パン屋さんをはじめたい!〜パン屋開業〜

ポイント
  1. パン屋を開業するにあたって、製造・衛生・販売に関わる手続きがある
  2. パン屋開業資金はおおよそ750万~2000万円程度必要である
  3. コストなど抑えれるポイントはしっかりと抑える事

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パン屋を始めたいという夢はあっても、それで食べていけるのかな?実際にどれくらい稼げるの?という不安がありますよね。パン屋の年収は、そのパン屋の規模や立地、営業時間にもよっても異なってきますが、だいたい平均年収が350万円ほどと言われています。つまり、月収にして30万円ほどです。さらに、そこから税金や年金を差し引いた額が実際の手取りとなります。それだけ稼げるならパン屋を開業してみようと思う人のために、今回はパン屋開業で必要なことについて書いていきます。

パン屋開業で必要な資格と許可

パン屋をオープンする際に必要な資格と許可があります。パン屋と一言でいっても、パンの販売や製造などでいろいろな業態があるので、まずは自分がどのようなパン屋をやりたいかをはっきりとさせた上で、その業態ではどのような許可が必要かを理解しておきましょう。一番確実な方法としては、自分がパン屋さんを開業する場所を管轄する保健所に事前に確認して相談をしておくになるでしょう。全国で一律の規定ではなく、都道府県によって異なることがありますので注意しておきましょう。ここでは、絶対に必要な許可と追加であると収益を生む可能性を広がる許可を紹介します。

食品衛生責任者

まず一つ目が、食品衛生責任者です。食品衛生責任者とはそれぞれの自治体によって行われている食品衛生責任者養成講習を修了した人が持つことができる資格です。飲食店などの営業の許可を受ける際に施設ごとに置くように定められています。栄養士、調理師、菓子衛生師、などの資格をすでに所有している人は改めてこの資格を取得する必要はありません。

飲食店営業許可

次に、飲食店営業許可です。営業許可を受けるためには、食費衛生法施工条例が定める基準に沿った施設を造ることが必要になってきます。また、営業許可申請はそれぞれの自治体の保健所で行っています。

菓子製造許可

次に、菓子製造業許可も必要になってきます。これは、自分でパンやクレープ、クッキー、和菓子など店舗で焼いたものを店頭で販売するために必要となる許可です。ただ店内でそれらをお客さまに提供し、そこで食べてもらうだけであればこの許可を取得する必要はなくなります。その場合は、飲食店営業許可が必要な資格になります。

乳類販売許可

乳類販売許可はパン屋さんを開業するために絶対に必要な許可ではありません。ですが、パンとともに牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品を一緒に販売する場合には必要となってくる許可申請になります。

 

アイスクリーム製造業許可

アイスクリーム製造許可もパン屋さんを開業するために絶対に必要な許可にはなっていません。必要となるケースはパン屋さんの店頭で自家製のアイスクリームを販売したい場合には取得する必要のある許可ということになります。あくまでも自家製のアイスクリームという部分がポイントになってきますので、他からアイスクリームを仕入れてそのまま販売する場合にはわざわざ許可を取得する必要はありません。お店で販売する商品はすべて自家製でこだわっているのでアイスクリームも自家製でお客様に提供したいと考えている方はくれぐれもアイスクリーム製造業許可を取得することをお忘れなきように。


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開業資金はどれくらい?

次に、パン屋を新しくオープンするにはどれぐらいの資金が必要かです。具体的には、店舗の不動産取得費用、内外装工事費用、厨房機器・業務用備品、運転資金、その他雑費が開業資金になります。

店舗の不動産取得費用

この費用は店舗の大きさ、立地によって大きく異なってきます。敷金・礼金、1-2ヶ月分の家賃、さらには保証金などが必要です。条件によって異なってきますが、50万〜200万くらいは必要です。

内外装工事費用

自分のパン屋を開くのであれば、見た目や雰囲気にもこだわりという気持ちになると思います。ただし、こだわりだすとかなりのお金がかかるのが内外装工事です。内外装工事費用としては400〜800万ぐらいに必要と考えてましょう。

厨房機器・業務用備品

パンを焼くには専用のオーブンが必要になってきます。また、業務用の冷蔵庫(コールドテーブル)、パンをこねるためのミキサー、発酵させるためのホイロ、揚げ物のためのフライヤーなど必要となる厨房機器は多数あります。他にもパンの型やめん棒、その他デコレーション用品など業務用備品も必要ですこれら機器全てをそろえると、幅はありますがおおよそ400〜800万くらい必要になります。

運転資金

最初の仕入れ費用、家賃、光熱費、従業員の給料、広告宣伝費などで、100〜200万の用意しておきましょう。

その他雑費

その他保険料などプラスαの費用で20〜30万ほど用意しましょう。これらすべての費用を合計するとパン屋開業には750万〜2000万ほどが必要となります。

まとめ

パン屋開業も資金をいかに抑えて開業するかがその後の経営を大きく左右してきます。しっかりと抑えるとこは抑えるなどして堅実な経営を目指しましょう。

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