新任マネージャー向けマネジメント講座 6.会社のMissionにベクトルを合わせる

以前の記事でマネージャーの判断基準は、経営理念、Vision、 Mission、方針を参考にすることだと、お伝えしました。

経営理念は、何のために経営をするのかという、あなたの会社、の根本になる考え方を表しています。
Visionは実現を目指す、将来の求める姿や、ありたい姿を意味します。
Missionは、企業が果たすべき使命です。
存在意義という意味もあります。
経営理念と言う、会社の根本的な考え方を持ち企業の果たすべき使命に沿った仕事をしていくことが、Visionの実現に繋がります。

まずは、マネージャーが自社の経営理念、Vision、Missionを理解しておきます。

しかし、入社間もない社員に会社の経営理念、Vision、Missionを説明しても直ぐには、理解が出来ないかも知れません。
特に、入社間もない人は、日々の仕事を覚えることで手一杯で、とても経営理念の理解や、Vision、Missionを目指した仕事は直ぐには出来ないかもしれません。

そこで、マネージャーが教育をします。
日々の仕事の中で、会社として大事にしている事は何か
どのような仕事の仕方を推奨し
どのような仕事の仕方は好まないのか。

後輩や部下に指導する上で、この切り替えはとても重要な事です。

例えば、弊社のMissionは次世代の担い手育成です。
企業にとって、次の世代の方々が成長できるような、教育の開発をしたりコンサルティングを行うことで、企業の抱えている人の問題を改善し、職場定着に繋がる支援をすることがMissionを果たすことだと思っています。

最近こそありませんが、以前は、ある会社が開発した教材を所定時間に読み上げるだけという仕事がありました。

教材を読むだけでは、「担い手の育成」にはなりません。
なので、このようなご依頼は弊社でなくても良い仕事なのでお断りをします。

このように、各会社にはMissionを実現するための判断基準があります。

これを、後輩や部下に教え、定着するように指導することもマネージャーの仕事です。
忙しい社長に変わって、会社の存在意義や何のために自社が世の中で存在しているのか。
社員が理解できるまで、仕事をしながら教えていきます。

「この仕事することが、当社のMissionの実現なんだよ。」
「もう少し、ここはこうしようね。」
「ここは、こんな風に工夫するといいね。」と話していきましょう。

あなたの会社にある、どのように小さいと感じる仕事でも、それらすべてがMissionを実現するには必要な仕事で、社員1人1人の仕事が大切であることも伝えましょう。

このMissionの実現に仕事の成果や到達点を併せた指導もマネージャーが取り組む仕事です。
 


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著者プロフィール

権堂 千栄実

権堂 千栄実

中小企業サポートネットワーク(略称スモールサン)キャリア構築プロデューサー

1964年4月 宮城県石巻市生まれ 高校を卒業後、事務職から数回の転職後

1989年7月 日本ソフトバンク(現ソフトバンク株式会社)入社 営業事務で勤務

1993年10月 日本ソフトバンク退社後 OAインストラクターとして活動

1998年10月 結婚を機に福岡へ転居 翌年 長女 出産

2000年1月 派遣スタッフとしてOAインストラクターの仕事復帰

2003年3月 J-PHONE⇒Vodafone⇒SoftBankMobileのブランド移行時の研修プロジェクトに参加。本部研修開発チームのメンバーとして、研修カリキュラムの開発、資格試験の構築、評価試験の運営を5年間担当。

2008年2月 株式会社Campanula 設立
人材開発コンサルタントとして活動開始

社会人でも仕事の中で「初めて」なことがあります。
その「初めて」のことを「自分で出来る」ように、経験の積み重ねるには設計が必要です。

人の「初めて」を出来るように設計することは、事業計画と並列で考え取り組んで行くことです。その人の育成と活用を経営戦略としてご提案します。