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あなたのセンスや将来性がわかる!答えより大事な質問力

ポイント
  1. 質問力からわかるその人の思考や人間力
  2. 受講者が気をつけたい姿勢
  3. 質問者側にもTPOを

目次 [非表示]

プロ野球やラグビー・トップリーグなどを担当してきたコンディショニング・コーチ、弘田雄士です。
企業研修やセミナーに呼んでいただく機会が多くなり、1年に30回ほど人前でお話をさせていただいています。講習会やセミナーでつくづく感じるのが、受講者側のセンスの違いです。傾聴やリアクション、メモを取るタイミング。そして何より違いを感じる部分が「質問力」です。

質問力からわかるその人の思考や人間力

質問する内容、タイミング、言葉のチョイス、強調するポイントやアイ・コンタクト。「ああ、この人はできる人なんだなぁ」とその人からの質問を受けた時点で、一目置いてしまうような方がいらっしゃいます。こういった人を「質問力」の高い人物だと私は感じています。共感していただける部分もあるのではないでしょうか。こういう人物は名刺交換など求められなくても、どんなバックグラウンドでどのような仕事をしているのか、こちらから話しかけてすぐ名前を覚えてしまうものです。

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「答え合わせ」タイプの質問はどうなのか

トレーナー業界では、「詳しくは後ほど説明しますが……」といっているのに、その事項に関して質問をしてきたりするタイプが多く存在します。私のブログ記事に対するコメントでも、記事内で既に説明をしていることに関して、「正論ですが、予算面での負担はどのように考えるのですか?」といった質問をされる方も多くいらっしゃいます。そういうタイプの方は半日費やすセミナー内でさえ、何度も何度も「早とちり」をしている印象があります。

「自分に都合のいいところを優先的に聞いてしまう」とか、もしくは「自分の持っている知識を正当化するために勉強に勤しんでいる」タイプなのではないか? ……先入観を持つのはよくないとは思いますが、そんな風に勘ぐってしまうものです。このタイプの人は「2回も3回も質問する」という傾向もあります。限られた時間の中で、皆それぞれ質問したいことがあるはず。その空気も読まずに、次々に質問を続ける「空気の読めない」タイプの人。申し訳ないですが、あまりお付き合いしたくないなぁ…と感じても致し方ないでしょう。

ほかにも、質問しているうちにだんだんと興奮してきて、最後には質問なのか「詰問」なのか、わからなくなってしまうようなパターンもあります。講師側としても、また同席するほかの受講者としても、これはつらく感じるものです。

受講者が気をつけたい姿勢

セミナー中の「何か質問はありませんか」では質問を一切しないのに、セミナー終了後になると個人的にブワーッと質問をされる方が列をなす。これも日本人ならではの特徴でしょう。皆の前では恥ずかしいという気持ちや、「自分だけが詳しく聞きたい」という思いがあるのはわかります。しかし、講師一人が割ける時間は限られているもの。前述の何度も質問する方などと同様、これも迷惑です。最適なタイミングで端的に質問するべきでしょう。

バランスが難しいですが、そもそも全く「質問をしない」という人も問題です。すべてを理解し疑問が全くないということは、まずありえないはずです。常に自分の頭の中で身近な事例や自分に「置き換えて考えていない」のかもしれません。「質問をしない」スタイルが普通であっては論外だと思います。

質問者側にもTPOを

センスの良い簡潔な質問はセミナーを盛り上げてくれます。講師側としては、ライブならではのエッセンスとしてありがたいものです。
「場のリズムを崩さないように」「皆も疑問に思っているようなことを」「適切なタイミングと表現で」質問ができるように考えつつ聞く。これは、私が受講者としてセミナーや勉強会に参加する際に留意しているポイントでもあります。

最近もSNSのやりとりで指摘したことがあったのですが、本人は悪気なく質問したつもりでも、相手側からすると無礼に感じたり、迷惑だとおもったりすることは多いものです。少なくとも貴重な時間を割いてこちらの質問に対して思考して答える、という労力を費やしてもらっている。当たり前の想像力を働かせましょう。感謝の気持ちは忘れたくないですよね。

「大変貴重なお話をありがとうございました。私、〇〇団体所属の△△を担当している××…」という長々とした謝辞や、「…(長々とした的を射ない相談内容)。よろしければお手すきの際にご返信いただけると幸いです」といった相手側にストレスをかける一方のメッセージ――。相手の立場や周囲の心境を考えれば、おのずとこんなスタイルにはならないはずです。

質問力に表れるその人の力量

トレーナー業界におけるセミナーを例に挙げてお伝えしました。同様のことがビジネスの世界でも起きているのではないでしょうか。多くの人たちが悪気なく深く考えずに、なんとなく質問しています。 だからこそ、質問をするという行為は、自分の存在をアピールし差別化するチャンスでもあるのです。

「お、いいポイント突いてきたなぁ。この方は、きちんと私の意図を理解しているな」
「なるほど、前提と考えがちなターゲットをずらした論点から新しいアイディアが生まれないか、わざと思考を飛躍させたな。おもしろい!」

リーダーや優秀なトップは例外なく深い思考レベルを持っています。自分の頭で考えた仮説を、適したタイミングで皆に理解しやすく端的な表現で質問にのせていけば、質問を受けた側は100%あなたを理解し評価するのです。 正解を多く持っている人間ではなく、「正しい問いを常に持てる人間」。変化のスピードが著しい今の時代に必要なのは、そんな人物です。質問力を磨いていきましょう。

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著者プロフィール

弘田雄士

弘田雄士

コンディショニング・コーチ、鍼灸師。アスリート・スポーツの世界でフィジカル強化・コンディショニング指導を専門としたトレーナーとして15年以上活動。MLBマイナーリーグでのインターンを経て、日本のプロ野球「千葉ロッテマリーンズ」のコンディショニング部門などを歴任。現在はラグビートップリーグ「近鉄ライナーズ」にてヘッド・コンディショニング・コーチを務める。著書に「姿勢チェックから始めるコンディショニング改善エクササイズ」(ブックハウスHD、2013年)。全国でのセミナーなども積極的に展開し、「コンディショニング」の重要性を伝えていく活動を展開している。