サラリーマンがフィリピン留学したら起業家になった話【第2話】名古屋で就職~僕が社長から学んだ経営哲学~

ポイント
  1. 社会という波を甘く見ていた
  2. 当時の就職先の社長との出会い
  3. 会社において大事なのは「経営理念」

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ポイント1:会社は設立したらその瞬間から社会の財産になる。会社が世の中のためにできることを常に考え続けなければならない。
ポイント2:「経営理念」と「ビジョン」を持つ会社は、しんどい時でも生き残る。

卒業と同時に東京を離れ、名古屋で就職

大学を卒業して、名古屋のリクルート系の広告代理店に就職しました。2009年当時の社員数が約200人、売上が40億円くらいの規模でした。東海地区にはリクルートの求人事業の代理店が20社ほどあり、売上ではトップの会社でした。

最初に言っておくと僕は完全にここでの仕事を舐めていました。広告代理店の営業といっても地方の中小企業。田舎のお客さん相手なら売上も簡単に上がるだろう。実際に入社して1か月もするとその考えは一瞬に甘かったと実感させられました。さっぱり売れないのです。売上数字はおろか、電話のアポもとれず、飛び込み営業でも相手にされず。

実は2009年当時はリーマンショックの直後という事もあり、トヨタ自動車をはじめする製造業が主要産業の愛知県では景気の落ち込みが激しく、求人なんて全くありません。「若くて元気の良い社員さんを採用しませんか?」と尋ねたら、「若い社員は欲しいけど、おたくの会社は古い社員の下取りはできますか?」と真顔で聞かれたこともあります。

テレアポの時は「今週木曜日にアポ?来週月曜日にウチの会社倒産するけどいいの?」と言われたことも。社員の前で「ウチの社員、好きなだけ持っていけよ!!」と叫んだ社長もいました(笑)日本全体がそんな状況なので、当然僕の勤める会社の売上も落ち込み、その年は創業以来2度目の赤字となりました。他の代理店では新入社員を入社間もなく「自宅待機扱い」とさせ、当時国からの支援として給料の一部を負担してくれる補助金というのがあったらしいのですが、その支援が打ち切られる半年後には皆クビになったそうです。

「大切なのは経営理念」だと当時の社長が言った

しかしそれでも僕がいた会社の社長は誰一人クビにすることなく、売上についても一切文句を言いませんでした。そんな苦しい時であっても社長がいつも大事にしていたことは経営理念の実現についてでした。僕の会社には毎月初めに月初会議があり、そこで経営理念を唱和していました。さらに3か月に1度の会議では経営理念についての振り返りがあり、いつも言われていた社長の言葉は今でも忘れません。

「いいか、会社にとって一番大切なのは経営理念だ。会社は一度設立したらその瞬間から公器、つまり社会の財産になる。つまり自分の会社が世の中のために何を提供するのかを常に考え続けなければならない。」

社長は続けてこう言いました。
 

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