伊藤 健太
株式会社ウェイビー 代表取締役CEO
齋藤 祐介

東南アジアの農業にイノベーションを!~外資系戦略コンサルを辞めてアジアでの起業家へ~

ポイント(この記事は4分で読み終わります)
  1. アジアの農業界で何かを起こしたい。
  2. 今のアジアにはない特別な農業とは。
  3. アジアの食にインフレを起こす。

アジア農業で何かをやりたい

対談
START
 

はじめに、起業を思い立った経緯を教えていただけますか。

対談
START
 

学生時代から、アジア農業で何かやりたいと思っていました。流通面でインフラが整っていなかったり、生産技術も追い付いていない中で、何かできる余地はあるのではないかと。スマホや、ドローンなど、最新技術にもアクセスできる状況なので、大きな変化が起こるはずだと思っていて。

ただ、大きな規模でないと成り立たないビジネスだと思っていました。介護系のベンチャー企業SMSを創業した諸藤周平と出会い、彼と経営パートナーだったら進められそうだなとシンガポールに渡ったところがスタートです。

2人でタイの法人を一緒に作り、事業を開始しました。「EMPAG」は、今はタイの会社ですが、元々本社はシンガポールになります。2014年の9月にシンガポールで法人取得したのが、会社設立日となります。

対談
START
 

事業内容は、どのようにして思いついたのですか。

対談
START
 

初めは、アジア農業としか決まっていなくて、カンボジア、ベトナム、インドネシア、タイなど、東南アジア各国を視察しました。結局どこの国の農業も、技術や最新の情報を手に入れたり、投資をするお金がある人もいるんですけど、作ったものをどうやって、どこに売ればいいのかが分からないんですね。なので、売り先を確保する野菜の流通に関わる事業を今やっています。国は消費地としても、生産地としても魅力的で、法制度も他の国に比べて整っているタイを選びました。
実は、他にもここに来る前にカンボジアで農機のレンタルビジネスをやっています。

対談
START
 

農機のレンタル事業は、どのような感触でしたか。

対談
START
 

カンボジアなど、タイよりもGDPが低い国は、まだなかなか農機が買えなくて、例えば農機は300万円ぐらいするんですが、例えば月給100ドルだと1万強ぐらいしか持っていないから、買うとなると難しい。

とはいえ、人件費が高くなってきているので、人を雇うのも大変。なので、農機を会社が買って、収穫期に貸し出すビジネスを思いつきました。どこが収穫期で、この季節だったらどこに行くのが効率的かなど、色々と工夫をしていました。

1年目は良かったですけど、2年目は上手くいきませんでした。多分2つ問題があって。1つ目は、雨が降らなくて収穫自体が減ったこと。2つ目は、機械が思ったよりも一気に普及して、単価が大きく下がってしまったこと。農家は売り先に困っているという課題も見えていため、大きく方向転換をしました。

野菜の新鮮さを保ちつつ消費者へ

対談
START
 

2016年2月からタイでやっておられるビジネスはどういったものですか。

対談
START
 

今は、産直野菜のデリバリービジネスを行っています。タイでも生産者として技術力が高い人がどんどん増えてきています。ただ、生産者が直接市場にアクセスできていない状況です。スーパーなどは、大ロットじゃないと買ってもらえず、小ロットで良いものを作っている農家の販売先がないのです。

「EMFRESH(エムフレッシュ)」というのが産直デリバリーサービスです。農家の人から消費者に来るまでに、時間がかかり、新鮮さが失われちゃう。そして誰が作っているのかがわからない。日本でも安全安心みたいなことがはやったように、タイでもようやく流行り始めたところです。新鮮で安全でリーズナブルな価格を実現しようと思い、スタートしたサービスです。

今週注文すると、来週採れたての野菜が産地から届くというのがサービスになります。時間はかかりますが、それを我慢してくれたら、いいものをより安全で、よりリーズナブルに出せると。そのようなビジネスをしようとしています。

認証を取っているところを、きちんとできているかチェックしたり、現地で実際に見たり食べたりしています。日本で言うところの軽井沢的な地帯があって、いい野菜が獲れるので、そこから直送しています。

対談
START
 

「エムフレッシュForオフィス」というサービスもなさっていますね。

対談
START
 

「エムフレッシュForオフィス」は、オフィス向けのサラダデリバリーです。冷蔵庫を無料でオフィスに設置し、週に2回サラダを届けるサービスです。料金プランは色々とありますが、半額福利厚生で会社さんに出してもらって、半額従業員の方が食べた分だけ払うというプランが人気です。とくに日本人の経営者の方には面白いって導入してもらっています。

記事にコメントしたり、専門家に質問しよう

コメント数:0

ダウンロードコンテンツ

関連記事

著者プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

株式会社ウェイビー 代表取締役CEO

中卒ながらもとても頭の良い父と、少しグレていたけど人の王道を教えてくれた母親のもと、1986年11月21日生まれ。 慶應義塾大学3年時にリクルート主催のビジネスコンテストで優勝し、23歳の時に病気をきっかけに小学校親友4名、資本金5万円で起業。 起業当初お金がなさすぎて、カードで借金生活を送る。お金がなかったため、知恵を絞った伊藤独自のマーケティング手法を多数考案。 8年間で、累計10,000件を超える起業、起業家のアクセラレーションに関わるようになり、日本屈指の起業支援の会社と言われるまでに成長。 月間20万人以上の商売人をお助けしているポータルサイト「助っ人」や全国500人以上の商売人が参加している、世界で一番お客様を喜ばす商売人輩出のアクセラレーションコミュニティー「チャレンジャーズ」を主宰。 2016年末に、世界経済フォーラム(ダボス会議)の若手リーダーとして日本代表に選抜。 全国の小中高校への出前授業や、次世代の教育の在り方を問うシンポジウムなどを開催。 最近では、地方自治体の首長からご指名をいただき、起業家の力で地方にイノベーションを起こすべく、徳島県美馬市、熊本県人吉市、三重県伊勢市、千葉県銚子市などと取組を開始。 元LINE社長の森川亮氏推薦の「起業家のためのマーケティングバイブル」など著書5冊。 NHK、日経新聞、エコノミスト、夕刊フジ、日刊工業新聞、CCTVなどメディア出演多数。

齋藤 祐介

Empag Pte. Ltd. 東京大学大学院農学国際専攻修了。 計量経済学を専門として、修士論文ではフィリピンコメ市場の価格決定システムを分析 。 前職は、経営コンサルティングファームA.T.Kearney 学生時代には、教育系スタートアップmana.boを設立・iOSアプリの開発、 インドインテリア輸出業者の日本市場開拓責任者を務める。