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インバウンド客、もっと「みちのく」へ(あすへのヒント)

ポイント
  1. 台湾からの旅行客向けに「7日間乗り放題」の共通レールパスを発売
  2. インバウンド「鉱脈」を掘り起こす

目次 [非表示]

変化のスピードが激しい時代、起業家は、経営者は、何をみつめてビジネスの種を探せばいいのか。「助っ人」編集部員らが普段の仕事や暮らしから探し出した起業家へのワン・テーマを、コラム「あすへのヒント」としてお届けします。


海外から日本を訪れるインバウンド観光客を「我が町・我が村」にもっと引き込もうと、各地の自治体や民間が躍起になっている。東京、大阪、京都の大都市圏や北海道などの「遠方ブランド」観光地は今も人気だが、訪日が2度目、3度目以上のリピーターになると、さらに日本の知られざる魅力を探そうとするのだろう、地方の隅々を旅するインバウンド客が増えている。

そんなトレンドの中で、東北と北海道(函館市)、関東では栃木県に線路を持つ鉄道事業者が2018年1月1日から、台湾からの旅行客向けに「7日間乗り放題」の共通レールパスを発売することが明らかになった。参加する企業は以下の通りだ。
 

▶北海道
 ・道南いさりび鉄道

▶青森県
 ・青い森鉄道、津軽鉄道、弘南鉄道

▶岩手県
 ・IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道

▶秋田県
 ・秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道

▶山形県
 ・山形鉄道

▶福島県
 ・福島交通、阿武隈急行、会津鉄道

▶栃木県
  ・野岩鉄道

訪日外国人には「ジャパンレールパス」やJR東日本の「JRイーストパス」など乗り放題の共通きっぷが人気だ。だが、JRに接続していた地方の鉄道路線は別料金を払わなければならず、不便だったといえる。インバウンド客の不満も大きかっただろう。7日間・乗り放題で価格は4800円(特急などは別料金が必要)というから、リーズナブルだろう。 

まずは訪日客としての歴史も長くチャーター便での東北旅行で実績のある台湾からの旅行者を対象にした。台湾の旅行会社を通じて販売するという。台湾人客の利用状況をみて、その後は他の国・地域からの訪日客にも広げていく方針だ。東北は「みちのく(陸奥)」と呼ばれ、語源は「道の奥」から来ているとされる。新しい「東北・函館ローカル鉄道共同パス」は、インバウンド客をさらに「みちのく」へといざなう大きな契機になる可能性もある。

かつては「こんな所まで外国人は来ない」と冷ややかな目で訪日客需要を眺めていた地方自治体や商店街などにとって、今後はますます「インバウンド対応」が重要になってくる。少子化と高齢化で「対応が難しい」と内にこもる時代は、とっくに過ぎたということだろう。地方こそ、ますます新しい発想と知恵でインバウンドという「鉱脈」を掘り起こせるのかもしれない。

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著者プロフィール

三河主門

三河主門

2017年5月に日本経済新聞社を退社して独立。各種新聞・雑誌・ウェブメディアに記事を執筆しながら、フリーランスの編集者、メディア・リレーションのコンサルティングとしても活動している。17年11月に「Mikawa&Co.合同会社」を設立、中小企業・スタートアップベンチャーのためのPR(広報)コンサルティング、セミナーなどを手掛けるほか、教育関連コンテンツの製作も開始した。 日経記者時代は主に企業取材を担当。産業部(現・企業報道部)記者として長い経験がある。2007~10年にバンコク支局長として駐在した経験と人脈を生かし、タイのビジネス・社会・文化を研究・紹介する活動に長く携わる。