東南アジアの農業にイノベーションを!~外資系戦略コンサルを辞めてアジアでの起業家へ~

更新日:2017.02.27

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対談の内容

学生の頃から「アジア農業」に目をつけていた齋藤祐介さん。東南アジア諸国を歴訪するなかで出会った起業家と組み、タイに法人を設立。現在では、産地野菜のデリバリービジネスを展開されています。海外での会社設立、そして事業を進めていくうえでどのような苦労があったのでしょうか。お話を伺いました。

アジア農業で何かをやりたい

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はじめに、起業を思い立った経緯を教えていただけますか。

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学生時代から、アジア農業で何かやりたいと思っていました。流通面でインフラが整っていなかったり、生産技術も追い付いていない中で、何かできる余地はあるのではないかと。スマホや、ドローンなど、最新技術にもアクセスできる状況なので、大きな変化が起こるはずだと思っていて。

ただ、大きな規模でないと成り立たないビジネスだと思っていました。介護系のベンチャー企業SMSを創業した諸藤周平と出会い、彼と経営パートナーだったら進められそうだなとシンガポールに渡ったところがスタートです。

2人でタイの法人を一緒に作り、事業を開始しました。「EMPAG」は、今はタイの会社ですが、元々本社はシンガポールになります。2014年の9月にシンガポールで法人取得したのが、会社設立日となります。

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事業内容は、どのようにして思いついたのですか。

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初めは、アジア農業としか決まっていなくて、カンボジア、ベトナム、インドネシア、タイなど、東南アジア各国を視察しました。結局どこの国の農業も、技術や最新の情報を手に入れたり、投資をするお金がある人もいるんですけど、作ったものをどうやって、どこに売ればいいのかが分からないんですね。なので、売り先を確保する野菜の流通に関わる事業を今やっています。国は消費地としても、生産地としても魅力的で、法制度も他の国に比べて整っているタイを選びました。
実は、他にもここに来る前にカンボジアで農機のレンタルビジネスをやっています。

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農機のレンタル事業は、どのような感触でしたか。

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カンボジアなど、タイよりもGDPが低い国は、まだなかなか農機が買えなくて、例えば農機は300万円ぐらいするんですが、例えば月給100ドルだと1万強ぐらいしか持っていないから、買うとなると難しい。

とはいえ、人件費が高くなってきているので、人を雇うのも大変。なので、農機を会社が買って、収穫期に貸し出すビジネスを思いつきました。どこが収穫期で、この季節だったらどこに行くのが効率的かなど、色々と工夫をしていました。

1年目は良かったですけど、2年目は上手くいきませんでした。多分2つ問題があって。1つ目は、雨が降らなくて収穫自体が減ったこと。2つ目は、機械が思ったよりも一気に普及して、単価が大きく下がってしまったこと。農家は売り先に困っているという課題も見えていため、大きく方向転換をしました。

野菜の新鮮さを保ちつつ消費者へ

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2016年2月からタイでやっておられるビジネスはどういったものですか。

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今は、産直野菜のデリバリービジネスを行っています。タイでも生産者として技術力が高い人がどんどん増えてきています。ただ、生産者が直接市場にアクセスできていない状況です。スーパーなどは、大ロットじゃないと買ってもらえず、小ロットで良いものを作っている農家の販売先がないのです。

「EMFRESH(エムフレッシュ)」というのが産直デリバリーサービスです。農家の人から消費者に来るまでに、時間がかかり、新鮮さが失われちゃう。そして誰が作っているのかがわからない。日本でも安全安心みたいなことがはやったように、タイでもようやく流行り始めたところです。新鮮で安全でリーズナブルな価格を実現しようと思い、スタートしたサービスです。

今週注文すると、来週採れたての野菜が産地から届くというのがサービスになります。時間はかかりますが、それを我慢してくれたら、いいものをより安全で、よりリーズナブルに出せると。そのようなビジネスをしようとしています。

認証を取っているところを、きちんとできているかチェックしたり、現地で実際に見たり食べたりしています。日本で言うところの軽井沢的な地帯があって、いい野菜が獲れるので、そこから直送しています。

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「エムフレッシュForオフィス」というサービスもなさっていますね。

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「エムフレッシュForオフィス」は、オフィス向けのサラダデリバリーです。冷蔵庫を無料でオフィスに設置し、週に2回サラダを届けるサービスです。料金プランは色々とありますが、半額福利厚生で会社さんに出してもらって、半額従業員の方が食べた分だけ払うというプランが人気です。とくに日本人の経営者の方には面白いって導入してもらっています。

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プロフィール

伊藤 健太

伊藤 健太

株式会社ウェイビー代表取締役社長
慶應義塾大学卒業後、23歳病気をきっかけに小学校親友4名、資本金5万円で起業。
約1年間全く売上がない中、起業支援業務をスタートさせ、7年間で、年間3,000件を超える起業に関わるようになる。

・日本最大規模の起業イベントに成長、累積4,000人以上が参加している「TERACOYA」主宰
・起業支援のポータルサイト「助っ人」運営
・0から1億円を創る商売人コミュニティー「チャレンジャーズ」主宰

2016年に士業向けのオウンドメディア「スケダチ」を他社に売却し、2017年には、グループ会社1社を他社に売却。

また、2016年よりベンチャー投資にも力を入れており、4社の投資を実行。


2016年には世界経済フォーラムのU33の若手リーダーとして選抜される。
元LINE社長の森川亮氏推薦の「起業家のためのマーケティングバイブル」と
「成功する起業家はこう考える」など著書5冊を出版、NHK、CCTV、日経新聞、夕刊フジ、日刊工業新聞などメディア出演も多数。

京都大学、福岡大学、商工会、経営者団体など年間200回以上の講演もこなす。


齋藤 祐介

齋藤 祐介

Empag Pte. Ltd.



東京大学大学院農学国際専攻修了。

計量経済学を専門として、修士論文ではフィリピンコメ市場の価格決定システムを分析 。

前職は、経営コンサルティングファームA.T.Kearney

学生時代には、教育系スタートアップmana.boを設立・iOSアプリの開発、 インドインテリア輸出業者の日本市場開拓責任者を務める。


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