これを理解してオーナーに!バーを開業する際の資金や必要資格を詳細解説!

更新日:2018.08.10

フランチャイズチェーンなどに加入することなく飲食店を開業したいと考える場合には、資金面などから考えてもほとんどの方が小さな規模でのお店の開業を目指すことになると思います。ジャンルとしては小料理屋やお弁当屋などがありますが、もう一つの選択肢として挙げられるのがお酒を中心に扱うことになるバーの開業ではないでしょうか。

今回は、バーを開業しようとした場合に必要になってくるであろう必要資金や取得しておかなければいけない資格について書いていきたいと思います。バーの開業で独立をしたいと考えている方に少しでも参考になれば幸いです。

バーを開業するときに必要となってくる資金と費用の内訳を理解しよう

バーの開業だけに限らないことですが、事業を始める際に最も気になってくるのは開業までにどの程度の資金が必要となってくるかということになるでしょう。最低限に必要となる資金を理解したうえで、あなた自身の理想のバーにするために、あとどの程度の資金を投入できるかなどの判断材料にしていただければと思います。

データで把握する開業に必要な資金

どの費用にどの程度の資金が必要なのかは後程詳細をお伝えすることになりますが、まずは開業までの全体像を把握していただくために、準備から開業までの時間でどの程度の資金が必要となるかを理解してスタートしましょう。個人で開業しているバーの資金のデータに関しては経済産業省などの公的な機関からのデータがありませんので、ぐるなびが加盟している店舗に2017年に実施したアンケートからリアルな必要資金を理解してみましょう。

◆初期費用(開店してから必要となる運転資金は別項目で計上しています)
・平均の初期費用・・・603万5000円

・目安の初期費用・・・500万円から700万円程度

◆初期費用の中の店舗物件関連費用
・平均の店舗物件取得費用・・・382万5000円

・目安の店舗物件取得費用・・・250万円から500万円程度

◆開業直後に必要となる運転資金
・平均の運転資金・・・225万6000円

・目安の運転資金・・・200万円から400万円程度

※データ引用先➡ぐるなびPRO

上記の金額は基本的に物件などを新規で賃貸契約した場合の初期費用になっていますので、後で紹介するコストダウンの方法することで、開業に必要な資金はかなり抑えることも可能になってきます。

物件取得費

開業資金の大部分を占める部分であり、バー経営を継続的に維持していくためにもきちんと考えた上で決定しないと後で大きく負担として伸し掛かってくる物が、店舗物件を借りるために必要な費用になります。費用の内訳は保証金、前家賃、不動産仲介手数料などがあります。金額の算定基準は物件の広さや状態だけでなく地域によっても異なってきますが、こうした物件に関わる費用を全て合計すると月額賃料の8カ月から12カ月分は必要になってくると考えて資金の準備をすることが大切となってくるでしょう。

例として、家賃20万円の物件で考えた場合には、物件取得費用が160万円から240万円くらいでは必要になってくると言うことです。この費用は開店前の段階で必要となるお金ですので、開店前の準備段階で気になる物件を見つけたら契約までに必要となる費用を判断しておくようにしましょう。

什器・備品・消耗品費

次に店舗の中で必要になってくるのがイス、テーブル、食器、音響設備、照明装置、インターネット設備、インテリア、メニュー、名刺などの備品の費用となります。それぞれ1つの必要金額は物件取得費と比較したら遥かに少額となってきますが、それでも積み重ねていくと合計すれば結構な金額が必要となってくることに驚くことになるかもしれません。開店予定の店の規模によっては当初の予定金額からは思いもよらない額になる可能性もありますので、資金は多めに見積もっておき事業計画書に計上して計算しておくと予想外の事態にも柔軟に対応できるのではないでしょうか。

また、業務用のイスやテーブルは、一般的に家庭用に比べて強度を高めているものが多く耐久性に優れているため、値段もそれなりにかかってしまうという場合が多いでしょう。少しでも安く揃えたいのであれば、業務用品の中古品を扱っている業者さんを見つけて状態のいい中古品を見つけてくることもコストを削減する選択肢として考えておく必要性はあると言えるでしょう。

内装・外装・設備工事費

あなたの考えるバーの理想を実現しようとしてこだわり出してしまえば、どんどん金額が膨らむ部分として、設計費や内外装の工事費があります。また、看板設置、電気水道ガス電話等の工事、冷暖房機器などの店舗の環境を整える費用も必要になってきます。内外装はあなたのお店のコンセプトを反映しているものを完成させるようにしましょう。お店のコンセプトが店舗の内外装とずれているとお客様がこの店はどのような店なのだろうかと混乱を与える結果にもなりかねませんので注意しましょう。

ゼロから自分の理想の店を作り上げていくのは楽しいでしょうが、理想を完全に実現するためとして注文を細かくすればするほどに、必要となる資金は加速度的に増加することになります。スケルトン物件の場合は、およそ一坪あたり約50万円前後、こだわれば100万円以上の工事費がかかります。ですので、10坪のお店であれば500万円前後、最大でも1000万円くらいを内外装工事をする際の目安にするようにしましょう。潤沢な資金があるのであれば、大丈夫でしょうが、基本的には1000万円を超えると過剰投資となり、その後の経営に支障をきたす可能性が出てくるので気を付けましょう。

運転資金

日々の経費支払や家賃支払など、開業後にかかるお金は事前に余裕を持って用意しておきましょう。目安として、最低でも、仕入れと給料(人を雇う場合)の合計3ヶ月分くらいは用意しておくことをおすすめします。

バーを経営する際に必要な許可・届け出と資格理解しよう

バーを経営する際には必要な許可と届け出を開店までにまたは開店直後にしっかりと行っておくことを忘れてはいけません。バーの多くは深夜に営業することになりますので、無許可や無届けで営業を行っていると警察から処罰されたり、管轄の行政機関から行政指導や営業禁止・停止処分を受けることもありますので、たかが許可や届け出だろうと甘く考えずにしっかりと必要な許可と届け出を理解して行うようにしてください。

もしあなたがお店の準備で忙しくて自分ではできない場合には専門家に依頼することで安心して開店準備に取り掛かることができますので、書類を作成するのに自信がない場合などには専門家に依頼するほうが結果的には時間も節約でき安心できる可能性も高くなるでしょう。

以下にバーを開業する際に必要な許可・届け出・資格を記載しましたので参考にしてみてください。

バーの開業に必要な許可

◆食品営業許可
食品営業許可はバーを開業する10日から2週間前までにバーの物件の住所を管轄する保健所に届け出を行う必要があるものになります。全てのケースではないですが、場合によっては保健所の職員が実際に店舗物件の確認に来ることもあるようです。

◆特定遊興飲食店営業許可
ーの店内でダーツやカラオケといった設備を設置してサービスとして提供を行う場合には特定遊興飲食店営業許可が必要となってきます。注意をしなければいけないのは特定遊興飲食店営業許可を取得する場合には開業場所に制限がかかるということです。許可を申請して降りる場所としては店舗の周囲に学校や病院などがあるかどうかなど、細かく許可される基準が設定されています。詳細を確認したい場合には物件を契約する段階で最寄りの警察署に相談に行くことでアドバイスをしてもらうことが可能です。実際に許可の書類を作成する場合には多少ややこしい部分もありますので専門家に依頼することになる場合が多いことも覚えておきましょう。

バーの開業に必要な届け出

◆防火管理者選任届
防火管理者選任届は火災に対応するための届け出になります。店舗へのお客様の収容能力が30人以上の店舗物件の場合には、消防署への届け出が必要となることを理解しておきましょう。

◆深夜酒類提供飲食店営業開始届
日が変わった午前0時以降もお客様にワインやビールなどのような酒類を提供することを前提としてバーを営業する場合には深夜酒類提供飲食店営業開始届が必要となってきます。深夜酒類提供飲食店営業開始届の届け出先は店舗物件を管轄する警察署の生活安全課となっています。深夜酒類提供飲食店営業開始届を行わずに営業を行っている場合には、風俗営業法違反で摘発をされてしまい、処罰によってはバーの営業停止を命じられることもありますので、経営方針を考慮して午前0時以降も酒類を提供する場合には必ず取得するようにしてください。

バーの開業に必要な資格

◆食品衛生責任者の資格
バーの開業に必要な資格は食品衛生責任者となります。食品衛生責任者になるためには各地で定期的に開催されている講習を受ける必要があります。食品衛生責任者の資格を取得したらバーの営業開始の時期までに管轄の保健所に届け出を行うことを忘れないようにしてください。くれぐれも資格を取得したので大丈夫だろうと届け出ることを忘れてしまったという事の無いようにしてください!!

開業費用を抑えるためにできること

開業するためには、かなりの資金が必要になるというのはこれまでの説明で理解できたと思います。ただし、初期費用を安く抑えて開業する方法がないわけではありません。ここではコストを少しでも抑えるためにどのような方法が選択できるかを見ていくことにしましょう。

スケルトン物件でなく居抜き(いぬき)物件を利用する

以前も飲食店として使われていた物件(居抜き物件と言います)を探し、費用を抑える方法です。お店の内装や備品などが残った状態で借りられる物件もありますので、スケルトン物件を契約して内装工事を行う場合と比較すると費用を相当に抑えることが可能となるでしょう。ただし、実際にそのままバーとして使えるかどうかをきちんと確認することが必要になります。

安くてもあなたのバーに使用できなければ再度内装工事するはめになり、最初からスケルトン物件を契約した場合以上にお金がかかることになってしまいますから居抜きだから安いはずだと早計な判断をしないことも重要なことになってきます。また、物件によっては退去時にスケルトンにして戻さないといけないなどの約束事がある場合もあるので、この点に関しても注意しましょう。

中古の備品を購入してコストを抑える

冷蔵庫、製氷機などの電子機器や流し台など、必要な業務用の備品はほとんどが中古で購入することが可能です。こうした機材を中古で購入することで、初期費用をぐっと抑えることができます。ただし売り物としてメンテナンスはされているとはいえ、新品でなく中古ですから故障など、機能がしっかりと使えるかなどの確認は十分に行うようにしましょう。

まとめ

バーは他の飲食店と比較すると簡単に始められるのではないかと勘違いしている人もいるかもしれませんが、実際にはかなりお金がかかってきます。どの事業とも同じように、事前にお金の準備をしっかりしておくことが重要になってきます。

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