メルカリなどのフリマアプリを利用して起業の第一歩を

ポイント
  1. メルカリは物販経験には最適
  2. 収入には限界がある
  3. フラットフォームを利用しているリスクもある

目次 [非表示]

「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク」などのシステムを利用して、物販ビジネスのノウハウを手に入れたうえで、実際物販ビジネスで独立を考えているかたもいるのではないでしょうか。

では、メルカリをはじめとしたフリマアプリを利用して、利益を定期的に挙げて独立・開業・起業することは実際に可能なものなのでしょうか。

今回はメルカリ・ラクマ・ヤフオクなどの既存のフリマアプリを利用して、利益を上げて独立できるかどうかについて考察していくこととしましょう。

フリマアプリを利用する際に絶対に理解しておかなくてはいけないこと

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フリマアプリとしてよく利用されるものとしては、「メルカリ」「ラクマ」「ヤフオク」「オタマート」などが挙げられるでしょう。

そして、フリマアプリの特徴としては、あくまでもリアルなフリーマーケットをネット上でもできるようにしたとの考えですので、原則的には個人が個人と取引をするというフリーマーケットの考え方は、ネットのアプリとなっても変化はしていません。

そのために、メルカリなどでアカウントを取得する際には法人でアカウントを取得することは、基本的には不可能です。

各フリマアプリの法人利用について

メルカリの場合

メルカリの場合には、法人が利用可能なサービスとしては、メルカリチャンネルと呼ばれる動画をライブ配信して商品を販売するサービスだけは法人でも利用可能となっていますが、メルカリのコアサービスであるフリマ機能に関しては法人では利用できないことは理解しておく必要があるでしょう。

ラクマの場合

ラクマは楽天市場を運営している、楽天株式会社の提供するフリマアプリとなります。元々楽天が提供しているフリマアプリは「ラクマ」と「フリル」の2つが存在しましたが、現在は統合されて「ラクマ」だけとなっています。

ラクマもフリマアプリは個人間取引をするものとの認識はメルカリと全く同じです。

気になる方はラクマのヘルプページをご覧いただきますとわかりますが、法人で楽天のサービスを利用して物販を行いたい場合には、楽天市場に出店してくださいと記載がしてありますので、ここでも法人は利用できないことは理解しておきましょう。

ヤフオクの場合

ヤフオクには通常のオークションとフリマ出品の2つが存在しています。オークションの場合には法人でも出品することは可能ですが、フリマ出品に関してはメルカリやラクマと同じく個人しか利用ができません。

どうしても法人でヤフオクを利用したい場合にはフリマ出品ではなく通常のオークションで販売することとなります。

どのようにしてメルカリを利用して独立まで結びつけるのか

上記で説明したように、法人でのアカウント登録ができないことは理解できたと思います。

法人でのアカウント取得ができないのであれば、ビジネスとしては成り立たないのではないかと考えるかもしれません。しかし、モノを販売するという行為は、別に法人でなくても個人でも十分に可能なことです。

買い手と売り手がいて、その両者が商品の購入と代金の支払いについて同意すれば契約として成立することは、個人のビジネスであろうが法人のビジネスであろうが何も変わりはありません。

メルカリなどを利用する場合には、個人でビジネスを成り立たせればいいと発想を転換すれば、フリマアプリを利用するビジネスで独立をすることも、そこまで困難なことではないとも言えるでしょう。

独立を考えるなら不用品だけの売却では限界がある

独立して活動するということは、毎月定期的に収入がなければ長期的に事業活動を継続することは不可能です。身近にある不用品が少しでもお金に代わればいいなということで、不用品を打っているだけではすぐに売り物がなくなってしまいます。

そこで考えなくてはいけないのが、売れる物を仕入れなければいけないということです。そしてモノを仕入れるには、仕入れ代金が一定額は必要となります。

最初から100万円のように高額な仕入れ資金を準備することは難しいですし、いきなり多額を仕入れてしまうと失敗した場合の損失がバカになりません。ですから、始めた当初はリスクが少ない10万円程度の仕入れ資金を準備できるように、資金計画を考えていきましょう。

ただ、フリマアプリ転売ビジネスをいきなり始めて会社を辞めるなどしてしまいますと、これまでは気にする必要もなかった生活費も含めて、毎月収入を得ることができなければ生活ができなくなってしまう又は生活レベルを大幅に下げなければ維持できない危険性も出てきます。

そのためにもメルカリなどフリマアプリ転売ビジネスを始めた当初は、あくまでも副業的な位置づけとして、仕入れ資金を準備するといった目的のために転売を行うことを前提にビジネスを展開していくようにしましょう。

最初から大儲けを狙うことなく練習のつもりで臨む

大規模な独立ではないとしても、組織に属している人にとって独立には恐怖が伴うのは間違いありません。そのような場合には、まずは本当に安い金額の商品を販売していくといいでしょう。

金額の安い商品であれば、多く売らなければ利益がまともに発生しないというデメリットもありますが、あまり売れ行きがよくなくても、損失は少なくて済むというメリットもありますので、物販で起業をしようと考える方のマーケティングも含めたビジネスの練習としては非常に効率的になるのではないでしょうか。

学生や新社会人などで、自由に使えるお金が少ない場合には、毎月1万円だけを仕入れ資金として確保して少しずつ練習しながら増やしていくことで、後々経験が大きな財産となっていくことでしょう。

本業として大きく育てていくためには仕入れ先の検討を

メルカリなどフリマアプリを使用したビジネスを本業として確立していくためには、仕入れを短期間で売れる回転率の高い商品・利益率が高い商品というように効率的に行っていくことが不可欠となってくるでしょう。

例として、利益率を大幅に高めるために、仕入れ先を代金の安い中国の業者からのルートを開拓するといったことも必要となってくるかもしれません。

利益が上がることで相対的に仕入れのコスト割合が低下すれば、扱う商品を増加してきますので、より一層の利益を見込むことが可能となるように、循環が非常に良い方向に進んでいくことになります。

上記の状態にまでなってしまえば、余程の事がない限りは利益は確保できているでしょうから、ビジネスとしては安定してきたといえるでしょう。

まとめ

メルカリ・ラクマ・ヤフオクを利用した販売ビジネスは、不用品を売却するのであれば仕入れが0からでも始めることができますので、販売ビジネスにて起業を考えているかたには、ビジネスの練習として最適なプラットフォームといえるでしょう。

しかし、注意しておかなくてはいけないのは、最初にも説明したようにフリマアプリは基本的には個人の売買の仲介している存在であるということです。

要するに、個人が行っているとしてはあまりにも違和感があるような行動を長期にわたってアプリ内で行っていると、アプリの規約に違反したとして最悪の場合ではアカウント自体が凍結されてしまうリスクもあることを理解したうえで進めることは非常に大切になってくるといえるのです。

あくまでもプラットフォームを利用している立場では、生殺与奪の権利はプラットフォーム側にあり、あなたが違反行為をしていないと感じていても、プラットフォーム側が気に入らないという理由でいきなりビジネスのツールを取り上げられてしまう可能性もあるわけです。

その意味ではメルカリをはじめとしたフリマアプリは、あくまでも起業の練習として利用しつつ、最終的には自社のネットショップ開業を目指すことが利益を最大化する最善の方法かもしれません。

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