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【福岡で起業!】「プログラマーってかっこいい」子供の目が輝く世界を福岡県から作り上げる

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地域で活躍する多様な起業家を特集するこの企画。

今回は福岡県を代表して、株式会社プレディが運営するITeens Labの創業者である近藤悟さんにお話をお伺いします。ITeens Lab. は福岡県にある子供向けプログラミング教室。「バンドマンから起業家へ」と、異色の経歴を持つ近藤さんだからこそ語れる、起業論に注目です。

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ギタリストから起業家へ、近藤さんの人生の転機

―こんにちは、今日はよろしくお願いします。まずは近藤さんの会社の概要をお伺いさせてください。

近藤)こんにちは、ITeens Lab. の近藤悟です。現在はメイン事業としてITeens Labという子供向けのプログラミング教室を開講しています。2014年の開校以降、2019年2月現在11教室まで増えましたね。授業のスタイルとしては個別指導です。子供達一人一人の性格や特性を踏まえた上で授業を行うのが良いと考えているからです。またオンラインでのプログラミング授業も始めたので、遠方から授業を受講してくださる方もいます。

最初は子供向けプログラミング教室として起業しましたが、現在はこの事業を軸に、多様な展開をしています。

ーありがとうございます!元々は音楽をこよなく愛するバンドマンだったようですが、なぜ子供向けプログラミング教室を開くことになったのでしょうか?

元々は九州大学の芸術工学部に進学し、大学院まで進んでいました。その大学院時代には特に音楽にのめり込んでいましたね。楽しすぎて、「今が人生のピークだなぁ」と感じるくらい、充実した生活を送っていたのを覚えています。

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Xanaduとしてのライブ

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Xanaduではギターを担当

その大学院生時代に所属していたバンド「Xanadu」が解散することになりました。元々、バンドのリーダーを務めた古林とバンドの運営を一緒にやっていたので、この解散をきっかけに、一緒に何か事業を起こそうかという話になりまして。やりがいがあることを探すこと1年程でしょうか。

古林の実家が元々パソコン教室と学習塾を経営していたこともあり、子供向けプログラミングスクールが良いのではないかという話になりました。元々僕は教育に興味があったし、バンド時代から言っていた「社会をよくしたい」という理念にも叶っている。こういったきっかけで子供向けプログラミング教室を開業しました。

バンド時代を人生のピークにしたくないというのも起業した理由の1つですね。「もうイッパツ当てたい!」みたいな感覚で起業を決心しました。

ITeens Lab. を軸に広げる活動の幅

ー人生の新たなピークを探し求めていくわけですね!ITeens Lab. やその他の事業について教えていただけますか?

子供向けのプログラミング教室というのは比較的最近できたものです。例えば、2014年当時は福岡県どころか九州にもほとんど子供向けプログラミング教室はなかったと思います。都内には既に何個かの子供向けプログラミング教室があったので、いわゆる地方・田舎というのは最先端なものが届きにくいという問題を抱えていることを目の当たりにしました。他の人たちと被らないことをしようと思い、大学時代を過ごした地域福岡県に焦点を当てて、子供向けプログラミング教室を作りました。この教室を通じて、子供のIT教育に関われたら良いと思っています。

ITeens Lab. 関連だと、「ITキッズフェスティバル エクサキッズ」というイベントを開催しました。これは子供達にプログラミングの力を競わせるイベントです。。いわゆる大会や発表会のようなものをイメージしています。実はこれまで、子供のプログラミング技術が陽の目を見る機会ってなかったんですよね。例えばピアノの習い事をしていれば、当たり前のように発表会があって、それを親御さんが見に行って、子供の成長を感じることができる。でもプログラミングって何をやっているのかイメージしづらいから、これまで子供達が発表するような場所・機会って整えられていなかったんですよね。そしてコンテストに付随してワークショップやブース展示、講演会などを合わせて子供とIT教育のフェスを作りました。

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エクサキッズでは子供たちが大活躍

まずはITeens Lab. に通っている子供達、親御さんを集めて発表会を行ってみたら、想像以上の手応えがありました。「こりゃあいけるな!」と思い、公的なイベントとして「エクサキッズ」を開催しました。開催初年度にも関わらず、3000人もの参加者が集まる、大きなイベントになったと思います。今は子供へのプログラミング教育に注目が集まりつつある、業界の過渡期みたいなものです。こういった大会を通じて、業界全体を盛り上げていきたいと思っていますね。

ー3000人集まったのはすごいですね!他にやっている活動はありますか?

実はITeens Lab. はプログラミング業界に参入したきっかけに過ぎなくて、他にも様々な活動を展開しています。例えば、日本社会が抱える問題点に、IT関連のインフラは整ってきていますが、ホワイトハッカーの数自体が足りていないことがあります。ホワイトハッカーというのは、善意的な活動をしている、コンピューターに関する技術知識を持つ方々のことです。このホワイトハッカーの数を少しでも増やし、インターネットを使う人が安全で幸せになることに貢献できたら良いと思い、ホワイトハッカーをテーマに有志で勉強会を行なっています。

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ホワイトハッカー養成所での勉強会

他には、サイバーセキュリティの啓蒙活動の一環として、ハッカーの映画を撮っています。もう上映することも決まっていて、タイトルは『電気海月のインシデント』です。大学時代の後輩に映画監督がいるので、チームを組んで一緒に作り上げました。脚本などもその監督が主に書いていていろいろと話し合いながら決めていきました。こんな突拍子もないアイディアを思いついた背景には、過去の僕の体験が活きています。例えば昔、「テニスの王子様」や「ヒカルの碁」というアニメがありましたよね。あのアニメがお茶の間に浸透するまでは、テニスや囲碁をやっている子供の数はあまり多くなかった。どちらかというと、メジャーではなくマイナーな印象があったと思います。しかしそういったアニメが出てきてから、子供、特に小学生からテニスや囲碁をやる人は増えたし、「かっこいい」と思ってもらえるようになったんじゃないかと思っています。

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サイバーセキュリティを普及したいとの想いから生まれた映画『電気海月のインシデント』

何かを世に広く広めたいと思った時には、行政からのアプローチを取ることもできますし、儲かるからといって、やや強引なアプローチで推し進めることもできます。しかし僕たちはクリエイティブなやり方、つまりエンタメからのアプローチによって、サイバーセキュリティの啓蒙活動をおこなっていこうと思っています。

クリエイティビティの原点

ー映画の話、オリジナリティに溢れていますね!その近藤さんのクリエイティビティはどこから湧いてくるのでしょうか?

実はこのクリエイティブなことへの意識はバンド時代に養われたと思っています。僕がやっていたバンドのジャンルは「ミクスチャーロック」というもので、ロックとヒップホップといった、音楽ジャンルの掛け合わせたものです。。音楽のジャンルを複数掛け合わせて行く過程で、創作性を高めていくんです。

実はビジネスも一緒で、ロックの中にヒップホップを混ぜても良いし、メタルの中にジャズを混ぜても良いのです。意外な組み合わせなほど、新しいものが生まれることもありますからね!

僕が事業を起こす時には、このようにジャンルの掛け算を行います。そうすることで、新感覚のものを生み出しやすいと思っています。

ーその発想力があれば、東京でプログラミング教室を開いても成功できたと思うのですが、なぜ地域で起業し都会は避けたのでしょうか?

一番単純な理由でいうと、僕が子供向けプログラミングスクールを立ち上げた際には、東京には類似のものが既にありました。市場の取り合いはしたくないので、その時点で東京で子供向けプログラミングスクールを作るという構想は消えています。でも、プログラミング市場は今後絶対に盛り上がりをみせることはわかっていたので、新しくできる市場に乗っかりつつ、自分にしかできないことをやろうと思い、当時子供向けプログラミングスクールがほぼ無かった福岡県でスクールを始めたというわけです。

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楽しく、みんなで学べるITeens Lab.

以前、わざわざ宮崎県から福岡県のITeens Lab. まで通ってくれている子がいました。地方には必要なものが未だに揃っていないんですよね。そういう子達のために、オンラインで授業を受けられるコースを作成してはいます。「友達みんなが一緒に集まってプログラミングできる場所」っていう空間づくりも大切だと感じています。

今後は福岡県以外にも少しずつITeens Lab. を作っていきたいと考えています。

起業家として持つべきマインドセット

ー順風満帆な起業家人生を歩んでいるように見えるのですが、失敗したこと、苦労したことってありますか?

うーん、、、特に大きな失敗はないですね(笑)やっている最中、かなり大変でもう辞めたいなと思うことは多々ありましたが、なんとかなっています。秘訣があるとすれば、どの企画もすごく正直に・誠実にやっていることかなと思います。僕が何か企画を建てる場合、人を丸め込むような策略を考えていないんですよね。僕の行動のベースには「社会をよりよくしたい」という想いがあるので、そこに正直である限り、大きな失敗は避けられると考えています。

ーどこまでも誠実であることが重要なのですね!これから起業家を志す若者にメッセージをお願いします!

パンクバンドで「ラモーンズ」というバンドがいます。彼らは、「うまくなるまで待っていたら、ヨボヨボのジジイになってしまうよ!」と言っていました。僕の心を強く打った言葉です。起業家もバンドマンと同じように、最初はみんな何者でもないわけです。行動し挑戦する中で成長していく。「練習する前にステージに立て、ステージにたってからゲームを理解しろ!」これが起業家になるのに重要だと考えています。

とはいえ、ただただ行動だけしても、面白いものを作れないということも事実です。この原因は、物事の構造を理解できていないことにあります。物事の構造、ルール、フォーマットを研究し、分解し、再構築する。その過程で自分のオリジナリティを混ぜていくことが重要なんです。行動するだけではダメだし、机の上で勉強するだけなのもダメです。行動と思考の両輪を適切に回してはじめて、成長につなげることができます。

まずは動きながら物事の大枠の構造・ルール・フォーマットを知ること。そして既存事業の欠点やマーケットとして空いている「穴」を見つけること。そして再構築の過程で、自分にしかできない要素を織り交ぜていく。いわゆる守破離的(※)な考え方を実践すれば、起業家として成功できる可能性も高くなると思います。応援しています!

※守破離・・・日本において芸事の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想で、そのプロセスを「守」「破」「離」の3段階で表す。

ー近藤さんの今後の展望を教えてください!

正直なことを言うと、具体的なプランはあまりないです(笑)こういうビジネスやプロジェクトやりたいなぁとか、音楽またやりたいなぁとか、やりたいことはいろいろありますが。10年後のプランを立てて逆算して行動していく、みたいなスタイルが苦手なので。ただ、「どうせなにか新しいことを始めてしまう」という病気なので(笑)

また新しい何かを、クリエイティビティを発揮しながら作っていきたいと思いますね。

執筆者:戸谷豪志
協力 ローカルクリエイターラボ

農山漁村地域の起業に、チカラを「INACOME」

農山漁村が活力を取り戻し、持続可能な発展を実現するためには、何よりもまず、雇用と所得を生み出すことが重要です。農山漁村には魅力的な資源が豊富にあり、これを活用した多様な事業を起こすチャンスに溢れています。農林水産省では、豊富な資源とやる気溢れる人材、そして必要な資金を組み合わせ、農山漁村地域に新たなビジネスを生み出すことを目的として、Webプラットホーム『INACOME』を設置しました。

『INACOME』はこちらからスクリーンショット 2019-11-21 18.07.32

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