお客様が、これからの見込客となり、これまで担当していたお客様のほとんどは、はじめはお祝いで来店してくれたとしても、自宅とお店の距離が離れているようなら残念ながら再来率は下がります。開業の際に、これまでのお客様を当てにしている人ほど、開業後に苦労している方が圧倒的に多いようです。

 

また、どれだけ素晴らしい技術を持っていたとしても、その高い技術だけではお客様は来店して頂けません。理由は、「うまいラーメン屋」と同じです。うまいラーメン屋は、自分が食べて「うまい」と思ったら、初めてリピータになりますよね。美容室も本質的にはラーメン屋と同じことです。まずは、来店して頂くこと。そのための事前告知が必要だということです。
 
美容室開業でスタートダッシュできる人の特徴は、オープン準備の中で、オープン告知をしっかりと準備している方。具体的には、ホットペッパービューティー、地域雑誌や折込チラシにオープン前から掲載する準備が出来ている方。実は、オープンの段階では、今まで担当していたお客様を優先して、オープン日には掲載を見送る方や、掲載依頼がオープン日に間に合わず、オープンした日以降からの掲載になってしまう方が多いです。
 
美容室を開業する人の多くは、オープンの直前まで勤務している方が多く、準備時間が十分に確保できないことが原因の1つと考えられます。美容室でも勤務時間が長く、独立の準備期間があまりにも確保できないと感じる方の中にはオープンまでの計画の目途が立った状態で、勤務している美容室を退職して開店準備に専念する方もおられます。

 

 

開業当初からうまく行く人の事業計画とは?

開業当初から上手く行く人の事業計画書には、ある傾向があります。まずは、無理のない利益計画であること。具体的には、予測売上が決して高すぎず、人件費や家賃などの固定費を回収できるほど適切な広告費を確保し、予測利益は決して大きくは無いものの、確実に達成できる見込みの金額で計画が立てられています。
 
開業当初から既存客数を見込んで売上を予測し、毎月売上が増加し続けるといった売上計画を達成できる人は、残念ながらほんの一握り。その甘い予測売上で、必要な経費だけはしっかりとかかってくる事業計画では経営が厳しくなるのは当たり前です。事業計画はあくまでも開業前の予測にすぎませんが、融資のためだけに楽観的な予測ばかり立ててしまっていては実際に開業したときに事業計画とのギャップに苦しむことになりますので要注意です。

 

もう1つの特徴は、提供するサービスの主役が「お客様」であること。「お客様」が求めている商品、サービスを、お客様が購入できる価格で設定されていること。その為の商圏調査を実施して、自分のお店の周りには、どんな年齢層、所得層の見込み客がいるのかをしっかり調査し、客層にあわせた事業計画が作られています。自己満足でお客様のことを向いてないようではいけませんので、サービスを再度見直してみることも大切かもしれませんね。

 

一方で、提供するサービスの主役が『オーナーの私がやりたい事』になっているケースが実は少なくありません。これまで培ってきた技術、経験を提供する商品、サービスを売りにして、価格もこれまで勤務していたお店では十分に出来なかった技術提供を理由にして、客単価が高くなっていることが良く見られます。客単価が上がること自体が悪いという訳ではありませんが、主役が自分目線での価格設定であることが問題です。

 

他にも違いはたくさんありますが、開業する件数も多い反面、廃業していく美容室が多いのも現実です。これから開業を考えている方は、美容師という職人としての側面と、経営者としての側面の両方の目線でお店作りを考えることをお勧めします。

美容室の開業資金も開業する段階では知っておかなくてはいけませんので、ご自分の準備している開業資金と比較してみることも大切なことではないでしょうか。

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