プログラマーとして独立するのに必要なこと、メリットデメリット

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プログラマーはここ数年、将来を見据えた職業として人気があります。

企業で雇われるプログラマーだけでなく、フリーランスとして独立した人も多く見るようになりました。

しかし、需要が高いからと言って十分な準備なしに独立するにはリスクを伴います。

今回は、プログラマーとしての独立のために必要な要素と、メリットデメリットを紹介していきます。

プログラマーとして独立するために具体的に必要なもの

プログラマーに限らず、人と関わるのが苦手な人は在宅で完結するフリーランスに向いていると考えがちですが、実は違います。

独立するに当たってまず必要なのは人脈です。独立したばかりでフリーランスとしての実績がないうちは受注も入りにくいものです。

以前プログラマーとして企業で働いていた人であればその伝手を頼ることも可能ですし、片や会社経験なしに独立した場合は、勉強会やSNSのコミュニティーに積極的に参加する事で同業の知り合いを作ることができます。

ですが、何より良い人脈を築くために重要なのは、プログラマー本人がビジネスの場でのコミュニケーション能力やマナーを持っているかどうかです。

いくらスキルがあっても協調性のないプログラマーとは、誰も一緒に仕事をしたいとは思わないでしょう。 

また、自分の得意分野を伸ばして他のプログラマーとの差別化を図る事も大切です。その案件に必要とされる最低限の技術だけを持っていても、クライアントには魅力を感じてもらえません。

例えば、ブログを運営したり、付加価値として相手の利益になるような提案をしたりするなど、方法は色々あります。

一歩踏み込んだ営業をして案件獲得に繋げるために、この「差別化」は必須です。

上記の2点(人脈作り、差別化)をクリアしていれば、フリーランスとしての仕事は自ずと入りやすいです。

しかし、単発の仕事ばかりでは収入が安定しないため、継続案件の受注が必要になります。プログラマーとして独立するということは、自身のスキルの販売経路も全て自分で確保しなければなりません。

この継続販売先を見つける能力が大切です。発注者が何を求めているかを汲み取った上で営業をかけ、継続的に仕事をもらえる1社を見つけたら、その発注者に満足してもらうサービスを提供します。

そうすると顧客満足度も高まり、単価アップの交渉もできますので、収入アップにも繋がります。

これを繰り返すことで実績が増えていき、契約も更新され続けますので、やはり販売経路の確保は重要なポイントです。

プログラマーとして独立するメリット

プログラマーは専門技術が必要とされる職業ですので、仕事の報酬が高いです。

さらに、ITエンジニア(プログラマー)は常に人手不足の状態のため、外部に仕事を依頼する企業も多く、フリーランスプログラマーはスキルに見合った報酬を得られるのも大きなメリットです。

加えて、基本的に自分一人で完結する作業のため、単価が高いというのもメリットでしょう。

また、独立したばかりの駆け出しの頃は難しいですが、慣れてくると自分の好みに合わせて仕事を選択できるようになります。

仕事を選べるようになると、自分の目指すプログラマーに近づくために有効に時間を使えるようになり、自身のキャリア形成にも良い循環を生みます。

他のメリットとしては、収入に限度がないという点です。

会社勤めの頃と比べて年収が3倍になったというフリーランスプログラマーもいる程です。

周りの環境にあまり左右されず、自分の目指す収入額に焦点を絞って努力を続けていけるのは大きな魅力でしょう。

そして、その努力が実って結果が出た時は、自分一人で成し遂げたという大きな達成感も味わうことができます。

最後に、プログラマーとして独立を目指す人の大きな理由として挙げられるのが「時間を自由に管理できる」点です。

フレックス制を導入している会社もありますが、企業常駐のプログラマーの場合、基本的に拘束時間が決まっていて、急用が入った時など柔軟に対応することが難しいです。

それに対し、フリーランスプログラマーは、仕事の納期さえ守ればそれまでの時間は自由に使うことができます。

例えば、普段は会うことのできない友人と会えたり、家族のために時間を使ったりすることが可能になるので、生活の質を上げる事にも繋がるのです。

こうして心に余裕ができると、仕事にも良い影響を与えられるでしょう。

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プログラマーとして独立するデメリット

デメリットとしてまず挙げられるのが、収入が不安定である点です。

これはメリットの「収入が青天井である」という点と表裏一体です。

独立したばかりのプログラマーの収入は低いことが多く、十分な蓄えがないまま独立してしまうとフリーランスとして安定する前に行き詰まってしまいます。

また、先に案件受注に繋げるためには「差別化」が必要と書きましたが、この「差別化」も安定した収入を得るための重要なポイントです。

しかし、実際に他のプログラマーと、特に技術面での差別化を図るのは難しいでしょう。

なぜなら、他のプログラマーも同じことを考えており、なおかつ必要なスキルは一般化されていて皆が同じように学習するため、一部の優秀なエンジニアを除き、技術レベルが「どんぐりの背比べ」状態になってしまっているからです。

したがって、技術の差別化だけでは物足りないため、別の個性を出した差別化や営業力(仕事獲得力)が必要になります。

さらに、フリーランスとして独立するということは、販売経路の確保だけでなく、その他雑務(特にお金に関する事)が増えますので、本業のプログラミングに割ける時間が減ります。

会社員の場合、企業が健康保険から税金まで全て給与から天引きしてくれるため、自分では一切確定申告や支払いの手続きをする必要がありません。

一方で、独立プログラマーは、これらの雑務に加えクライアントへの見積書や請求書作成の手間もかかるため、自由に使える時間が増えるどころか減ってしまう心配もあります。

ただし、こういった懸念には、最近では効率よく雑務をこなすためのアプリなども利用されています。

その他のデメリットとしては、自分のモチベーションを保つのが難しいという点があります。

自由な働き方に憧れて独立はしたけれど、結局は下請け企業のような地道な仕事ばかりでモチベーションが上がらず最終的に会社員生活に戻ってしまうパターンも少なくありません。

加えて、フリーランスの場合基本一人での作業のため、一日中誰とも話さずに終わってしまう事もあり、孤独を感じやすい点もデメリットと言えます。

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