起業に必要なのは「没頭」~沖縄ウェディングの魅力を伝えるリクルート出身の起業家の話~

ポイント
  1. 営業力を身につけてリクルートへ
  2. 没頭する事で見えてくる課題点
  3. 「うまくいかなければ、やり方を変えればい」

営業力を身につけてリクルートへ

株式会社ウェイビーです。よろしくお願い致します!まずは経歴を教えてください。

助っ人編集部

新島 史也

高校生の頃からイベントやお祭りごとが大好きでした。何よりも熱意をかけることができたのです。勉強も忘れて、学校祭や球技大会などのイベントに熱中していました。数学のノートは、文化祭の出し物の脚本やら球技大会のオーダー表やらで埋まっていましたね。
学校祭では、誰もやったことがないことをやろうと、戦隊モノのヒーローショーをやりました。脚本・監督、あとはブルーの役を自分でやったのです。役者全員が殺陣を教わるために、研修の手配まで行いました。 また、学校から校庭を使う許可を取ったり、理事会に火薬の取り扱いに関してお願いに言ったりもしましたね。
結果、その年の学校祭の動員数が史上最大になり、テレビ局の取材も来たほどです。 その頃から、人がやっていないことに挑戦してみんなを楽しませたり、今あることに自分なりのエッセンスを加えてさらに良くしたりする取り組みに、やりがいを感じるようになりました。  

起業を決意したのはいつですか?

助っ人編集部

新島 史也

起業を意識したのは大学生の頃です。小さい頃からの夢が社長だったこともあり、みんながサッカー選手や医者になりたいと思うように、自然と経営者に憧れていました。ただ、まだ漠然としたイメージでしかなかったのですが。 就職先は、修行できる先を選ぶことにしました。
やはり、事業をする上でもっとも大切なのは営業です。営業があればどんな事業でも成り立つと思い、まずは営業力を極めようと思いました。選んだ先は、最も泥臭く厳しいとされる投資系不動産業界です。実際に入社してみるとやはり体育会系の大変な仕事でした。
それでもさらに、空いている時間を見つけては新宿の居酒屋でキャッチのバイトをしていました。すべては営業力を身につけるためです。 営業力を身につけ、次に入社した会社はリクルートです。結婚領域のゼクシィを専願しました。結婚はイベントの中でも最高峰のものだと思っていましたし、自分自身が参加してとても感動した経験がありました。24歳の頃です。リクルート時代は、沖縄であったり、北海道であったり、軽井沢など、リゾート地でのブライダルに関わりました。トータルで4年ほど勤めあげ、起業のために退職しました。

没頭することで見つけられた課題

起業のタイミングはどのように決めていたのですか?

助っ人編集部

新島 史也

自分が目指すべき状態で起業をしたいと思ったときから、タイミングを探っていました。ただ、いつタイミングが訪れるのかは分かりません。ですので、来たるべきその時に、挑戦できる自分になっていようと考えて準備していました。 そのタイミングは突然やってきました。
沖縄のリゾートウェディングに没頭するうちに、「もっとこうすればいいのに」「自分ならできるのでは」と思うようになったのです。その気持ちは、市場を深く見つめるほど確信に近づいていきました。 もちろん、ゼクシィの立場で沖縄の魅力を伝えたいという想いもありました。ただ、自分がゼクシィでやってきたことは、後任にもできる。それよりも自分こそが強く感じている課題を解決するために、すぐに行動するべきだと思ったのです。それでリクルートを卒業しました。

新島さんが感じていた課題とはどんなことだったのですか?

助っ人編集部

新島 史也

ポイントは「どこに課題があり」「その課題を自分ならどう解決できるか」ということ。私がそれらを見つけられたのは、とにかく没頭したからだと思います。没入することによって、課題を発見することができました。 その課題を解消するために事業を創り、育てていく。それが成功するために必要なことだと考えています。流行よりも、自分が深く没入できるジャンルであるということが重要だと思います。

事業プランは作っていたのですか?

助っ人編集部

新島 史也

もともと作っていたものはありません。ただ、課題を見つけてから事業プランができるまでは一瞬でした。課題確信→退職→起業までは3か月です。何かしら確信のようなものがありました。それがなくて困っている人がいて、それがあったら確実にハッピーになる人がいて。
それが千のマーケットなのか、万のマーケットなのか、それとも億のマーケットなのかは分からないけれども、確実に誰かを幸せにすることができる。うまくいかなければ、やり方が悪い。そう考えていましたね。

「儲からない」をチャンスととらえる

起業する際、誰かに相談しましたか?

助っ人編集部

新島 史也

当事者となる沖縄の結婚式場やカップルに「こういうサービスがあったらどう思いますか?」と意見を聞きに行きました。あらゆる方面から「無理だよ」「止めた方がいいよ」という意見もありましたが、だからこそ課題が残ったままなのだと感じました。
コンサルタントに言わせれば「儲からない」となりますが、それはつまり、誰もやらないということ。だからこそ、私がやる意味があるということです。 実際に起業してみての感想としては、本当に楽しいですよ。イメージしていた通りのやりがいと、イメージしていた以上の大変さがあります。人との出会いもたくさんあり、刺激を受けることも多いですね。

実際に起業してみて、大変だと思うことは何ですか?

助っ人編集部

新島 史也

大きく分けて2つあります。ひとつは他者との契約に関して。契約の内容が、後からじわじわと首を絞めることがあります。それこそ、取引先が大きい企業から小さい企業まで。いいサービスがあれば必ずしも支持される訳ではなく、ちゃんと伝えられなければ理解されないのです。
プレゼンの段階では意思疎通ができていたとしても、実際に事業化をするとなるとそうはいきません。いくらいいものでも、伝え方を間違ってしまえば伝わらない。その点を、契約も含めて理解しておくべきだと思います。

伝え方って難しいですよね。私も常日頃感じております。もう1つは何ですか?

助っ人編集部

新島 史也

もうひとつは、お金についての理解です。たとえば設備投資やリフォーム代、旅費、交際接待費など。そういったキャッシュフローに関して、しっかりと把握しておくべきだと思います。
また、どういう取引でどういうお金を生むのかなど、事業計画の部分も大切です。実際にやってみないと分からないことも多いですし、始めてみて、初めて動く数字があります。状況に応じて、目標数値も変更しなければなりません。 自分の日々の取り組みがうまく実っているのか、いないのか。感覚ではなく、数値ベースで捉えることで精度はどんどん高まっていきます。

「うまくいかなければ、やり方を変えればいい」

今後についてはいかがでしょうか?

助っ人編集部

新島 史也

ようやく会社として継続できるベースを構築できました。ここまでの2年間、やってみよう、がんばってみようで突き進んできたので、準備不足だったことも多くあります。 次の2年は、組織としての汎用性を高めて、もっと影響力の強い事業に育てていくこと。
ルーツであるイベントごとを通じて周りの人を楽しませたいという想いを胸に、どんどん新しい事業を作っていきたいと思います。 自分なりのうまくいくパターンと、うまくいかないパターンをどちらも分かっているので、新しいことをはじめるのも難しくありません。

最後に、読者に伝えたいことはありますか?

助っ人編集部

新島 史也

もし起業のネタに困っていたり、進むべき道を見つけられないなら、まずは興味を持てる分野に没頭してみてください。入り込んだときに見えるものを大切にすることです。没入したからこそ、見える課題があると思います。俯瞰では見えなかったものが、一歩踏み込むと見えるようになります。
「何でもいい」や「流行っている」で進んでしまうと、行き詰まった時に脆いです。一歩でも二歩でも踏み込んでみて、自分がやりたいと思うことに没頭してみてください。調べ尽くしてもいいし、環境に染まってみてもいい。没頭した先に見つけた課題は、やがて確信と自信に変わるはずです。 確信のある事業は必ず成功する。課題に自信があるのなら、あとはやり方次第です。 もしうまくいかなくても、やり方を変えて進み続けることができます。

 

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インタビュイー・対談参加者

新島 史也

新島 史也

株式会社ビンゴ代表 北海道出身 大学卒業後「いつでも、どこでも、なんでも売れる営業」を目指し、不動産、飲食、通信など数社かけ持ちで修行する。2010年リクルートゼクシィ入社。沖縄をはじめ地方の結婚式場への広域集客支援に携わる。仕事に没頭するうち業界に根付く課題を発見し、起業を決意。3カ月後、退職と同時に株式会社ビンゴ設立。リゾートウエディング専門カウンターを全国7拠点で展開し、結婚式を入口にしたエリア活性化を推し進めている。